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【ワーママのつぶやき】習い事コーチの話が深い。

8歳と5歳の男児を育てながら外資系金融機関で働くアラフォーです。

我が家の息子たちは、テニスを習っています。
と言うと、結構驚かれるのですが。
完全に親のエゴでスタートさせて、長男が2年半、次男が1年になります。

スポーツが明らかに得意ではない長男の成長に伴い不安を覚えた私は、親の負担が軽く、サウスポーな長男のアドバンテージになる競技で勝負させたいと思い、近くのテニススクールに通わせ始めました。
その流れを引き継いで次男も、と言う感じです。
そこに子どもの意思はありませんでした。

良いコーチに恵まれ、お友達もできているので、続けてはいるのですが。明らかに開いていく同級生との技術差に、また違う不安を覚えていきました。

ボールに合わせて体を動かさない、いつまでもツーバウンドで打ち返す長男を、どうしたら動くようにできるでしょうか?と、コーチに今日勇気を出して聞いてみました。

すると、コーチは言葉を選びながらゆっくりこういった内容で答えてくれました。

「敢えて、アレコレしなさいと教えていない」と。「人には成長のスピードがあって、全く違う。テニスだけをする人生なら、アレコレ教えればすぐに出来るようになる。誰でもそう。だけど、テニスを経て野球でもサッカーでもドッジボールでも、違う道に進んだ時に困らないようにしておきたい。そのためには、全てを指示して思考停止させるようなことはしない。自分で考え、決める力を奪わないようにしないと、人に依存し始めるから」と。

ボールに合わせて体を動かすには?の返事としては、違うのかもしれないけど、きっと、コーチは私が不安に思っている心の内に合わせて答えてくれたんだと思いました。

目の前の子どもたちのテニスの技術を上げようとしているだけではなく、もっと長期的な目線で子どもたちの成長を考えてくれているこのコーチのもとで少しでも長くテニスを習わせていたい、とまた親のエゴが爆発してしまうのですが。
辞めるタイミングも、辞めて何をするかしないかも決めるのも、自分でできる人に育って欲しいというコーチから密かなメッセージをもらった気がしています。

深い、深かった。
そして、その深い想いに涙が出ます。

完全な親のエゴでスタートしたテニスだけど、コーチに出会えてよかったと心から思います。
そして、去りどきは息子たちが自分で自分の道を決められるよう見守っていきます。うっ。泣

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