三度の飯よりなんちゃら
わたしは、ご飯を食べるのが好きだ。
お久しぶりです。松藤です。
気がつけば1ヶ月経ってました。高校を出ると時間が経つのが早くて早くて、外はもう春を迎えようとしていますね。
わたしは、美味しいご飯が大好きです。
一人でちゃちゃっと済ませるご飯も、家族で大皿で食べるご飯も、とってもとっても大好きです。
私は実家暮らしなので、ほぼ毎日母の手料理を食べています。
19年間、ずーっと食べています。
母は、わたしの嫌いな食べ物をほとんど食卓に並べませんでした。
「今更無理に食べさせても、嫌いなものは変わらないんだから」
そう言ってわたしの苦手はそのままに、好きな物を沢山食べさせてくれました。
学校では嫌いなものもたべました。そういうルールだからです。
母の言葉で、「あ、苦手なものは苦手なままでいいんだ。」
と学びました。(だって、死ぬわけじゃないしね笑笑)
少しづつ苦手なものも減って、昔食べられなかったものも食べられるようになりました。無理やり食べたかどうかなんて、関係なかった。
嫌いなものは無理をしてまで辛い思いをしてまで克服しなくてもいい。だって死にはしないから。
苦手なものは苦手でもいい。
それを教えてくれた母の手料理が好きだったからです。
私がご飯が好きなもう一つの理由は、人がご飯を食べる姿が好きだからです。
私は今、飲食店で働いています。
たくさんの人が来て、もりもり食べて帰っていきます。
にこにこ笑顔で帰るお子様や、疲れた顔のおじさんも、ぱくぱくと料理を口に運びます。
美味しいものを食べた時、人が纏う空気が変わります。ふわっと暖かくなり、お箸のスピードが上がります。
そんな貴重な瞬間に立ち会えるのが、今の仕事です。
人間が生まれてから死ぬまで(80歳まで生きるとして)、食事をする回数は約87600回になります。
たった87600回なのです。残りは何回だろう。
3色食べない日もあるならもっと少なくなります。
友人や、大切な人とご飯を食べる時も考えます。
限りある食事の中の1回を、私と過ごしてくれた。
美味しいと笑い、また行こうと約束してくれた。
こんなに幸せなことは無いでしょ。
生きるために食べる。
だけど人はそこに付加価値をつける。
美味しいものを食べたい。
どうせ食べるなら、もっと美味しくしたい。
美味しくなくたって、死にはしないのに。
そうやって、人は食べて、生きていきます。
私は明日も明後日も、美味しいものを模索します。
ご飯を食べ、生きようとするお客様に、美味しいものを運びます。
そういう意味で、わたしはごはんが大好きなのです。
(写真は祖母お手製年越しそばです。世界でいちばん美味しい年越しそばです。)
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