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ただの大学生が、4ヶ月間、ワクチン接種のバイトをして思ったこと

ご無沙汰しております。

本日は、タイトルの通り、4ヶ月間、病院でワクチン接種のバイトをして考えていたことなどを書き留めたいと思います。
正直、書くのを迷っておりますが(進行形)、温かい目で温かい心で見ていただけると幸いです。
(以下、4ヶ月間の私の病院での感情が飛び出しておりますので、読むと気分を害される方が出てくるかもしれません。また、常に言葉足らずで、理解に欠ける日本語・文法・言葉遣いでありますので誤った情報があると思われます。ある程度のスペースと目次を設けますので、以降は自己責任でスクロールしていただければと思います。)











1. 主な業務について

 なぜ、このタイミングで書いているのかというと、9月末で雇用期間満了となり、ワクチン接種バイトから手を引くことになったからです。加えて、私が働いていた病院までワクチン供給が追いつかなくなり、十分な接種環境が整わなくなったことも考えられます。(←これはただの私の考察であります)
 4ヶ月間の私の主な業務は、平日、及び土曜日に、ワクチン接種に来られた方の誘導、検温、マスクの取り替え(院内では不織布マスクのみ認められていたため)、受付、及び予診票のチェックなどでした。入りたての頃は、来院された方の誘導のみが業務でしたが、1ヶ月後くらいからは、予診票を確認する作業を手伝わせてもらえるようになり、働きがいを感じることができました。
 ワクチン接種の無い日(主に平日)は、病院の総務課の仕事や、発熱外来や病棟で使うフェイスシールドを作ったり、PCR検査の情報をまとめたりしていました。
平日は3時間、土曜日は7時間45分(たまに午前だけの接種の日もあった)の業務で、学校のあった日は、対面授業が終わってすぐに、車を走らせて病院に向かうという、いつも時間がギリギリで汗だくになって病院に向かっていました。

2. ワクチン接種の現実

 病院での接種の話もしたいのですが、それは3で書かせていただきます。(少し3章に関わる話もありますが、病院での話が読みたい方は、こちらの章は飛ばしてください。)
 働く前の私は、ワクチン接種の知識は、一つもと言っても過言ではないほど無く、一緒に働く方に教えてもらいながら覚えた感じでした。
 まず、ワクチン接種で必要になってくるのが、予診票と接種券、そして接種後にアナフィラキシーなどの副反応が出た際に必要な保険証(私が働いていた病院では診察券も必要でした)、これらを自分で持ってきていただくことになっています。(予診票は万が一忘れても、病院にコピーがあるので大丈夫なのですが、接種券は接種を受けられる方一人ひとりに配られているため、忘れてしまった場合は、取りに帰ってもらうことになります。)
 ここでは、上で出てきた予診票と接種券の話を主にしたいのですが、ワクチン接種時は、とにかく書類の処理が複雑でした。接種した後の予診票には、接種券に付いているバーコードがついたシールを右上に貼り付ける欄があるのですが、それをVRSと呼ばれるシステムにタブレットを使い、1枚1枚手作業で読み込まなければならないのであります。(このVRSに関するニュースがあったのでそちらを見ていただければ理解しやすいかと思いますので以下にリンクを貼ります。)

記録に手間?ワクチン接種記録システム「VRS」に課題(2021年5月11日放送「news zero」より)
https://youtu.be/Xeg89KxPBvI

 しかも病院1つに対して1つしか支給されないタブレットらしく、この読み取りに、1時間以上かかってしまったといったニュースも見ました。動画の通り、実際にやってみると分かるのですが、本当に読み取りが遅いです。この動画では、タブレットを台に乗せて読み取り作業をしていましたが、正直、その台を使うよりも、片手でタブレットを持ってやる方がスピードが段違いに速いです。しかもこの台も支給品であり、別に要らないんじゃないかとも思います。(重宝されている方がいましたらすみません)
 次にその予診票ですが、高齢者や基礎疾患をお持ちの方の中には、何かしらの治療で投薬を受けている方がいらっしゃいます。医師の問診へ引き渡す前に、予診票に抜けがないかを確認する身としては、質問項目にも抜けがあってはいけないと思い、何をしたかというと、罹っている病名や血をサラサラにする薬、αβ遮断薬を少しだけ覚えました。医師がお薬手帳を開く時間だったり、薬や病名を予診票に書く時間を事前に書いておくことで、少しでも省けたらいいなと思って始めたのですが、大変でした。知識ゼロで働き始めたので、病名を言われても分からなかったり、薬の商品名と一般名が違うことだったり、もしかしたら私だけ一般常識が備わっていないだけなのかもしれませんが、本当に大変でした。(この部分は医師に任せておけばよかったのかもしれない。)
 また、この他にも、予診票をチェックしている中で、署名の部分に、接種者の名前を代理で書いた人の名前しか書いてなかったり(実際、代理の方が書く場合は、接種を受ける人の名前+代筆の方の名前+続柄が必要)、15歳未満は親の署名が必要な部分に親の署名が書いてなかったり(接種を受ける15歳未満の方が書いた場合は親の署名に書き直す必要がある)と、予診票に関しては他にも書きたいことがたくさんあるのですが、どれも小さなことなので割愛させていただきます。

3. 理不尽に怒られ、泣きそうになる毎日

 予診票や接種券の話はここまでにして、3章では、私が実際に出会った少し不思議な人の話を書いていこうと思います。
 4ヶ月間のワクチン接種で1番多かったのが、接種券忘れです。私の働いていた病院ではこれがダントツに多かったと思います。
 接種券を忘れた場合は、①家が近い場合は接種券を家に取りに帰ってもらう、②市役所で接種券を再発行してもらう、③家が遠い、又は交通機関を利用してきたため、取りに行って戻ってくるまでに長時間かかってしまう場合は、その日接種をキャンセルして、接種券発見次第、別日で調整する、といった処置を行っていました。
 この接種券を巡って、数々の事件が起きました。接種券を忘れたことで、受付をしている私や先輩を怒鳴ってくる方が出てくるのです。私の考えを先に述べさせていただくと、接種券忘れはこちら側の責任ではなく、忘れた本人の責任であると考えています。私が本人の家まで行って接種券を取りに行ってこいと言わんばかりに怒られるので、受付をしているときに泣きそうになったこともありました。
 「そんなもん家探してもあるわけないやろ!」とか「封筒に接種券なんてもん入ってなかったわ!」と逆ギレされ、なんとかして家に確認しに行ってもらうと、机の上に置いてあったわアハハというのがいつものオチなのですが、こちら側としては全然笑えないです。さっきまで怒っていたのが嘘かのように、笑顔で再来院されるのを見ると恐怖でしたし、なんて心が狭いのだろうと思ってしまう時もありました。
 私もニュースで毎日増え続ける感染者数を見ていますし、病院に入院してくるコロナ患者を横目に業務をしていました。院内には常にピリついた雰囲気が漂っていて、接種に来られる方も早く接種したくて少々ピリピリしているのも分かります。ですが、自分の責任を、私みたいなド底辺アルバイターに押し付けるのはやめて欲しかったです。
 これを見ている方で、理不尽に人から怒られることなんて社会に出れば普通だと思われる方もいらっしゃると思いますが、ただの大学生のアルバイトで、社会不適合者の私にとっては、苦痛で仕方がありませんでした。

4. 目の当たりにした院内の光景

 1枚の地獄絵図を見ているような感覚でした。毎日入ってくる新しいコロナ患者の対応に追われている医療従事者の方々を見ていると、勝手に私の心がしんどくなっていました。暑いプレハブで毎日何十人ものPCRを行い、色んな施設や厚生センターからの電話対応をして、病棟でコロナ患者の対応をして、医療従事者の方々にはいつ休憩があるのかと思いました。知り合いの看護師の方は、やっと明日休みが取れたとおっしゃっていました。私はその光景を呆然を見ていることしかできず、自分の存在意義を何度も問いました。
 医療現場は本当にひっ迫しています。今、これを見ている方で、感染拡大地域や観光地への旅行を考えている方や、久しぶりに友人に会う約束をしている方がいたら、感染対策を徹底して行動するのかや、旅行を延期するのかなど、確かな意思決定をして欲しいと思います。ワクチンを2回接種していたとしても、感染しなくなるということではありません。コロナによって大事な人を亡くされた方もいる中で、自分の行動一つひとつに責任を持たなければいけないと改めて感じます。

5. 4ヶ月働いてみて

 この4ヶ月のアルバイトは、一生忘れないだろうと思います。そのくらい貴重な経験になりました。特に、親身になって業務を教えてくださった看護師の方や同じ事務局の方には感謝しています。辛いことがあっても、ずっと話を聞いてくれて、思ったことを言ってくれて、本当に有り難かったです。
 私の業務は9月で終了しますが、医療従事者の方の頑張りに泥を塗らないような行動をしていけたらと思います。
 ここまで読んだ皆様も、飛躍しまくった理解し難い文章を読んでいただき有難うございました。言葉足らずで伝わらなかったこともあると思いますが、こういう人もいるんだということが記憶に残ればそれだけでいいです。
 では、失礼します。

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