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大きなマントと小さな王冠のヒーロー

毎週土日に6歳の甥っ子に会っているのに会うたびに驚かされる。え、それ片手で持てるようになったん!?とか、え、そんな言葉いつ覚えたん!?とか。

そんな成長を見るのも楽しい。だけど成長途中にある今にもっと触れていたくもある。

この前夜中に甥っ子と僕は二人して寝付けずにいたのでコンビニに行った。

二人でリンゴジュースを買ってコンビニの駐車場で乾杯。
近くにあった公園のベンチに座って甥っ子の話を聞いている時間がとても幸せだった。

「ピカチュウの10万ボルトはめっちゃ強いねんで、90ぐらい!」

「そうなん!?でも俺の方が強いやろ?」

「うん!」

「俺はどれくらい?」

「はかいこうせんが150やから、やから〜、180ぐらい!」

「俺180!?めっちゃ強いやん!」

「パパより強いもん!」

「パパどのくらいなん?」

「パパは120ぐらい」

「ははっ、ほんまか、でもな、パパには勝たれへんよおれ。ほんまはパパ300ぐらい強いねんで。」

「パパってそんなに強いの?」

「うん、勝った事ないもんおれ。」

「パパといつも家で対決するけど弱いで!勝てるもん!」

そんな会話が楽しくて仕方がなかった。

兄や兄の嫁が毎日大変な思いをしながら必死に育てている子供から返ってくる幸せ。僕は大変な思いを一切せずに幸せだけをお裾分けしてもらっている。

僕が兄の立場なら一人占めしたくなってしまいそうだ。

この笑顔が見られるなら戦闘機が買えるくらいのはした金なんて要らない。

130円のジュース、対価、やっぱり世間が決めた価値なんて自分には合わないな、と。

そんな事を教えてくれた甥っ子

週末まであともう少しだ。

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