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日経平均株価波動分析【2021年1月30日】

日経平均は1月28日に27629.80まで下落して1月の取引を終えた。
27日の28754.99(トライアングルの終点)からの下落は1125円となった。

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図からも明らかなように、この下落は赤いラインで示したパラレル・チャネルを形成しており、27629はその下限に接して止まったかたちである(ちなみにこの水準は12月29日と1月6日の高値27602にも近い)。

ここまではひとまず(a)-(b)-(c)のジグザグと見られる波形が形成されている。仮にここから数日チャネルが機能するのであれば、下落はチャネルに沿った軌跡を描く可能性がある。その場合複数の調整波からなるダブル・コンビネーションかトリプル・コンビネーションが想定される。

目先の戻りがあるとすればそれは波(x)と考えられる。その際、波(x)は直前のジグザグの61.8%を超えてはならないルールなので、仮にキャッシュの日経平均が61.8%の28325を上回ることがあれば図のコンビネーション・パターンではなく、何らかのほかの波形が形成されていることになるだろう。

仮に図のような下落波形が現れるとすれば、2月3日頃にチャネルの下限は27000付近にあることになる。ここは1月6日の安値27002があり、まずは意識される水準だろう。

もしその先もチャネルが機能するとしたらどうか?
2月8日頃にはチャネル下限は26500付近に来る。26500の水準は波(E)がスタートしたと考えられる26664を若干下回っているが、近い水準である。

月足のトレンドラインから

さらにここで月足の動きを一瞥しよう。

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波動の解釈はいったん置いて、単純に2020年3月の安値と10月の安値(図では実際には11月の安値23096.79が機能する)を結ぶトレンドラインを想定する。

2月にこのラインに接する水準が26500付近である。この水準を多少一時的に割れても上昇トレンドに復帰する可能性はあるが、大幅に割り込むようだとマインドの悪化は避けられないかと思う。よってこの水準は十分意識されるだろう。すぐ下には12月の安値26327も位置している。

ちなみに3月にはラインは27700前後に来る。3月に現在の水準を維持できているかどうかはラインから見て重要なポイントになる。

2020年10月以降の動き(確認)

10月以降の日足・週足のチャートをあげておく。

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特に週足からは波(E)の部分がダブル・コンビネーション(a)-(b)-(c)-(x)-(a)-(b)-(c)を完成して下落したことがはっきりと見てとれるだろう。

(a)-(b)-(c)-(x)-(a)の部分を1-2-3-4-5とする解釈は多いかもしれない。また、日足では1月のトライアングルの部分を4波と見る解釈も多いかと想像する。

あらためてインパルス(衝撃波)とは何か、コレクション(調整波)とは何かを理解することの重要性を思う。

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