20220322ふかいメルマガ43回 SNS時代の戦争
おはようございます。
最初にご案内です!
YRK&はフェイスブックのページを持っています。
(たしか、ウェーブもありましたよね・・・)
そこで、よければですが、
ポチポチっとページに「いいね」をしてもらえるとうれしいです!
ぜひページを見てください。
2月と7月に私も出ています(2月はわかりにくいですが)。
そして近い将来、ウェーブもこんな発信をしていきたいなと思って、
眞野さん中心に、半導体と組込の何人かのプロエンジニアと
今、アイデアを練っているところです(^^)v
ページはここで~す↓よろしくお願いしますm(__)m
さて、やっぱりウクライナ問題、気になりますね。
YRK&のメンバーでミーティングをしていて、
雑談でウクライナの話になりました。
子供が二人いる女性社員は、
テレビのニュースで流れるウクライナの映像を、
家族で食事をしながらニュースを見ることができないと言い、
それを聞いていた別の女性社員は、「ほんとひどいことが起きていますよね・・・」と声を詰まらせました。
確かに、ニュースやネットで流れてくる映像を見ていると、
子供たちが巻き込まれ、わが家が砲弾で焼かれ、
手に持てる荷物だけ持って隣国へ難民として逃げる姿を見ると、
「ひどい」し「かわいそう」だし悪いのはロシアだ、プーチンだ!
という気持ちになります。
でもふと考えると、今回のロシアによるウクライナ侵攻は、
世界中のほとんどが、
少なくとも日本という国の窓から見える世界が、
ロシアのプーチンが悪で、ウクライナがんばれ!
ゼレンスキーは勇気あるヒーローだ!の一色です。
逆に今ちょっとでもロシアの立場で発言すると、
たちまち叩かれます。
他国で起こっている戦争に、
日本でデモや集会、寄付などがここまで盛り上がるのは、
初めてじゃないでしょうか。
9.11に端を発してアメリカが仕掛けたアフガニスタン侵攻と、
その後大量破壊兵器を隠し持っているからと起こしたイラク戦争。
しかしイラクの大量破壊兵器はいくら探しても見つからず、
アメリカ政府も情報の誤りだったことを公式に認めています。
このイラク戦争で亡くなった人の数に驚きます。
米兵は7052人、
敵兵士が30万人、
そして一般の市民が36万~38万人!!!
ジャーナリストは680人!
が亡くなっています。
アフガニスタン、パキスタン、イラク、シリアなどの
一般市民36万~38万人が巻き込まれて死んでいるのです!
難民として地中海を小さなボートで脱出して、
子供を含む多くの人が転覆して亡くなったというニュースもありました。
ロシアがウクライナに仕掛けていることと、
アメリカがアフガニスタンとイラクに仕掛けたことは、
その背景にある構造は違いますが、
今ウクライナで起こっている「関係のない市民が巻き込まれている」ことと
同じです。
日本から見た世界が、プーチンは気でも狂ったか?と異口同音に言っていますが、歴史を見ると、独裁者はみんな頭がおかしい?人ばかりです。
スターリン、ヒトラー、毛沢東、ポルポト、金正恩・・・
思いつくだけでも、やばい人ばかり(-_-;。
逆に言えば、狂気の沙汰でないと独裁なんかできないのだと思います。
今回のウクライナ問題で、
アフガニスタンのタリバンの圧政、
香港や中国の新疆(シンキョウ)での人権弾圧、
ミャンマー軍事政権による市民虐殺など
ぜんぶが無くなったかのようです。
1990年の湾岸戦争が始まった時に、
夜空に光を放って飛ぶ対空砲火をCNNが生中継しました。
「戦争はまるでテレビゲームのようにわが家で見れらる時代になった」と言われました。
今回のウクライナ侵攻の特徴は、SNSだと思います。
SNSによって、一般の人たちの目線や、
兵士に取り付けられたカメラ、
低空で飛ぶドローンの生々しい映像が、
これまでにない臨場感で感情を揺さぶられるのだと思います。
ウクライナのゼレンスキー大統領も、
おそらくスマホで自撮りしながら、
キーウの街を背景に国民や世界に呼び掛けたり、
オンラインでイギリスやアメリカの議会で演説をしています。
一方プーチンは、ロシアの国営テレビという情報統制を受けた
旧来型のメディアだけで情報発信をしています。
この差が大きいのでしょう。
一方でデジタル化が進んだ現代社会だけに、
捏造された映像も数多く拡散しているのも事実のようで、
鵜呑みにできない情報は、ロシアからもウクライナからも、
一般のネット民からも流れています。
プーチンが起こしたウクライナ侵攻は、
肯定されることはないと思います。
ただ、今見ている世界が、どんな「窓」から見えている世界なのかは、
冷静に見ておく必要はありそうですね。
「日本でロシアの商品を売っている店やロシア料理店の悪口を言ったり、
ロシア人を差別するようなことを言っているのを聞いて、とても残念です。
ウクライナの戦争とは関係ない人たちです」
以前日本に住んでいて、
今はウクライナから発信しているウクライナ人ユーチューバーが言っていました。
SNSの怖さは、0か100かの議論になりやすいということなので、
私たちは冷静さを保たないとと思います。
とはいえ、この戦争が長引くことで発生するコストは、
ロシアだけでなく日本も含めた世界が負担しなければなりません。
ウクライナ人の命はもちろんのこと、
大義のない戦争に駆り出されたロシア兵の多くの命も、
毎日多く奪われていることには、心が痛みます。
早く戦争が終わることを願っています。
雨で寒いですが、いつもの日常がはじまることが、
心から幸せなことだと気づかされます。
深井賢一
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