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20230726ふかいメルマガ第9回 シカタとシクミとシセイ

おはようございます!
先週の7月21日の12:30と12:50ごろの2回、
ブルーインパルスがオリンピック予行のため、本社の上空を飛びました。
気づきました?✈✈✈✈✈✈
在宅勤務やお客様の現場で見られた方もいると思います。
私はブルーインパルスが大好きで、半分追っかけなんですが、
その時間東銀座のYRK&にいて、13時から始まるソーシャルプロダクツ集中講座の準備真っ最中で、
銀座上空を飛ぶ6機のジェット機(T-4)の「音」だけ聞きました(涙)。
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そして東京オリンピックがはじまりましたね!
オリンピックは各競技のアスリートやチームの世界一を決める大会。
日本がいくつメダルを取れるかが気になりますが、
世界を争う一流のアスリートとその他のアスリート、何が違うんでしょうか。
身体能力の差、技術の差、練習量の差、いろいろ考えられますが・・・。

これを書いている日曜日も、日本はたくさんの金メダルを取りましたが、
スケートボードの堀米選手は印象的でした。スケボーが流行りそうです(笑)。
やり始めるとどうやればうまく滑れるか、
どうしたら堀米選手のようにトリックが決められるか、
が気になります。
それはサッカーでもゴルフでも一緒です。

こうした「どうやれば」「どうしたら」を、
このメルマガでは「シカタ」と呼びます。


余談ですが、私インラインスケートが得意で、インラインホッケーチームをつくったくらいです・・・
が・・・スケボーに比べてインラインは流行らない(涙)。

仕事でもシカタは気になるものです。
新卒学生の面接でよく聞かれるのは、
「入社するまでにやっておくべきことは?」
「入社したらどんな知識が求められるか?」
「何を勉強しておけばよいか?」
で、これはすべてシカタの質問。

人事評価もそう。
例えば行動評価はまさに、その人のシカタの評価。
当社のMBO。
目標と達成基準を決めて、
その目標を達成する方法と手順を書き出す。
この、方法と手順が、シカタです。
さらに会社や目標や事業部の売上目標は、
一人一人のシカタの集大成です。


シカタの上達が、プロとしての技量の上達であるとすれば、
実は人は、経験だけでも技量、つまり知識も技術も身につくものなんです。
経験は、時間の経過とも言えます。
仕事をしていれば、時間の経過とともに技量は上がります
実績も上がってきます。
そのうちスター選手が、会社の中から出てきます。
ちなみに、知識×技術×経験=ノウハウです。

しかし、組織もチームも、そのシカタだけではダメなんです。

なぜなら、
個人にノウハウがつき、個人に仕事がついてしまうからで、
そうなると、その人がいなくなった時、
ノウハウや仕事に穴が空いてしまうからです。

個人にとっても問題があります。
経験が時間の経過だとしたら、自分の時間分しか成長しないということになります。
もっと成長したい、技量を上げたいと思ったら、自分1人の努力だけでは不安です。

例えば会社に、資格取得を支援する制度や、社内外の研修・Eラーニングのシステムなどがあれば、同じ時間での経験値を高めることができます。
それが、人を育て組織を強くするシステム、制度、規則というシクミです

WAVEのように、エンジニアというスペシャリスト組織の会社は、
個人スペシャリストのシカタの集合体になりがちです。
これはどの会社も同じです。

社員1人1人のシカタをシクミにし、
組織のシクミを社員のシカタにできる会社。
そういう会社が強い会社
だと思っています。

シクミは、教育だけではありません。
制度や規則もシクミです。
トヨタのかんばん方式、松下電器産業の事業部制、GEのシックスシグマ、グーグルの20%ルール・・・などです。

しかし、シカタもシクミも、実は手段です。
目的があってのシクミであり、目標あってのシカタです。

そして陥りやすいのが、いつの間にかシクミが形骸化して目的化すること。
シクミを守ることが目的になったり、
シクミじたいが機能しないということもあります。
またいつの間にか、目標に向けたシカタではなく、
毎日のルーティンのシカタから抜け出せなくなって、
そのことに気づかず停滞する、ということもよく起こります。

ここに一流選手、一流と呼ばれるプロと、
それ以外の大勢の人たちとの差がある
と思っています。
それがシセイの差です

会社であれば理念、個人であれば信念・信条でしょうか。
年齢が若くても、一流の人のインタビューを聞いていて刺激を受けるのは、
その人のシセイに感銘を受けるからです。
将棋の藤井翔太さんが高校生の時から、その言葉が話題になったのも、
将棋に対するシセイ、人としてのシセイが、高校生離れしていたからです。
例えば、将棋をやっている人は、藤井翔太さんのシカタ(打ち方)に驚いたり感心するかもしれませんが、大多数の将棋がわからない人は、そのシセイに感銘を受けたり、共感したり、応援したいと思うのです。

つまり最終的には、
シセイの差が、
個人の差になり組織の差になります。


プロ野球監督だった故野村克也さんが、
「チームは監督の力量以上に強くならない」、と言っていました。
かつての組織はそうでした。今は違います。
マネジメントの神様、故ピーター・ドラッガーさんは
「組織の優劣は学ぶか否かだ。優秀な人を取るかどうかではなく、
学びあう風土がある組織だ」と言っています。
「学習する組織」
です。
私はこの言葉が好きですし、こうありたいと思っています。

だって今の経営陣や深井が、WAVEの会社の能力を決めてしまうなんて、嫌でしょ?

私たちWAVEのように、エンジニアという専門家組織の場合、
社長や役員、GL以上の力量を持った社員がたくさんいないといけないんです。
トップが誰よりも優れていて、すべて指示を出す、教える、チェックする・・・そんな会社、私は嫌ですし、入りたくないです。
(例外、一部の天才経営者、起業したばかりの社長)

勝ち続けるチーム、選手、会社、共通しているのは、
シクミとシカタが定着し風土になっているということです。
風土は、時間を積み重ねていくと文化になります。

そこまでいくと、継続的に強い会社、チーム、個人(プロフェッショナル)になります。

シカタとシクミは、シセイにはじまり、シセイに戻っていくんです。

オリンピック・パラリンピックに出場している各国の選手。
インタビューなどから、シセイを読み取ってみてください。
またオリンピックに出られる選手になるまでの、シカタとシクミも探してみてください。

私も家の近所がオリンピックの競技会場だらけなのですが、
見に行くことはできなので、いろいろな選手のシセイと、
そのチームのシクミとシカタを勉強したいと思っています。

最後に、日本の強い会社の1つトヨタ。
トヨタには「ムダとり」という言葉があり、
「ムダ」とは「駄賃(売上)にならないすべてのこと」と定義づけています。
わかりやすくて明確な、ムダを見極める基準です。
こうして生まれたのがトヨタ生産方式です。
トヨタのムダとりは、トヨタの文化になっています。

とメルマガを打っているうちに、さらに日本の金メダルが決まってる!
今週もよろしくお願いします!

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