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「キャリアアップしたい」意識高い系ほどハマっちゃう?面接の落とし穴

「キャリアアップ」は転職理由の王道です。

ただ、その王道にも思わぬ落とし穴があるのです。
採用面接で、面接官に「キャリアアップがしたいので」などと真正面から話していませんか?

それ、NGです。ちゃんとした面接官に当たったら、お見送りになる確率大です。

ではなぜNGなのか。どう話せばOKなのか。
それぞれ解説していきますね。

 

なぜNGなのか

そもそも論ですが、「キャリアアップ」という回答自体が非常に抽象的です。様々な解釈が可能ですし、それだけで面接官を納得させるのは至難の業でしょう。逆に「キャリアアップというけれど、キャリアについてマジメに考えているのかなぁ」と心配されかねません。

また、キャリアアップを前面に押し出し過ぎると、すぐ辞めてしまいそうというイメージがついてしまいます。「ウチではもうキャリアアップができないとなったら、またすぐに転職しちゃうんだろうなぁ」と考える面接官が多いのが実情です。

 

では、どう話せばOKなのか

面接官が求めているのは、「入社して転職理由を実現できれば、長く活躍してくれそうだな」と思わせてくれる回答です。

例えば人事の採用担当ならこんな回答でしょうか。大手の採用担当がベンチャーの採用担当(幹部候補ポジション)の採用面接に臨む想定です。

「当社の採用担当は役割分担が厳格で、私は面接日程調整以外の業務には携われず、スキルアップに限界を感じていました。また、年功序列色が強く、採用部15人中8割が私より年長で、キャリアアップの道筋も見えませんでした。

その点、貴社は急成長中で採用部門もこれから充実させていくと伺っております。お任せいただける業務の裁量が大きいことに魅力を感じていますし、会社とともに成長し、いずれは会社全体を引っ張る立場になりたいと考えております。

また、先ほど、携わる業務は限定されていたとお話しましたが、早くキャリアアップしたかったことから人事部業務全体への理解を深めており、マニュアル化や研修が可能です。『御社にマッチした人材の採用』により、事業成長に長く貢献したいと考えています」

以下、解説します。

第一段落は転職理由です。現職に対する不満が転職以外で解消されないことが客観的に分かるエピソードをサラッと語りましょう。

現職の悪口は話し出すと止まらなくなる懸念がありますから、早めに第二段落の「志望理由と、転職により実現したいこと」に移ると良いでしょう。ここでは決してジョブホッパーではないという決意を語る必要があります。

第三段落は採用メリットです。自分がキャリアアップのために準備を進めていること、採用すれば事業部全体のマニュアル作成に取り掛かってくれ、ベンチャーにありがちな業務の抜け漏れをなくしてくれそう、という期待を抱かせます。

 

まとめ

転職理由は下記の3点を織り込みましょう。これを自分の言葉で語れれば合格ラインが見えてきます。

①長く活躍してくれるイメージがわくこと
②志望理由と、転職により実現したいことが明確であり、求人内容や会社の方向性とマッチしていること
③採用メリットを明示すること

キャリアアップを目的とした転職自体は前向きで素晴らしいことです。その意欲が空回りしないために、この記事が気付きになると嬉しく思います。


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