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小説について、あるいは、物語の言葉たちについて

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小説について。小説という言葉たちが放つその美しさと残酷さ。物語をなぜ人間が求めてやまないのか? その理由。小説でしか辿り着くことのできない場所の光と音についての文章。
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#読書メモ

深呼吸のための余白に。//遠い向こう側の場所に辿り着く準備として。///8つの名前の人…

/2023/6/21/19:02/ /8つの名前/ジャン=リュック・ゴダール、蓮實重彦、アンリ・マティス、安…

千葉雅也「エレクトリック/〈電子感覚〉の氾濫する電気仕掛けの宇宙/ 非存在と存在が…

/革命前夜、その光景について/ /あるいは、現在の時間の中で哲学を行うこと、哲学者であること…

目をあけてごらん、離陸するから/Open Your Eyes, We're About to Take Off//大崎清夏…

2022が終わろうとしている。最後の月、12番目の月が始まり、それもまた終わろうとしている。誰…

「われら闇より天を見る(We Begin at the End)」/13歳/聖なる無法者にして守護者の…

涙よ、邪魔をするな、涙よ、止まれ、涙よ、わたしが小説を前に進めることをさまたげないでおく…

完璧な文章/「風の歌を聴け」村上春樹/あるいは、手作りの散文図鑑://引用の餛飩(ワ…

No.1:真ん中に一本の線が引かれたノートの右側と左側/ノートの上に昼と夜の時間が流れ、音楽/…

古川日出男「曼陀羅華X」自家製の雑草図鑑を盾として、あるいは、歌え!長編小説の形…

自家製の雑草図鑑を盾としてレインコート派の父子と犬が静かなる東京で、戦う/父と母と子の…

「春のこわいもの」幻視者・川上未映子〈迷路的なるもの〉の終末のヴィジョン

No.1: 川上未映子の短編小説集は、短編小説が集められたものという意味での短編小説集ではないあるいは、採集された世界の断片としての小説川上未映子の短編小説集は、短編小説が集められたものという意味での短編小説集ではない。そして、その短編小説は、短編小説集に収録されているという意味での短編小説ではない。川上未映子のそれは、その複数の作品がひとりの小説家によって生み出されたものであることを理由として、さらに、それらの個別の作品がひとつのモチーフによって書かれたものであることを理由

「クララとお日さま」カズオ・イシグロ わたしたちは〈クララ〉を見つけ出し、救出し…

No1:それは悲しみではない。それは痛みだ。 それは悲しみではない。それは痛みだ。 カズオ…

「夜が明ける」西加奈子 想像力の敗北 夜が始まり殺戮が開始される

No1:夜が始まり、殺戮が開始される。夜の闇の中で夜が始まり、殺戮が開始される。夜の闇の中…

〈ポール・オースター(Paul Auster)×柴田元幸×タダジュン〉によるクリスマス・ス…

〈ポール・オースター(Paul Auster)×柴田元幸×タダジュン〉が生み出した、小さな、でも、…