藤井風くんの複雑なコード進行の曲をギターで弾き語りするのは、脳の老化予防になるみたいである。

 藤井風くんの「帰ろう」を、アコースティックギター一本、弾き語り用伴奏アレンジを色々工夫研究していて、自己評価でも99%くらいの仕上がりになった。

 まずは原曲を聴き込んでざっくり耳コピーから始める。次に、先行してYouTubeにアップしている、いろんな人のギター弾き語りバージョンを聴いたり見たりして研究する。みなさんいろいろ工夫していて、参考なるのだが、なんか、いろいろ微妙に納得できないところがある。

 風くんの曲、アレンジは、とにかく、使用しているコードが複雑なのだ。平明に聴こえる曲でも何度も複雑な転調をしたり、そこに複雑な代理コードが、当たっていたりする。

 複雑なコード進行のところを研究するために、風くん本人監修のピアノ楽譜も購入して、修正する。あの楽譜は面白い。ピアノ弾く人だけじやなく、ギター弾きにもおすすめ。

 そんなこんなで、イントロ、間奏、アウトロも、それっぽく仕上がった。

 今日、通して弾いたあと、妻に「99%仕上がったよね」と言ったら、「うん、素敵」と誉めてくれた。

で、調子にのって
「でも、歌いながら弾こうとすると歌詞がわからなくなったり、歌詞を思いだそうとすると、ギターがわからなくなったり。譜わりとか、微妙なフェイクとか、ここからは歌と合わせて、ちゃんと練習しないと」と言ったら

妻にきっぱりと
「いや、歌わんでいい。歌うな。パパのギターを聴いていると、自然に風くんの声が頭の中で鳴るから。パパの声、いらん。歌わんでいいから。」
と、いわれた。泣く。ショックで床に崩れ落ちました。

前から妻は「パパのギターは好き」といってくれるのだが、歌を歌っていると、いろいろと声の出し方から姿勢から、なんやかんやとアドバイスをしてくるのである。「最近、まあまあよくなってきた」とか言ってはくれているのだが、本質的には、私の歌は、お好きではないらしい。

妻は主に老人患者さんを看る、リハビリ科のお医者さんなのである。

「歌とギター。一緒にやるのは、脳の老化予防にはいいから、脳トレとしてなら、やってもいいよ」だそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?