生大喜利会主催者アンケート 結果〈後編〉

こちらでは主に主催に慣れてきて会の内容をあらためて見直したい方、大会形式の会や凝ったオリジナル企画をやりたい方、主催には慣れているが気になる点がある方などからいただいた質問と回答を掲載しています。

※加筆は誤字や表現にまつわるものであり、内容の改変は行っておりません。省略に関しては、複数名同じような意見を述べられていた場合は統合したり短縮したりさせてもらっています。
※このアンケート結果は大喜利会を主催する、会に参加するにあたっての正解不正解を定める目的で集められた物ではありません。様々な人の意見を知りたい場合に見ていただいて参考にしていただければ幸いです

Q11.会で行う大喜利の形式(車座、指名ローテーション、対戦の有無、オリジナル企画など)はどう考えて選んでいますか

・自分が見たい形式
・自分が一番参加したいと思える形式

〈参加者のことを考えて〉
・シンプルかつ、全員がたくさん大喜利できる形
・集まったメンバーに合った企画
・初心者メインなら、色んな大喜利ができる/バチバチの対戦はしない(少しだけ対戦orチーム戦にする)

〈車座に関して〉
☆利点
・個人に注目が集中し過ぎないため緊張がほぐれやすい
初心者が参加しやすい(答えたいお題で頑張れる)
・短い時間でみんながたくさん大喜利できる
・企画会のなかのウォーミングアップになる
・車座は気軽に場を作りやすい
☆難点
・仕切りにくく感じる
・みんな自分の回答を考えていて他の人の答えを聞いてないときに寂しい(観る側を確保すれば解決できる)

〈対戦に関して〉
・ある程度の緊張感と勝敗がつく楽しさのために入れる
・「良い大喜利をしなければ負ける」「良い大喜利をすればさらに大喜利ができる」と回答者を追い込んでより良い答えを絞り出させる、報酬を与えて大喜利に真剣に向き合わさせることができる
・練習会であれば実際の大会に極力形式を近づける
・審査の負担は最小限に

〈オリジナル企画に関して〉
・メインの企画+時間調整の企画をセットで用意する
ルールが大喜利の先にこないように(「答えなければ勝ちが確定するため答えない」が成立するものはルールが大喜利を抑制している、「お題に◯◯◯の要素を付け足して答えなければいけない」といったものは、元のお題の良さを消す、もしくは受け手が回答の内容よりもそのルールに気を取られる可能性が高い)
ルールは著作物だが、大喜利界全体の財産でもあると思うので、どんどん面白いと思ったルールはパクっていいと思っている(少なくとも自分の会の物はどんどんやってほしい)

Q12.企画の発案と実施を行う上で注意するべきことはありますか

【こんなことに気をつけています】
・参加者の一部が楽しんでいる状況は避けたい
・初めのブロックには経験者やルールを理解できていそうな人を。理解できていない人がいたら、一旦見てもらって、実際に回答席に入る前にも大丈夫か確認する
・その企画でどういった絵が見たいのか、何がゴールなのか(流れで面白そうな方向に向かうと散漫になってしまう可能性)
・プレイヤー自身が考えて面白いことを生み出せる仕組みになっているかどうか
・大喜利以外の部分の立ち回りで優位性が生まれる物を作ること、運要素の比重が大きいこと(盛り上がりやすくなる)
・ルール説明でその企画の目的・やりたいポイントをちゃんと参加者と共有できると◎参加者がその目的に歩んでくれれば、適切な改善点が見えてくるはず

【やってみよう!派さん】
・やってみなければルールの穴や綻びは分からない、実験を行いますとアナウンスした上で、何度でも実験を行えば良いのでは
・気持ちがあれば内容は後からついてくるし参加者の方々が色々助けてくれる
・最初から自分一人で完璧にしようとしない。やりながら参加者から「こうしたらいいんじゃない」と意見が出て変わっていく部分もある
・やってみて反省や改善のサイクルを回すことが重要

【慎重派さん】
・一回Twitterに概要を流してみて、反応が少ないなら様子見
・「やりたくてたまらない!」のじゃなかったら、途中でしんどさがまさってしまうのでやらない

Q13.お題の取捨選択や出題順の調整はどのように行なっていますか

【取捨選択について】
・自分で30秒考えてみて2~3個ぽんと出るお題
・難しそうな物は削る
・選択するのでなく「系統別に○問」とあらかじめ決めておきお題を考え(決め)ていく

【出題順について】
・ある程度ランダムに。「決勝だけ固いお題」も偶にあるが、自分は無いようにしている
・瞬発系の長考系のお題でバランス良く配置。色んなルールをやるなら合いそうなお題を(加点なら瞬発系、印象なら長考系など)
・演者の出番が決まっていれば決め打ちで出す場合も
・1ブロック内で数問続けて回答する場合「要素が多い」「要素が少ない」や「文章回答」「セリフ回答」で分かれるよう出題するのが比較的バランスが良くなる(最近は「〜が一言」や「××侍「◯◯◯」」などと書いていないのにセリフ回答の方が実効性が高いと判断されセリフお題にされる事例が増えたので気にしたら果てがなくなる、最近は「〜のワンシーン」「〜の小説の文章」なども比較的セリフお題に併合されやすい)
・最初の方は広くオーソドックスなお題、中盤から難しいor個性的なお題を
・長期戦で疲れたところに面白い画像が出るとスパイスになるかな、など

【難しいよね】
・難易度も意識はするが、予測が当たらないことが多い
・決勝とかに難しいお題固めてしまって、固め過ぎたなと反省しています。だれか助けてください。
・お題の審美眼に自信がないので、会に参加しない人に事前にお題を見てもらうことが多い

これは主に主催に慣れてきたひとや勝敗があるルールで大喜利したいひと、および大会主催者にとって参考になる内容なのかなと思います。おそらく普通の車座や初心者会ではここまで考えなくても全然OK。

Q13.自作せずにお題を集める場合はどのように集めていますか

・事前に参加者からDMでもらう(1〜2題)
・DM or Twitterリプライ or フォームで募集
・100円のアマギフを商品にして募集。お題を作っている人にもっとスポットライトが当たってほしい(せっかく楽しくて斬新なお題を作れる人が沢山いるので、もったいない)
・ある程度、どういうお題がほしいか箇条書きにして集める
・ゆるめの会なら、参加者に作ってきてもらうように告知し、当日ホワイトボードに書いてもらう。大会用なら、出場しない人でお題が見てみたいと思った数名に依頼をして作ってもらう
・主催をやってると、特に募集ツイートとかしてくれなくてもお題を投げてくれる

Q14.連絡無しに遅刻する参加者がいた場合、どのタイミングでどのように忠告しますか

【そもそも忠告しない】
・人数に関係なく進められる、進行上遅刻しても問題ない企画の場合(最後まで来なかったら心配はする)
・自分も数分だったら遅刻しても連絡しないので
・初めての場所 or 初めてのルートで来るならそういうこともあるかなと
・大喜利できなかったり見られなかったりで損するのはその人だし、世の中には(仕事以外で)時間や約束を守る人の方が少ないと考えている
・遅刻に対しては何も悪いと思わない、忠告もしない
・時間通りに動けないパーソナリティの人は一定数いて、忠告程度で矯正できるものではない。排除するのはあまりにもったいないので、連絡なしに遅刻する人がいても対応できるような仕組みにしている

【声はかける】
・大勢でご飯食べてて遅れて、会の開始時間が遅れる、というのはちょっと……
・設定した時間 or 10分 or 30分ほど来ない時点で何分くらい遅れそうかの目安を聞く、返事がなければそのまま会の進行をする。叱責はしない
・本当にくるかどうかの連絡は余裕があるタイミングで行う(企画が成り立たなくなる可能性もあるため)
・タイマン対戦やチーム企画など、いないと困る場合は来た時点で「どうしたんですか、大丈夫ですか」と説明を促す。理由が大したことなければ「じゃあ移動の前に連絡くださいよー!」くらいは言う
・「遅刻する場合はキャンセルとみなす」と事前に告知して牽制する
・あんまりに目につくような場合には、閉会後の帰りとかにちょっと近寄ってって話をする

Q14.開催したいけれど、何かしらの事情があり出来ていない会はありますか。また、どのような理由で開催できていないのですか

・ルールが複雑で整理できていない
・料理、運動などを絡めた企画は場所の問題でなかなか開催に踏み切れていない
・大喜利マーダーミステリー大会(マーダーミステリーのシナリオを書くのが大変)
・関西関東入り混じった会や大会(コロナで潰れたまま数年経っている)
・思いついたけど道具を揃えるのにお金がかかりすぎる
・ルールや形式、テーマなど全て固まっているが、開催時間が延びてしまう。お題数か募集人数を減らせば実施できるが、それなら別の会を開いた方が……
・作品テーマをしぼった大喜利会(そのテーマで大喜利ができるほど精通している人がどの程度いるのかが分からない、さほど多くないだろうからやれていない)
・地獄大喜利チャンピオン大会(全員招待制で替えが効かない/チャンピオン大会にふさわしい会場等を使いたいが、そうすると絶対赤字になる)

Q15.その他困っていることにアドバイスはありますか


①遅刻の連絡に対応できないことがある
②他の主催の会には来るけど自分の会には来ないひとがいて気になる
③主催者さん的に打ち上げってどうなのかわからない

【①遅刻の連絡に対応できないことがある】
・自分も遅刻のDMを会が終わった後に確認することはよくある
・会がはじまったら確認できないのは仕方ない。遅刻する場合は会開始前に送るべき
・気づいたときでいい。直前準備や会の進行中に遅刻者対応を最優先に考える必要もないし、遅刻している人含め主催が忙しいのは参加者なら誰でもわかること

【②他の主催の会には来るけど自分の会には来ないひとがいて気になる】
・お題の相性、ルールの相性、会の趣旨の好み、雰囲気の相性、それぞれあるから仕方がない
・必ずしも主催者が敬遠されてるとも限らない(ある人の主催時に高確率で居る人が苦手なのかも)
・来てない人に来てもらうのはかなり難しい、めげずに続けるしか無い
・裏で何を思われて、言われていてもあまり気にしないようにしている
・お互いに趣味でやっていることだし、来てくれる人と楽しむことを優先して、目の前の人に良い大喜利をしてもらうために尽力するといい
・来ない人がいるならいるで、その人が行きたくなるような上質な会を提供し続ける方向にシフトする
・自分の携わる会にもそういう人はたくさんいる

【③主催者さん的に打ち上げってやりたいですかどうですか
・基本的にはやりたいが、管理する余裕がない(同意見多数)
・コロナ禍もあるので、人数による
・あると嬉しいし、積極的に動いてくれる人がいると嬉しい。(以前公開済の)noteにあった指名制はとても良いが、主催から声をかけて誰も動かなかった時のリスクが気になる
・打ち上げが元々大好きだったが、酒癖が悪い人がいてしんどい気持ちになってからあまり乗り気ではない。悲しい
・会のことを褒めてもらいたいので打ち上げがあるならそこにいたい
・行きたい人が動いてほしいが、毎回同じ人だと申し訳ない感じはある
・自分が打ち上げにいることで周りの人が楽しくなくなるため参加しないが、やりたい人はどんどん声を上げていいと思う
・自分は大勢と親しく打ち解けてるタイプではないので、仲良い人が行くなら……だが、ふつうに会の運営で疲れて帰ることもある
・会の感想は聞きたいが、打ち上げでそういう話になるかどうかわからないためいかなくてもいいかなと思っている

【番外編④】普段主催をしている人たちへ

・主催者の方々には心から感謝している(同意見多数)
・不満が出ないよう、円滑に進むよう様々に考えて会を主催されていて本当にありがたい。一緒に大喜利全体を盛り上げていければ
・個人的に「これは誰の企画」が凝り固まりすぎて「やりたいけど、この人の企画だからできない」みたいな風潮があるのが勿体ないと思う。発案者の名前を明記すれば、ある程度自由にやっていいんじゃないか
・需要と供給で値段は決まるので即埋まる会や大会などはもっと値段を上げていいかなと思う


アンケートの結果まとめは以上です。
質問募集にご協力いただいた皆様、回答にご協力いただいた皆様ありがとうございました。

前編はこちら
https://note.com/waterpepper/n/n7a8132aa1079

中編はこちら
https://note.com/waterpepper/n/n790d2bde161f


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