note053「ソフィーの世界(上)」/私の本棚(2)から
みなさんこんにちは。「言葉のちから」という名のnoteを書いているmina@ことばの垣根をこえるひと です。このnoteを訪れてくださったご縁に感謝いたします。
今日ご紹介するのは、「ソフィーの世界」です。最近見た夢のことで知人のヒプノセラピストに相談したら、この本を紹介されました。ヒントになると思うよって。さて、目次から参りましょう。子供に読んで聞かせるような穏やかな文体で哲学を説いた本です。ヨースタイン・ゴルデルの書いた本で、ノルウェイで出版されたものが原書です。50カ国語以上に翻訳されて伝わっています。
なお、今日のトップ画像は、外国語の本の話であることと、ガラスのおしゃれな雰囲気が合う感じがしたので選ばせていただきました。
エデンの園
シルクハット
神話
自然哲学者たち
デモクリトス
運命
ソクラテス
アテナイ
プラトン
少佐の小屋
アリストテレス
ヘレニズム
絵はがき
二つの文化圏
中世
ルネサンス
この本では、アリストレスの女性観について次のようにふれています。
残念ながら、プラトンの女性観のようには元気の出るものではないけれど、アリストテレスは基本的に、女性は劣っている、と考えていた。女性は、「不完全な男性」だ、と。生殖では、女性は受動的で、受胎させられる。反対に男は能動的で、受胎させる。だから子どもは男性の性質だけを受けつぐ、とアリストテレスは考えた。(後略)
なんとまあ、アリストテレスが今の世に生まれていたら、まちがいなくセクハラで訴えられるわよ、と言いたくなるような記述です。歴史に名を残すほどの人でもこのような偏った考え方をするのだなあ、と思った一節でした。
まあ、考えてみれば「歴史に名を残すほどの人であれば、考え方に偏りはない」という仮説が誤っていたということになるだけかもしれません。
12月21日追記:もっとも、この部分を見ると、ヨーロッパ諸国にこの考え方が広がった背景に、アリストテレスがいるということがわかったということです。すでによく知っている人もいるでしょうし、初耳の人もいると思います。必要な時に必要な情報が訪れることを体感できたらそれで良いのだと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
なお、今日のトップ画像は、次の写真を使わせていただきました。noterの方のページを紹介させていただきますね。美しい写真で、使わせていただいてもうれしくなってきます。下の枠のどこかをクリックしてみてください。
はじめましてのかたは、【自己紹介させてください】へどうぞ。
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