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2024年度に新環境に飛び込む皆様へ

本日は2024年の4月1日、多くの企業や学校で「新年度」が始まる日になります。

今日はこの目出度い門出の日に、校長先生や企業の経営者に成り代わって挨拶のようなnoteをアップしたいと思います。
(現実世界で年始初めの挨拶をお願いされる機会はなさそうなので、自分で作った!)


まずは、この新年度に新しい学校、新しい企業、新しい組織、新しい環境に移行された皆さん、誠におめでとうございます。

新しい環境というものは中々慣れないものです。数週間は前の環境との違和感に悩みつつ日々を過ごすことになるでしょう。でも、これは言わば「成長痛」のようなものであり、新しい環境になれるためには必要な「痛み」になります。

そして、皆様にはこの「前とは違う違和感」を大事にしていただきたいと思います。
なぜならこの違和感は「今までの当たり前を疑う」という、これからの時代に必要なマインドセットに繋がるからです。

昨今、企業の不祥事などを報道などで見ることがあります。その大部分の根本原因が「今まで問題が発生していなかったから、今後も大丈夫だと思っていた」というマインドセットになります。

一般的には「正常性バイアス」という言葉で定義されていますが、有名な事例としては火災報知器の警報になります。

本来、火災報知器が作動し、警報がなった場合は直ちに必要な措置(企業や学校によって事前の訓練をしていると思います)をするべきなのでしょうが、実際に警報がなった場合、多くの人は「誤作動かも」とか「このフロアでは関係ない」とか思い、実際にすぐ動くことはせず、周りを観察してから動き出すことでしょう。

これはいつもの生活に慣れすぎて「違和感」を感じてもかき消してしまうという、人間本来の脳の構造から由来する人類共通の行動原理になります。

ただ、この正常性バイアスを知らずに「前例踏襲」や「事なかれ主義」を貫いていったらどうなるでしょう?
そう、先程話した企業の不祥事につながります。

「今までやってきたのだから大丈夫」とか「この組織では、このやり方がルールだから」という言葉はよく聞きます。ただ、この言葉の裏には「人類本来がもっている正常性バイアス」があり、もしかしたら、次の不祥事に繋がる危険が潜んでいる可能性を忘れないでください。

この違和感を感じ取れるのは、皆様、「新しい環境に飛び込んだ人」になります。なぜなら組織の中に入ってしまうと、どうしても「中の常識」に捕らわれてしまって、客観的に自分を見つめ直す事ができなくなってしまうからです。

しかしながら、皆さんも時間が経ってしまうと「郷に入れば郷に従え」という事で、この違和感を忘れてしまいがちになります。だからこそ、新しい環境に飛び込んだ皆さんは、最初の違和感を大事にして、「考え方の癖」がつかないうちに気がついてほしいのです。

そして、出来ることならば、新しい組織に染まって仕舞う前に「違和感」を継続的に感じられるように、同じ組織や同じ景色を見るだけでなく、できる限り「越境」をして、自分の感性を常にニュートラルに保って欲しいと願います。

「越境」とは、組織を飛び出すことだけでなく、他部署の業務を観察するでも良し、週末に違う場所に行ってみるでも良し、なんでも良いんです。普段のいる環境とは違う環境に自分自身を置いてみる。そして「違和感」を能動的に感じ取れれば良いのです。

きっと、それはあなた自身の「正常性バイアス」を乗り越えるトレーニングになるし、ひいては組織の不祥事を未然に防ぐ行動にも繋がります。

そういえば、この「新年度の挨拶」も違和感の一つですよね?
皆さんは気が付きましたか?
そう、「新年度は4月1日スタート」という感性自体、日本人では普通かもしれませんが、海外にいったら年度の切り替えは夏だったり、企業によっては決算期はバラバラです。

このように「違和感」は至るところに潜んでいます。
皆様は新しい環境に飛び込むことで「違和感」を感じられるチャンスを今与えられた、と言っても過言ではありません。

この「違和感」を大事にして、そして継続的に違和感を活用できるように「越境」をして、自らを磨いていっていただくことを期待します。

これを持ちまして、新年度の挨拶と代えさせていただきます。


さて、いかがだったでしょうか?
おそらく新年度の挨拶をChatGPTに作らせて、それを読み上げる方もいらっしゃるでしょう。でも、それだと「創造性」にかけてしまいます。

もし、新年度の挨拶を忘れてしまって、アタフタしている組織トップの皆さん。このnoteを上手くパクって挨拶しちゃってください。

もし、使うようであれば、缶コーヒー1杯分のお金を恵んでください。笑
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