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大人の読書感想文:職場の科学

 書こう書こうと思っていて、後回しになっちゃいました。こちらも久々ですが読書感想文をアップさせていただきます。

 こちらの書籍ですが、最初っから「どうせ外資系の話だろう?」とか「IT企業だからできるんだよ」なんて、バイアスがかかっている人にも読んで欲しいですね。そんなオールドタイプ(?)の方でも得られる考え方が入っていると思います。(っと書きながら、読了後でも同じ感想しか抱かない人もいるかと思いますが、そういう方はビジネスのステージから降りたほうが懸命かもしれませんね。)

 ま、ぶっちゃけ言うと、内容はマイクロソフトが行った数々の有名な施策(週休三日制とか社内コラボレーションとか)の説明ですが、その施策に至った背景などを著者が掘り下げていった内容になります。

 通常の企業発のいわゆる「俺の業務改革」は施策の内容と結果については書いてあることが多いのですが、その施策を実行するに至った背景とbefore-afterの比較を定量データを示したものは少ないんじゃないかな?と思います。

 重要なのはこの部分で、著者も書籍内で書いてあるのですが、「あくまでマイクロソフト内で実行して効果があった」というだけで、全ての企業や職種でできるものではない、と断言しています。重要なのは、自分たちの頭で考え、実行し、定量データで結果を示していること。なんですよね。

 最近、色んな所で出てくる「思考停止」というキーワードですが、業務改革を行う際に考えなきゃいけないのは、この一言に集約できるような気がします。

 ただ、勘違いしないでほしいのは、改善を行うために完璧のプランを求めて長期間をかけていると、そもそも、その作業にもコストがかかっているし、時代の流れはそれほど悠長にまってくれないと感じました。

 日本企業にありがちなのは、プランを考えたり、役員会議にまでかける長時間をかけていて、改善プランが時の流れとともに改悪プランになっている可能性があるってこと。例えば、一昔前ならばメールの活用が効果あったが、今ならばチャットツールをコミュニケーションコストを抑えることが出来ます。ただ、来年も同じ状況か?と言われれば、そうとも言い切れません。もっと効率的なコミュニケーションツールが出ている可能性もあります。

 ただ、共通して言えるのは「思考停止」と「最新動向の情報収集」この両輪を持っていないと、日本企業は世界標準から大きく差を開けられてしまうと感じてます。

 もう、「俺はIT疎いから。。。」なんて言っている余裕は、現代ビジネス社会においてはありません。諦めて頭をフル回転させて、世界標準に追いつき、追い越そうではありませんか!!!

 あ、頭をフル回転したくない人は、申し訳ありませんが、ビジネスのステージから御退場願いたくお願いします。

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