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素人情シス部門長が考える「情シスの仕事」ってなんだろう?

この記事は「【初心者優先枠】corp-engr 情シスSlack(コーポレートエンジニア x 情シス)#2」の12/8担当のものです。

どーでもいいことですが、明日は誕生日です。

2020年7月に、ひょんなことから未経験で情シス部門長になっちゃったワタクシ、素人ながら情シス部門長をやらせていただきましたが、もう2年以上も部門をマネージしておいて、素人というのも難しくなってきました。でも、使い続けます。苦笑

今回は素人ながらも、情シスという業務の中でもがき、苦しみ、実行していった社内で行った戦略(?)の一端をご紹介をしたいと思います。


序章:素人情シス部門長ってナニモノ?

まずは、自己紹介がてら、今までのアウトプットのリンクを張ってみます。

まず、就任当初は素人ながらに色々と勉強し、「未来とはこんなんなるんじゃない?」とか「DXってこういう事だよね?」みたいな投げかけを部内にしておりました。


そんでもって、情シス部門として、boxなどの各種クラウドサービスを入れる活動もしておりました。


そんな私の情シスでの苦労話はコチラにまとめてあります。


第一章:情シスの仕事の範囲って?

そもそも自社の部門であるにも関わらず、情シス部門と総務部門の所掌範囲を十分に知らなかったワタクシ、、、最初はメンバーの皆さんにもだいぶ苦労をかけちゃいました。ほんとスイマセン。

で、私も含め、社員の大半が「電気が流れてりゃ、情シス」「流れていないものは総務部」みたいな感覚でいました。でも、よくよく業務所掌を紐解くと、ネットワークにつながっているのもは情シスで、繋がってないテレビ等は総務部という区分けでした。(この辺りは会社によって千差万別でしょうから事情は異なるかもしれませんね)

ただね、ヘーシャの情シスって、基本的に優しい人が多いから、所掌範囲はそうであっても、「なんか困ってたら助けたい」という精神の持ち主が多く、中途や派遣の人も、その「お助けマインド」を叩き込まれるんで、滅私奉公が当たり前、みたいな空気感があるんですよね。。。

なので、結局、私が部門長になる前の情シス部門は、グループ2,000名に対して、情シス部員が60名近い大所帯でした。そりゃまぁ、そうなりますよね。だって、常になんか困ったことがあったら、お助けしちゃうんですもの。。。



第二章:優しさは誰のため?

そんな感じだった「優しい情シス」だったメンバー、しかしながら私は外部からきて不思議な違和感を感じました。

あれ?優しくしすぎて、社員がつけあがってない?

よく言われる例えですが、「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えろ」の逆で、「魚の釣り方を教えず、魚だけを与える」状態になっているの、その当時の情シスに感じたのです。

つまり、ITという事だったら、なんでもサポートし、逆に社員にまったく触らせずに「いいですよ、それはやっておきますから」と、全てを情シスで巻き取ってしまうので、社員がまったくITの知識がなくても生きていけちゃう状態になっていました。

酷い話、「ネットが繋がんねぇ!」みたいな内線電話があったら、とんでいって、LANケーブルを刺してくる。そんな様子でした。

ただ、将来を考えた時に、これで良いのだろうか?情報化社会と言われて久しいのに、社内業務を行うのに全面的に情シスが居ないと仕事にならない状況って、ヤバいんじゃない?

そこで私が部門長になってから方針の大転換「優しくない情シス」を目指すことにしました。


第三章:未来を見据えて何しよう?

とはいえ、今まで「優しい情シス」として、社員から感謝されているメンバーに「明日から優しさを捨てて、厳しく社員を育てなさい!」なんて言っても通じるわけがありません。

ただ、ITというツールは、現代の「読み書きそろばん」と言っても過言ではない基礎知識。ドラクエで言えばこん棒&布の服みたいな基本装備です。

なので、最初に行ったのは、情シスのメンバーに外の空気を吸ってもらう事。(このあたりの細かいことは上記のリンク先を参照)そして、世の中がオンプレスクラッチでガチガチの世界から、クラウドを活用し、社員自らがローコードツールを使いこなしている姿を見てもらいました。

そして、2030年のビジネスの世界、会社の立ち位置をわかりやすく説明し、「ほら!将来は社員全員がITの知識を覚えないと会社が立ち行かない。だから、魚を与えるだけでなく、釣り方を教えるんだ」と説得し続けました。

でも、人は感謝されて喜びを感じるもの。「教えないで成長を見守る」なんて、なかなかできるもんじゃない。そこで私がとった戦略は、、、

部門長である私自身が全社に向けて宣戦布告する!

というものです。要は、2030年の将来のために、今は優しくなんて教えないぞ!と全社に向けて、Teamsのオープンチャネルでぶち上げ、怒りの矛先をコチラに一点集中させるというもの。

さすれば、メンバーも「ほら、うちの部門長があんなん言ってるんで、お手伝いできないんですよ、、、」と言いやすくなる構図を作りました。


最終章:そして情シスは何をするのか?

詳細な戦術は割愛しますが、基本的に情シスとして現段階で与えられた職務だけを行うのではなく、私の場合は経営戦略の大方針から落とし込んで、自部署の戦略を組み立てていきました。

そりゃ、組織風土改革やITリテラシー向上までもが、情シスの仕事なのか?と言われたら、会社によって色々な背景があるので、一概には言えないでしょう。

ただ、私はどんな部門のどんな施策も

経営戦略を実現するためのツールの一つでしかない。

と本気で思っています。なので、okta導入とか、Salesforce導入、が情シスの目的ではなく、部署が与えられた課題を解決するために、どんなツールを入れて、どうやって運用していくのか?をきちんと決めることこそが、情シス、いや、組織の在り様だと思うんです。

もし、ツールを詳しく知りたいのであれば、事業会社に入るのではなく、ベンダーに転職した方が良いでしょう。

なんども言いますが、一番重要なのは経営戦略。その戦略次第では、クラウドシフトなんて要らないし、もしかしたらセキュリティだってMicrosoft Defenderオンリーでも良いかもしれない。少なくとも「〇〇であるべき」なんてことはないと思ってます。

ただ、現在弊社では、okta導入をはじめ、ゼロトラストへの移行や、ゼロタッチキッティング、Kintoneを使った内製化等を進めており、そのあたりの知見がある人が少ないです。そんな情シスで良ければ、Come on join us!!

最後は宣伝かい!www(もう自分は辞めたので削除)


私はいつでもアウトプットしますんで、気軽にフォローしてください。
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あ、続きもありますで、もしよかったらどうぞ


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