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オーケストラ型人材とジャズ型人材という違う価値観は同じ組織でいられるのだろうか?

ちょっと思い立ったことがあるので、自分の考えをまとめるためにnoteに書きなぐってみました。あ、あくまで自分の意見なんで、「これが正解!」なんて言うつもりはなく、「こういう考え方もあるよね」という一つの方向性と思っていただければ幸いです。

ところで、最近ではVUCAの時代などと呼ばれ、「フレキシブルに対応できることこそが正義」と言われていますが、本当なのでしょうか?私の疑問はそこから出てきて、今回のnoteにまとめようかな?って思いに駆り立てられました。

その「フレキシブルに対応できる組織」ということで、よく比喩に使われるのが「オーケストラ型組織」と「ジャズ型組織」です。


オーケストラ型組織とジャズ型組織

私流に解釈し、乱暴だけどまとめると、、、

オーケストラ型組織:指揮者(プロマネ)による統合がとられ、一人一人がその道のプロとして調和し、予定通りに一つのプロジェクトを完遂する。

ジャズ型組織:演者(ビジネスパーソン)同志が、お互いの呼吸(業務進捗)を見つつ、外部環境に合わせて臨機応変にプロジェクトを完遂する。

それぞれに持ち味があり、お互いの良さがありそうですよね。そもそも音楽なんで、良いも悪いもなく、「どんな音楽を顧客が聞きたいのか?」によって選択できると思うんです。

例えば、大規模プロジェクトや大量生産品などは、いつでもどこでも同じ品質を担保するためにオーケストラ型組織の方がよい。逆に顧客要望が目まぐるしく変わったり、新技術がどんどん投入されるような外部環境にある企業はジャズ型組織の方が良い。

まあ、当たり前ですが、適材適組織ってもんですよね。


組織における適切な人材像

さて、そんな組織ですが、オーケストラ型だろうがジャズ型だろうが、組織を構成するのは人、人以外で構成される組織って聞いたことないですからね。(ロシアにはイルカによる特殊部隊があるようですが、それは別のところで、、、www)

だったら、その組織に合わせた人材が必要となりますよね。

つまり、オーケストラ型組織であれば、指揮者、バイオリン、チェロ、フルート、、、それぞれに特化した能力を持ち、かつ、「指揮者の指示に従って的確に演奏できるスキルがあること」

逆にジャズ型組織であれば、その楽器のスペシャリストであることと同時に、ほかの楽器にもある程度知っていて、「こう来たら、次はこう来るはず」という、その場の空気感で臨機対応する能力が必要とされる。

それぞれ、求められる人材像は、その組織が「どうありたいか?」で変わってきますよね。


人は簡単に変われるのか?

さて、そんな「オーケストラ型組織にあった人材」と「ジャズ型組織にあった人材」ですが、この二つは行き来することができるのであろうか?

ここまで書いておいてなんですが、私は音楽には明るくありません。むしろ疎いくらいです。(今言うなよ!)

ネットで拾った情報なので、私自身も真偽のほどはわかりませんが、クラシック出身者がジャズに転向するのは大変だし、その逆も大変みたいです。

つまり、私が思うに、「これからは我々もオーケストラのように調和を目指した組織にするぞ!」と掛け声をかけるのは良いのですが、構成する人材がジャズ型のように個を重んじるメンバーばかりだと、どうなるでしょうか?

逆もまた然りで、「今までは指揮命令系統がはっきりした組織だが、今後は臨機応変に対応できる組織にするぞ!」と言っても、ついてこれる人材は果たしてどれほどいるのでしょうか?

それよりも重要な視点、「組織で働く従業員はどちらの形で就業することが幸せなのだろうか?」という問いが抜け落ちているような気がします。


働く幸せってなんだっけ?

長らく日本は終身雇用制でした。そこには「どこで働くか?」の視点はありましたが「どうやって働くか?」に関しては重視していなかったと思います。(企業側も労働者側も)

人が一番パフォーマンスを発揮できるのって、「ご機嫌に働いている時」だと思うんですよね。それって、人それぞれ感性は違うし、同じ人だって時を重ねるごとに変わっていく人は居ると思うんです。

今は技術屋として邁進して働きたい!というのであれば、オーケストラ型組織で一流のバイオリニストのポジションを頑張ればいい。

世界に今まで存在しない、新しい価値観を模索しながら想像していきたい!というのであれば、ジャズ型組織で試行錯誤しながら、いろんな人とセッションをく組めればいい。

そう、自分の「成し遂げたい未来」に対して選択できることが、ご機嫌に働き続けることができるキモなんじゃないかな~と思ってます。


一つの組織に二つの人材を混ぜる?

そうなると出てくるのが、自分の今いる組織と、自分自身の方向性がズレ始めているいるとき。果たして、その組織に留まることが是なのか?非なのか?迷っちゃいますよね?

そういう話題になると出てきそうなワードが「両利きの経営」

これ、私も楠浦さんと同じ感覚なんですが、これが実現できるのは「多角的に行っている大企業のみ」だと思ってます。

なので、両利きの経営ができるような大企業に勤めていない人、もしくは両利きの経営をするつもりがない大企業に勤めている人はどうすればよいのでしょうか?

個人的な想いとしては「みんな!無理をしないで転職しようぜ!」ってことになります。

では、企業側の理論として、両利きの経営ができるほどの所帯ではないけど、色々とチャレンジをしていきたい企業はどうすればよいでしょうか?

こちらも個人的な想いになりますが「自社リソースばかりでなく、外部とのコラボレーションを積極的にしていきませんか?」という提案をしていきたいですね。


個人の想いと適正が「働く」とマッチする社会になるといいね

結局なにが個人的に言いたいかというと、会社ってデカけりゃいいってもんでもないし、なんでもパーフェクトに出来なきゃいけないわけじゃない。

会社も個人も、もっと自由に働けて、そして必要な時に手を取り合ってプロジェクトを完遂できればいいんじゃないのかな?と思うんです。

もっと、転職や独立が当たり前になり、「このプロジェクトはオーケストラ型のあそこの企業と組もう」とか「俺、ジャズに目覚めたんで、それにあう会社に転職します」みたいな、軽いノリで人も企業もフレキシブルにつながる世界を実現させたいと思ってきています。

あ、でも、オーケストラ型でも、ジャズ型でも(もしくはそれ以外の働き方であっても)、どちらにも共通する「楽譜を見て楽器を演奏できる」という最低限のスキルは必要なので、そこを無視だけはしないようにしましょう!

現代の社会において、何が「楽譜」で、何が「楽譜の解釈」で、何が「楽器」なのかは、また別の機会でnoteにまとめようと思います。


ではまた、今度~♪

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