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大人の読書感想文:銀行マンの凄すぎる掟

我らがサラリーマンの希望の星、中年の憧れの的、ロスジェネ世代の唯一の良心、猫山課長の満を持しての処女作です!

クソ忙しい現役の会社員(しかも銀行マン!)であるにも関わらず、週に2回はnoteを書く「note作家」であると同時に、日刊SPA!(我ら中年男性にとっては馴染み深い週刊SPA!のWEB版)にも連載しているというチョー超人です。

そんな有り難い本だからこそ、こんなダメサラリーマン代表のアタクシが感想文を書くなんて、不敬罪でとっ捕まりしちゃいそうです。でも、この本を読んでアウトプットしないわけにはいかない。むしろ、こんな私でさえもアウトプット欲がムクムクと持ち上がってきてしまうような本です。

あ、感想文なんで、本の中身には触れません。本の中身が気になる方は、ぜひとも書籍購入していただきたいのですが、それも不安、、、という方は猫山課長の各種アウトプットを見て、ご判断をお願いします。

この本で共感of共感なことは「セルフブラック」というパワーワード。これだけでもご飯3杯食べられそうですが、今回は、なぜこれがパワーワードとして刺さったか?の感想を書きたいと思います。


組織に属していると、人と人との関係性があるから、どうしても軋轢は生まれちゃう。それを「テクニック」でどうにかしようなんて、本当の超人でしか出来ない手腕。

世の中には色んな課題解決のスーパーエリートがいるけど、そんなもんは全人類の一握りであって、多くの凡人に真似できるようなものではない。

そんなスーパーエリートが書いた有り難い指南書なんて、我々凡人にとっては、有り難い、ではなく、なし得難い、なんですよ。そう、長島さんにホームランを打つコツを聞いても「こう、腰をグッといれて、キュッと回して、バーンと打つんだよ」としか教えてもらえないようなもんなんです。

それで行くと、猫山課長の説明はわかりやすく、「諦めろ、自分の気の持ちようで、なんとかしろ」というメッセージ。。。
(要約しちゃうと、気にすんな、という事ですね。自分の不運や相手の言動を責めるのではなく、自分のできることをせい、という事かなぁ)

とはいえ、そのマインドセットを習得するのも、凡人である我々にとっては一苦労。そこで、猫山課長が提案しているのが【セルフブラック】です。

つまり、凡人は凡人らしく、経験値を埋めるために、他人から言われた仕事でブラック化するのではなく、自分から能動的に仕事を取りに行って、負荷を与えて、それで成長していこうぜ、という思想。

結局のところ、我々凡人が効率的に動いたところで、得られるものはその経験だけ。超人は一つの仕事で10の学びを得ることができるかも知れないが、凡人の我々は一つの仕事で1の学びしか得られない。

だったら、母数を10倍にすることで、10の学びを得ようではないか!というのが彼の主張。

これを他人が指示してしまったら、ブラック企業やらパワハラになってしまうが、自分が自分を追い込むなら、そんな事にはなりやしない。

と、言うことで、銀行員をやりながら、noteも書き、更には会社を経営したり、社外取締役なんかもやっちゃう。これをセルフブラックと言わず、なんと言おうか!

この本は、所属組織に対しての不満ばかりが溜まってき、モヤモヤがドロドロしちゃっている全サラリーマンに読んでほしい良書です。

そして、本を読んで何かを感じた方は、一緒にセルフブラックにならないか?


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