今週のニュース番外編:2023年を大胆予測!
そういえば、今年の年末年始休暇は実家に行ったり、インプットをしたりといそしんでいましたが、アウトプットをあまりしていませんでした。
昨年を思い出したら、こんなこともやっていたので、今年も思い切って2023年を予想してみようと思います。(2022年の年初の予測は外れたけど、、、てへっ♪)
予測その1:産業構造はミルフィーユになる!
2022年に水処理業界をはじめとしたプラント業界でちょっとした話題になったのが、CADDi社。
この会社、今までプラント業界が当たり前だと思い込んでいた、「設計図を書いて、見積もりをする」という業務をそのままアウトソーサーとして受け入れちゃう、という大胆なビジネスモデルで入り込んできました。
産業構造については、昔の日系製造業のような製造から販売まで一気に自社でやるような「垂直統合モデル」から、TSMCのような半導体製造受託産業が出てきてから、企画と製造、販売などが分離した「水平分業モデル」が主流になってきました。
ただ、私はもっと水平分業が進んでいって、もっと多層化するような未来が出てくるんじゃないか?と予想しています。そう、水平がさらに細かく多層化した社会。まさにミルフィーユのようなサプライチェーン体制になるんじゃないのかな?と思っています。
まぁ「水平分業」というと堅苦しいし、「ミルフィーユ」と表現した方がカワイイし、オシャレな感じがする、って語感も気に入っているんですけどね。(笑)
予測その2:ツールの多くはSaaS化する!
そんなミルフィーユ構造になると、今度困ってきちゃうのが、「情報伝達」という部分。
今や社内書類を未だ紙で回している会社なんて少なく、皆さんワークフローツールを使いこなしている事でしょう。(え?まだハンコリレーが残っている会社に居るですって?そりゃ、早く逃げ出さないと、退職金をもらいそびれるかもしれませんよ。。。)
自社内だったらペーパーレスで事足りていたが、今度、ミルフィーユ産業構造になったときに、どうやって情報伝達を行うのか?そこが問題になってくることでしょう。
その時に活躍するのは、共通言語として、データがやり取りできるのか?ということで、二社とも同じSaaSを使っていれば、データのやり取りも何不自由なくできる。
と、いうことで、産業のミルフィーユ化に伴って、共通言語としてのデータを如何にスムーズに扱うか?という事で、SaaSが今まで以上に急成長するのでは?と予測します。
ま、これを書いているnoteさんもSaaSだし、急上昇している企業さんなんですけどね。(媚びを売ってるわけじゃないwww)
予測その3:SDGsが大企業を優位にする!
皆さん、普段の生活で必ず耳にするようになったSDGsというワード。これは人類存続に必要不可欠なワードとして出てきており、これを無視した商品を手に取ることは「人類の敵」と言われんばかりの注目度です。(ちょっと言い過ぎたかも)
ただ、このSDGs祭り的な状態。ちょっと考えると、商品コストが上がってしまう危険性も伴っているんですよね。
たとえば、今の低価格な商品全般なんかは、どこかの国の児童労働や、環境汚染を引き起こしているかもしれないし、ちゃんとした素材を使っている商品でも、そのトレーサビリティ(追跡可能性)を考えると、余計なコストがかかってしまう。
と、いうことで、「ちゃんとした商品」を製造し、保証し、消費者に選んでもらうためには多大なコストがかかっちゃうんですよね。その労務コストを最小化するためには、どうしてもトータルの事務コストが抑えられる大企業の方が共用優位になってしまう。
だって、皆さん、通常料金が100円の品物に対して、「地球にやさしい」というキーワードがついて、150円の品と、300円の品がおいてあったら、150円の方を選んじゃうでしょ?
大企業が悪で、中小企業が善、なんてことは無いけど、産業構造が多層化する中、やっぱり「数こそ力」は残りそうな気がしてます。
予測その4:データこそパワー!
前の予測で「数こそ力」と言ってみたものの、それでも数の大前提に立つための基礎体力、それこそが「データ」だと思ってます。
まぁ、このあたりの話題は、ほかでも出尽くしているとは思いますが、あえて触れるとすると、連続データの活用が非連続データのファクトと結びつくだろう、という予測。
この辺りは水処理関連ニュースの方で度々話題にしていますが、計器で測れる連続データ(pH計の値など)と、実際の水質分析データ(月一、手分析で計測するBOD値とか)と、日々の日報データ(ポンプの不具合や日々のメンテ実施結果を書く手書き日報)なんかのデータが複合的に解析出来たら、連続データだけで不具合や、トラブルを未然に防ぐことができるかもしれません。
実際に使われているものとしては、Appleウォッチのデータを使って、心臓病検知や予防に使われている事例もありますから、このような使い方はドンドンと増えてくることでしょう。
私自身、すでにFitbitによって、座りっぱなしで作業していると、1時間おきに立たないと怒られちゃう、なんて生活パターンになっていますからね。ここに「3時間、何も食べていないので、ちょっとカップヌードルでも食べましょう。シーフード味がオススメです。」なんてアドバイスされちゃったら、食べちゃいますもん。カップヌードル、、、
予測その5:PayPay経済圏のさらなる発展!
今や個人商店でも使えるようになったQR決済のpaypay。これも「データこそパワー」を見せつけて、更に発展しそうな気がしてます。
これね、なんでそう感じたか?というと、年末年始に親戚一同集まったときに、paypayの各地で行われている「還元祭」の話になったときの女性陣の目の輝き方の違いを見て思った。
あの還元率、ホントお得じゃない?しかも、そういう所には目ざとい主婦層には受けるし、先ほど言った「データこそパワー」の考え方を取り入れると、paypay側がパーソナライズした割引クーポンを更に効率的に発行することも可能。ついでに、お店側に「7月は売上減るでしょ?こんくらいのセールスやると客足回復しまっせ♪」みたいなコンサルティングでもし始めたら、、、もう鬼に金棒ですよ。
あ、あと重要なのは「主婦ネットワークの繋がりの深さ」ここで一気に噂話が広まれば、更なるシェア拡大は間違いないでしょうね~。
予測その6:デジタル人材、更に枯渇!
もう、すでに言われている事ですが、デジタル人材、っていうデカい主語ですが、どのレイヤーでもドンドン枯渇していくとは間違いないでしょう。
なぜなら、日本企業の多くは給与ベースを「横並び主義」にしているので、IT人材だから高給で雇う、という施策がとりにくいからです。(報酬決定なんて取締役会決議事項の会社が多いから、そう易々と変更できないしね。)
そんな中、デジタルスキルがあり、出来る人材は外資系コンサルに転職していく、IT業界の多重下請け構造に生きてきた人たちも、段々と給与ベースの高い企業に転職する。(例えばユーザー企業の内製化補助など)そんでもって、企業内のヒエラルキー底部にいたIT子会社の人材も、本社転籍よりも良い給料で引き抜かれていく、、、
まぁ、やりがいだとか、なんだかんだと言っても、ITやデジタルがポータブルスキルになっちゃっているんで、これからもどんどんと人的コストの向上は免れないと思います。
え?うちの会社は給与上げてくれない、ですって?だったら私みたいに独立します?(笑)
予測その7:翻訳人材が必要不可欠!
最後の予測は、またまた産業ミルフィーユ構造化に紐づいて、どんな人材が不足してくるか?という予感。
予測6でもデジタル人材が不足してくるだろう、と予測していますが、それと同じくらいに不足するのが「他社とコミュニケーションが取れる人材」という枠組みかな?と思ってます。
なぜなら、今までの日本企業は「垂直統合」が主流。世界が「水平統合」に舵を切ったにも関わらず、独自路線で垂直統合を図り、「同じ釜の飯を食ったもの」だけという世界観で仕事をしてきているので、コミュニケーションがなくたって、阿吽の呼吸で仕事をしてきた。
ただ、産業が多層化してくると、そうもいかない。一つの図面を回すにも、ちゃんと「言語化」して伝えなければならない。しかも相手は自社ではなく、他社の人間。そりゃ、阿吽の呼吸は伝わらないですよね。
そんなときに重要になってくるのが「コミュニケーション」とはいえ、対面ではなく、文字で残すこと、そう、すなわち「テキストコミュニケーション」がきちんとできる人が重要視されてくると思います。
ただ、「テキストコミュニケーションのマナー講師」みたいのが出てこないか?と若干心配をしています。(笑)
さて、この予測、どこまで当たるか、、、
未来がどうなるか?なんて誰にも予測できませんが、年に一回くらい、こんな未来予想をするのも楽しいですね。
それじゃ、また来週~♪
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?