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大人の読書感想文:「やめる」という選択

いつものように自分が読んだ本の感想を書いていきます。概要説明ではなく、書評でもありません。(そんな人様の著作を評価するなんて、エラソーな事は言えません。)

概要などを知りたい方はコチラをどうぞ。


澤円さんのイベントに参加したり、Voicyをお聞きになっている方は、是非とも読んで欲しいです。もう、書いてある内容が、何故か澤さんの声で脳内再生されること間違いなしです!
(本の内容でなく、感想の一言目がそれかよ!っていうツッコミは無しの方向で、、、)

正直、海外の偉い先生の書いたようなビジネス書って、なかなか読むのに時間がかかるし、頭の中に入ってこないんですよね。その点でいうと、この本は「すぅ~」っと頭の中に入ってくるんです。編集の妙なのか、澤さんの文章力のなせる業なのか。。。どちらにしても素晴らしいです。


そして、重要な本の中身ですが、「やめる」という中々キャッチーな題名ではありますが、重要な視点は「埋没(サンク)コストを惜しむのをやめよう」って観点です。

サンクコストに関しては、色々な本が出ており、そこに対して踏ん切りをつける事への重要度が繰り返し記述されていますが、実際には中々行動に移せる人間はいないものです。(私もその一人です。)

この本の凄いところは、澤さん流の「抽象化⇔具体化」のキャッチボールで、うまく読者をその気にさせるところです。(悪い意味ではないですよ。良い意味で)

※具体化⇔抽象化の概念はこんな感じ


澤さんの本の場合は、まず自分のストーリーを述べ(具体化)、それを色んな事柄に合うよう(抽象化)に言葉を選び、それを読者自身が感じられそうなストーリーに落とし込む(具体化)ことで、読んでいる方が、「なるほど、そういう事か!」と納得するように仕組化されている感じを受けました。

この「具体化→抽象化→具体化」のキャッチボールがリズミカルに続くもんで、読んでいる方も心地よくなっちゃうんですよね~。


あとは、この本の章立ても見事!こういった本の場合、「いやー、為になったなぁ」で終わってしまって、次のアクションに繋がらないことが多いのですが、この本の場合は違う!

最後の章にうまいこと、「どんな小さなことでも良いから動くこと」をもってきているんですよね~。

流石はプレゼンの神と言われることだけあって、プレゼンの最終目的≒聞いた相手の行動を変容させること。というところが正に文章でも突き抜かれている感じを受けました。

本を読んで、なんとなく知った気になって、行動しなければ、結局読んでいないことと一緒になっちゃいますからね。何でもいいから動く。この思想は重要だな~と感じてます。

(勉強になりました症候群の症例はコチラ)


ここまで感想文を書いておいて何ですが、この本のエッセンスだけを知りたければ澤さんのVoicyを聞くだけでも十分かと思います。

でも、こうやって「本を読む」という事で、耳で聞くだけで逃してしまう文脈や構成を再認識できるので、Voicyを聞いてみて、興味が出た方は是非、購入して読むことをお勧めします。


最後にどうでも良い話ですが、私はこうして読み終わった本を会社の食堂にある書棚に陳列して、社内で読みたい人に貸し出してます。

でも、この本をそのまま陳列すると、「おいおい原田は辞めちまうんじゃねぇのか?」という在らぬ誤解をされそうで、どうしようかと悩んでいます。(笑)


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