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大人の読書感想文:ワークマン式「しない経営」

本を読んだ後は、一応自分の中で主題を再確認し、読書感想文の骨格を作ってから、書き始めるのが私のいつものやり方なんですが、今回は土曜日に本が到着し、土曜の夜、日曜の午後で読んでしまって、月曜日にこのnoteを書く、といった超短納期でのアップです。(笑)

それくらい、自分の中で「これだ!」という本に出合えた感じです。

いつものように概要は他に譲ります。(というか、ダイヤモンド社の特集が一番端的に内容がわかると思います。)

ほんと、過去の自分に「なんで、もっと早く読まないんだよ!」と叱責したいくらいに、刺さった本です。

自分が情報システム部門長になり、会社の未来について本気で、半年ほど悩んで、一定の方向性【本当に未来の事を考えたら、小手先のツールに頼っちゃダメ、重要なのは社員全員のマインド】という朧気な感覚を得たのだが、それと同じような事がこの書には書いてありました。

昨今、DXなるバズワードが流行っていますが、結局DXって過去を捨てて、芋虫が蝶に変態するように、会社そのものが変わってしまうよう事を指すんだと思います。そんなラジカルな変化が、既存の日本企業で起こるわけないですよね?本気で取り組みたいなら5~10年はかかるんだと思います。

で、その長いスパンで変わらないものは何?と問われたら、「企業風土」これしかないと、私は思うんです。

あ、ココで論点にしたいのは「企業風土」であって、「企業」ではないですからね?だって、「会社さん」なんてものはないですからね。

この記事の中にもあるんですが、「企業風土」って突き詰めれば、そこに集っている人間の感性。つまりは、10年かけて変えていかなきゃイケないのは人間そのもの、なんじゃないか?という事だと感じました。

だって、今のITの進化を考えたら10年後の未来なんて予測つきません。逆算的に10年前を思い浮かべてみると、スマホが出たばっかりですし、Salesforceが知られ始めたくらいですよ?それから考えても、今後10年、どんな技術的なブレークスルーが出るかわからないのに、今から10年使い続けられるガッチリとしたIT基盤を作るなんて考えられませんよ。

そんなものを作るくらいだったら、「どんなものでも使いこなせる従業員」を育てた方が現実的だと思います。

それを突き詰めてワークマンが行ったのが「しない経営」と「Excel経営」の二本立て。しない経営については著者の土屋専務が入社前からのワークマンの屋台骨。もう一つのExcel経営のキモは土屋専務が導入した「全員参加のデータ経営」という考え方。

DXをコンサルに頼むと「次世代データ基盤」とか「世界標準の導入」など耳障りの良い言葉で丸められてしまうが、結局どんなツールも何年使えるのかわかったもんじゃない。重要なのは「ツールに使われる」ことではなく「ツールを使いこなす事」

私はこのままいくと、DX自体が「ERPの幻想」の二の舞になってしまうのではないかと思っています。

それでも、おそらく「何でもできる統合データベース基盤」への幻想は広がるし、私のように「まずは、データを入れる、使う、整理するための人材教育が重要」と唱える人は短期的な効果はでないので、爪はじきにされるのだろうな、、、と思っちゃいます。

特に海外企業からの圧力を感じるような業界では、GAFAが自社の業界に飲み込まれる前にDXで武装しよう!と考える事でしょう。だからこそ短期的な対応を求められると思います。

でもね、ぶっちゃけて言っちゃうと、その程度で潰れてしまうのであれば、その業界ごと潰れた方が、世のため人のためです。きっとね。

それ以上に重要なのは、「働く人のOSのメジャーアップデート」だと思うんです。つまりは、属人的な業務ナレッジではなく、ほかの人に転移可能な業務ナレッジに変えていく事。だって、働く人の人口は絶対的に少なくなっていくんですよ?特定個人に頼った業務スタイルだと、就業人口という母数が少なくなる中、立ち行かなくなるのは目に見えてます。

ちょっと熱くなって、脱線してしまいんしたが、一番重要なのは「データに使われる人材」ではなく、「データを使いこなす人材」が集うような組織を作ることが重要なんだ!という事を再認識させてくれた本です。

きっと、ワークマンの変革も道半ばなのでしょうけど、私も負けないように変革を進めていきたい!と思いを強くした良書です。(あ、でも経営陣と握っているわけじゃないので、爪はじきにされたらゴメンナサイ!!www)



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