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口角を上げる。膝を下ろす。

ごきげんよう。わらわです。

今朝は全然眠れなかった割に、やけに活動量が多い1日だった。明日の反動が非常に怖い。笑

今日は、アラサー男性である私が、動画を漁るだけだったアイメイクを、とうとう実践してみたお話。

1. 鏡に向かう

とうとうやってみた、とは言ったものの、厳密には2回ほどアイメイクには挑戦していた。

1回目は、道具を揃えた次の日に、なんとなく一通りの色を塗ってみた。
新品の状態だと使う気がなかなか起きなさそうだと思い、中古の状態にするのが目的だった。
目の周りがなんかキラキラした〜とかいう、まさに小学生並みの感想であった。

2回目は、少しだけ知識を入れた状態で、初心者用動画をそのまま真似て塗ってみた。
しかし、これが全くよくなってるのか分からない。というか、そもそもこの状態で外に出ているイメージが湧かない。

考えた結果至った結論は、服装にあった。
いくら目の周りを煌めかせ、まつげを持ち上げてみても、パジャマで外に出る人間はいない。

私は女装をして外に出るためにアイメイクを習得しようとしていたが、女装した状態でないとアイメイクを満足に練習できないらしい。
とんだ落とし穴である。

棚を漁った結果、何故か黒いワンピースが見つかった。いつの日か、男物の服を着た上に羽織る想定で買っていたことを思い出した。
BLEACH』の天鎖斬月みたいな感じ。

棚ぼたで見つけたワンピースを着て、髪型も昨日の美容師さんにしてもらったのを中途半端に再現し、準備万端。

無印で買った三面鏡の前で、ブラシを手に取る。

2. 始動

色々動画を見てはいたが、やはり初心者向けということで、色の使い方はどれもほぼ同じだった。

まずは、アイシャドウ
指示通りの色を、指示通りの場所に塗る。ムラが頻発したが、指でぼかしまくり、ごまかした。ラメ感だけは出ているはず。

次に、アイライン
一筆めから大きくはみ出て、古代エジプトの女王様みたいになりかけた。いったん、今日はやめておこう。

気を取り直して、マスカラ
こちらは意外と上手くいった。つきすぎちゃったところは指で摘んで均すといいよ、みたいなテクニックもしっかり実践する余裕もあった。

とりあえず、一通り完成した。うん。一応、書いてある通りの色はついてる。
しかし、2つ問題が発生していた。

1つめ。
前置きで書いた通り、十分な睡眠を取れていなかったため、クマがしっかり入ってしまっていた。こいつをこの世から消すためには、こんしーらーとやらが、必要らしい。
これから買いに行くとして、我慢しよう。

2つめ。
私は幸運なことに(?)、ぱっちり二重ちゃんである。そして、初心者向けのアイメイクって、大体目をよりしっかり魅せる方向で構成されている。

ただでさえ強い眼力が、さらに強力になっていた。

ただボケっとしているだけなのに、殺気を放っているようだった。
流石にこれはまずい、と思ったが、口角を気持ち上げて、半目にしてみると意外にもいい感じ。

雨も通り過ぎ、日も差してきた。
調子に乗った私は、こんしーらーを買いにそのまま出かけた。

3. 装いと振る舞い

何も変わらない。
アラサーの男がメイクで眼力を高め、ワンピースを着て歩いても、世界は何も変わらないのである。
私も逆の立場なら、気に留めないだろう。

しかし、完成には程遠いものの女装しているのだ。せめて、装いに相応しい振る舞いをしよう。
その感覚を味わいながら、買い物を楽しもう。

そう考えていると、自然に歩幅が小さくなった。

最早常連と化した、いつもの100均に入る。
メイクブラシスタンドを見つけた。そう。これも欲しかったんすわ。

一番下の段にあったので、屈もうとした。
無意識に、膝も下ろしてしゃがんでいた。
いつもなら、前屈みになって尻を突き出すような姿勢でとるところだが。

自分でも驚いたが、装いとともに、脳も少し女性的に切り替わっていたのですね。

ちなみに、こんしーらーは、なかった。

4. 次なるステージへ

私は、女装をして出かけるという初期の目標を、なし崩し的に達成してしまった。
しかし今日、圧倒的な力不足を痛感した。

世の大人の女性は、化粧が上手ね。ファッションもオシャレな人が多かった。
トップスは明るい色の方がほとんどだったので、こちらも手に入れておく必要がありそうだ。

この解像度で世の女性を観察できただけでも、今回の収穫としては十分だろうか。

私の旅は続く。続くったら、続く。
とりあえず、こんしーらーは明日買う。

本日は以上です。読んでくださり、ありがとうございました。

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