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6月12日 日曜日

 快晴。常連のお客さんが旅行好きであることを知った。世界各国を旅行している。「家にいてもしょうがないからね」とおばあちゃんがいう。素敵な言葉だ。学芸員になるかもってことを話したら、エルミタージュ美術館をおすすめされた。ロシアの戦争が終わって、俺のお金が貯まったら行きたい。ギリシャとスペインにも行きたい。青い海を見ながら魚を食べて、太陽を浴びてワインを飲みたい。

 フランテで食材を買って帰宅。小さなスーパードライを開けてうどんを作った。今日は暑かった。お店の周りの車や建物の輪郭がくっきりとしていた。自分でちゃんと料理して体を労うということを趣味にできたら、これは本当に素晴らしいことだと思う。料理は家でできる最もクリエイティブな行為だ、と誰かが言っていた。料理をしているときの時間が好きだ。

 オザケンと峯田和伸が対談しているビデオをiTunesで見た。暗闇が街から徹底的に消されていって、霊性が追いやられているという話が良かった。説明できないことを無理やり説明する必要はないんじゃない?と、オザケンが言ってくれる。サンキューオザケン。やはり、俺もスピリチュアルなものが好きだ。宗教を信仰しているわけではないが、神秘的なものや怪奇的なものが昔から好き。そういうものが、自分の理解にしっくりとくる。今まで言葉を与えられていなかった自分の中の領域が、自分にとって大事なんだと思い始めている。細野の本に始まり、そこへの好奇心が高まっている。

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