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サピオロマンティックの話

私は、デミロマンティックであり、同時にサピオロマンティックでもあります(一方、デミセクシャルではあるもののサピオセクシャルではない気がしてて、こちらはよくわからない)。誰かに対して恋愛感情を抱くには、この2つの壁を超える必要があります。

サピオロマンティックは、相手の「知性」に対して魅力を感じます。「知性」は、言葉としては簡単ですが、実際には複雑です。一言では言い表せません。魅力に感じる知性は、まるで広くて静かな水面下に広がる世界のように普段は表に出ておらず、ふとした弾みで見えるものだからです。知性とは内面世界の美しさと言い換えてもよく、垣間見えるその世界に強く惹かれる感じです。その人の外見や職業、地位などは関係ありません。

自分の経験では、何かを表現できる人に知性を感じるようです。例えば、

  • 絵を描ける。

  • ふとした言動にユーモアと優しさが含まれている(ユーモアには、他人を貶める笑いは当然含まれません)。

  • 物語を作ることができる。作った物語に沿った歌が作れればもっと魅力的。

  • 特定の分野の能力に優れていて、その世界を表現できる(表現は言葉に限られません)

表現される何かは、その人自身が持っているものである必要があります。繰り返しますが、内面世界の美しさに惹かれるのです。ただし、同じサピオロマンティックであっても、個々人によって、惹かれるタイプは全然違うように思います。

私の場合、サピオロマンティックの壁は、魅力を感じたとき、とりわけそれが予想外のものであったときにはほどなく解けてしまうので、デミロマンティックの壁ほどは堅牢ではありません。デミロマンティックの壁が解けるには、信頼関係を築くための、場合によっては年単位の時間が必要です。ただし、その年月の間、常に相手の近くにいる必要があるわけではありません。離れていても信頼関係が育つことはあります。