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この仕事を選んだわけ。

なりたくてなった訳じゃない。

なんて、都合のいい言い訳だ。選んだのは自分。
大学受験に失敗して、浪人するか手に職つけるか考えて、勉強から逃げるように
『今から受けれる専門学校』
で検索して1番上にでてきた学校に、高校卒業の日に受かった。たぶん最後に進路が決まったのは私だ。
それだけ。

それだけで私は人生を選んだ。
きっと大事な大事な分岐点だったはずなのに、私はいとも簡単に判断し進んできてしまった。現実から逃げた。逃げた先にはもっと辛い現実が待っていた。

私の専門学校は色々な人がいた。ストレートで入学した人は120人中30人くらい。何かを経験した大人の人(〜42まで(卒業時に45歳以下という決まりがあったらしい))が多かった。もちろん手に職をつけたくて学校に来たんだろうけど、久しぶりの学生という肩書きが嬉しかったのか羽目を外してる30代を見てはガッカリしたこともあった。
だけど、信頼出来る大人と頼りになるお姉さんと仲良くなれたし、一生の友達であろう数少ない同い歳に出会えたことは私の財産である。正直、偏差値はめちゃくちゃ低くて教師にも学校の名前が足枷になることがあると思うと言われたことすらある。普通の大学に行っとけばなぁと思ったことは何回もあるけれど後悔はしていない。

私の職業は実習がある。
それはもう過酷な毎日だった。毎日毎日徹夜をし、朝から怒られ、体とメンタルはズタボロだった。初めての実習で洗礼を受けて物置部屋で泣いたことは今でも覚えている。あなたは頑張っているから大丈夫よと言って一緒に泣いてくれた先生のこと、私絶対忘れないから。
休みの日には課題をこなし何をストレス発散にするかって寝ることくらいしかなかった。最後の年は1年間ほぼ実習漬けでもう二度と戻りたくないと思う1年だった。

無事に国家試験に合格し、希望の部署じゃないところに配属されて4年になる。でもなんとかやっている。メンタルもやられたし先輩とも喧嘩したし何度も泣いたけど今まで続けてきた。心の支えの同期の存在と大好きなメンターさんのおかげである。
そんな私はやっと自分のやりたいことがわかってきた。
今の職業を活かせる....かもしれない。が、それはもっと先の話かな。
今までやりたいことが分からなくて、辞めたいけど辞める理由がなくてなあなあに仕事を続けてきた。嫌だけど、向いてないけど、この仕事できるんだと思う。いい仕事じゃん、勿体ないよと周りは言う。高い学費払ってもらった両親への恩もある。
でも、それでも私は今行動したい。
やりたいって思うことがあることを大事にしたい。
人生納得して歩きたい。
今までの自分を後悔してるわけじゃない。だって、後悔したらあの頑張り報われないじゃない。
だから、今までの人生含めて、これからまた歩き出したい。今もまたあの頃と同じ人生の分岐点に立っている。

#この仕事を選んだわけ

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