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詩◆Please call my name

何度 死のうと 死に場所を探し
何度 死のうと ナイフ 握った?

左の腕に 傷痕を残す
私が死んだ 証です
生まれ変われども  また
死に場所を 探して彷徨う

誰かが 抱き締めてくれるけど
これは ただの器でしかない
本当の私は何処にいるのか?
きっと まだ 生まれてもいない

悲しみの扉を開ける鍵なら
沢山  持っているけど
幸せの扉  開ける鍵の
ありかは  知らない

何度死のうと  この街を捨てて
でも  死ねなくて ここへ帰り着く

左の腕に  もう空きはない
今度は  太ももにしようか?
生まれ変わるたび  空っぽになって
痛みも  見えない

誰かが私に口づけてくれるけど
これはただの抜け殻です
本当の私は  暗い  海の底
生まれてくる日を 恋焦がれて……

悲しみの扉を開ける鍵ばかり
器用に集めてしまったけど
幸せの扉を開ける鍵を
そろそろ  探しに行かなきゃ

悲しみの扉を開ける鍵なら
傷の数と同じだけ
幸せの扉を開ける鍵なら
あなたの胸の中に……

早く見つけて  名前を呼んで
生まれる前に  死にたくないから
早く助けて  名前を呼んで

Please  call  my  name
Please  call  my  name
Don't kill me 
Please  call  my  name 
……Please

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

何年前に書いたのかメモされてなかったのですが、たぶん20年前くらいかと思います。

当時、突然言葉が降ってきて、慌てて走り書きでノートに書いた覚えがあります。

んで、書き終えた時思ったのが
「私のどこからこんな言葉が出てきたんだ‼️」
だったんですf(^_^;

今みても凄いな、絶対私の中に無い世界なんだよな(笑)

どうしてこんな詩が閃いたのか、どうして書き上げたのか……とっても不思議な詩なのですが、それを公開出来る今がなんか嬉しいですね。

どうして生まれた詩なのかは謎ですが、どなた様かの心に何かを残せたなら幸せです😊