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KPOPに学ぶアイドルの理想的な解散とは

人間に死が必ず訪れるように、アイドルには解散があります。
たぶん永遠に解散せず、変わらず活動し続けることは不可能で、応援すると決めた日から、早かれ遅かれ終わりに近づいていることは確かです。
(冒頭から暗い。脅かしたいわけではありません。)

でも、いつか解散するから応援しないというのは、いつか死ぬから生きないということと同じで(?)いつか終わる日がくるとしても、その日まで全力で応援し、ファンとして全うして生きなければならないのです。それがこの世にオタクとして生を受けた人間の使命なのです。

そんな避けられない解散という事象をできるだけ、幸せに、良い思い出にしたいという気持ちは全人類が望んでいることでしょう。終活ってこんな気持ちなのかなあ、、?

年に何十組ものグループのデビューと解散が同時に行われるKPOPの世界で、生きる化石化した私はKPOPグループの解散方法からアイドルにおける理想的な解散を考えることにしました。良く言えば終活、悪く言えば暇なんです。

あるはずもない理想的な解散を導き出すために、KPOPグループの解散方法を3つのパターンに分けて並べてみました。

■契約満了型(Girls day、EXID、SISTA、MissA)
日本では契約どうこうの話をほとんど聞かないので、珍しいかもしれませんが、韓国の事務所ではタレントとの所属契約が最長7年と言われていいます。もちろん7年を待たずして解散してしまうグループもたくさんありますが、基本的には7年目に、メンバーが契約を更新するかどうかで、グループの存続が決まります。

日本で7年目というと解散にはまだまだ早い感じがしますが、新人至上主義のKPOP界では、7年目グループはなかなかの大御所で、解散という話が出てもそれほど違和感を感じないくらいのポジションです。年に何十回も飛行機にのり、世界中で追い回され、写真を撮られ、深夜に出勤する姿を見ていれば、納得もできます。

Girls dayやEXID、SISTARが7年目に解散していますが、この7年目の解散はどのグループもグループが嫌いで辞めたいとか、売れないからというわけではなく、ただアイドルを辞めたいとか他の事務所に移籍したいという本人の意思による解散であるため、解散がタブーにならず、その後もSNSに写真があがったりユニットで活動をしてくれます。

7年を長くとるか短くとるかは人それぞれですが、何の問題もなく7年間アイドルを全うし、決められていた契約期間を終えるというのはとてもカッコイイ解散に思えますし、ファンもある程度覚悟できているのでそこまでショックは大きくないかもしれません。

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■グループ名を残した事実上の解散型(少女時代、Apinkなど)
解散という言葉を使うのは憚られますが、ここではそうカテゴライズします。少女時代は、メンバー8人中5人が元々のSMいた残り、3人が女優活動をするために他事務所へ移籍しました。多くのグループはこの段階でグループの解散を発表、またはそれを示唆するような発表をしますが、

少女時代の場合は3人が移籍した後も「少女時代はなくならないという」スタンスを示しています。3人が事務所を辞めたあとも5人でシーズンズグリーティングを出したり、SM所属メンバーと他事務所メンバーが同じコンテンツに出演するなどして、グループ名を残したまま、アイドル活動をしないという方法をとっています。

更に、ことあるごとに少女時代として完全体での活動をほのめかしていて、
それが実現するかどうかは別として、ファンとしてはそう言ってくれるだけでとても嬉しいものだと思います。しかし、これは少女時代やApinkのよう国民的グループで世間からよっぽど求められているグループでしかできない方法であると思います。

永遠にアイドルグループでアイドルとして活動することは難しいですが、こうやっていつまでもグループ名の肩書を外さずに、それぞれ好きな場所で好きな活動を続けてくれることがファンとしては一番嬉しいことかもしれません。

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■有効期限切れ解散型(ioi izone wannaoneなど)
Mネットが主催するオーディション番組「Produce 101」で生まれたグループに見られる新しい解散の傾向です。「Produce 101」がこれまでのオーディション番組と違っていたのは、それぞれ違う事務所のアイドルが集まってグループを組むということです。

それぞれの事務所がオーディション番組に自社の練習生を送り込みそこで、知名度を上げて、終了後に自社でデビューさせることを目的としていたため、番組が始まる前から活動期間が決められていました。

ほとんどのグループの期限が約2年程なので、人気絶頂の中での解散となってしまい、とても残念な印象が強いです。そこまで熱心なファンでなくとも、解散ライブで抱き合って涙するアイドルを見るのはとても悲しく、本人たちの本当の意思はわかりませんが、グループとしては理想的な解散とは言えない気がします。

もちろん彼らがこの番組に出なければデビューできなかったという可能性もありますが、夢をもって長く練習してきたアイドルたちを話題性だけで売り込み、お金だけ稼いだうえで、その先の進路に責任をもたないというぞんざいな扱いはいかがなものかな~と思いました。

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他にも不祥事とか不仲とか、運営の問題の解散とか色々ありましたが、そういうのは論外で悲しすぎるので、今回は割と円満に解散した事例をあげてみました。

やっぱり一番の理想としては、KPOPであろうと、JPOPであろうと、グループ名を残しながらみんながソロでやりたいことをするという少女時代の形(嵐も?)がファンにとっては一番理想的かな思います。たぶんそれもいつかは、はっきり線を引かないといけない日がくると思うけど、その日までファンでいる猶予を与えてくれるのが嬉しい。

KPOPでもJPOPでもと述べましたが、そもそも日本のグループってそんなに解散しないですよね。有名どころの円満解散というとV6とEgirlsくらいしか思い当たりません。

KPOP界ではデビューから約5年くらいの間に一生分くらいの働きをするから限界感があるのを感じるし、国的に社会的制裁が厳しくて脱退するメンバーも多いし、兵役もあるしで、何となくずっと解散が頭にあって、いつか壊れてしまいそうな儚いものの青春を応援しているような感じです。

しかし、日本では過半数のメンバーが脱退しても、メンバーが不祥事を起こしても解散させることはほとんどなく、更に多くのグループが解散ではなく卒業システムを導入していて、大手だと20年近くは続けているグループが多いです。アイドルの世界で20年と言えばほぼ永遠と言っても過言ではありません。

KPOPグループばかりを応援してきたKPOPお局オタクとしては20年続ける永遠のアイドルというものに憧れを抱いてしまいますが、人気のグループが解散すればそれに匹敵するような人気のグループが生まれるKPOPも面白いし、永遠に変わらない形を求めどんな形でも存続させ続ける日本も面白い。

どちらにしろアイドルは最高ってこと!解散に対してそこまで悲観的になるのが辛いので、解散を敢えて客観的に捉えるという方法を実践してみましたが、やっぱり考えるだけで寂しいー!ずっと歌って踊ってくれー!

とにかく、これを読んでくださった方の推しが、
一日でも長く歌って踊り続けてくれますように!

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