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お茶のお稽古17
先日の17回目のお茶のお稽古について書きます。
床の間
この日のお軸は「紅爐一点雪」という言葉でした。
修行僧が、日々続く厳しい修行が辛く、この先どうなるのかと和尚に問うたところ、和尚はこの言葉をお返しになったそうです。
燃える炉に落ちていく雪を人生に例えているもので、解釈は無数にあるかと思いますが、人生は一瞬にして過ぎ、どうなるかなどは自分で決められるものではないと言われているような気がしました。
一生懸命努力をしても叶わないこともあるし、叶うこともあるし、偶然が重なって今ができている・・・。儚いけれど、だからこそ精一杯楽しんで生きたいと思います。
また、寒い日が続く中で、紅い炉からあたたかさや強さのようなものも連想されました。
竹一重切の花入れには、加茂本阿弥椿とゆずり葉が飾られていました。
ゆずり葉は、常緑樹で新しい葉が出ると古い葉が自然と落ちることから、お正月飾りにも使われ、縁起物でもあるそうです。
お菓子
主菓子は、富久屋さんの「白女雪」という春の訪れを知らせる練りきりでした。
白い雪の上に新芽が垣間見える様子を連想させるもので、とても嬉しい気持ちになりました。
和菓子は、お茶の席でいただくからなのか、見た目の美しさからなのか、1つ1つに想いが込められているようで、大切に食べたくなります。
よくよく考えてみると、世の中にあるものは、たくさんの想いを込めて作られたり育てられたりしているはずです。
つい忘れてしまいがちですが、口にしたり手にしたり接したりする時に、少しでも想いを馳せれればと思います。
台目出炉本勝手薄茶点前
台目出炉は、書院の茶から草庵の茶に時代が代わってからの新しいお点前です。
台子という茶道具を置く棚を使って行いました。
お茶室には様々な種類や歴史がありますが、聞いても全然頭に入ってこなし、なかなか覚えられません。
noteを書く時に調べたりもしますが、次の日には忘れてしまいます・・・
でも、きっと、頭のどこかには残っていくはずだと信じています😁
感想
この日は2月だったため、筒茶碗を使いました。
お茶が冷めにくいように筒のような形になっているお茶碗で、2月のためだけのお茶碗が用意されていることに驚きました。
お稽古を習い始めた頃に「おもてなしには普段からやっていることがでる」というようなことを先生がおっしゃっていたのですが、最近少しだけ理解できたような気がします。
普段から季節を感じて、自分がお茶の時間を楽しんで大切にしているからこそ、そういうおもてなしができるんだと。
いつも友人や知人を家に招いたあと、もっとああすればこうすればと思うことばかりです。
おもてなしの時はもちろん張り切りますが、その時だけじゃないですね。
茶道の時間で気づいたことを実生活でも大切にして、楽しんでいこうと思います。
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