お茶のお稽古32
32回目のお稽古日記です。
お稽古日記をサボってしまい、だいぶ回数がとんでしまいました。
書いてないものはおいおい書くとして、記憶が新しい間に本日のお稽古について記しておきます。
床の間
お軸は、「葉々起清風」でした。
中国のお坊さんが、永遠の別れになるかもしれないお見送りをする時に詠んだものです。
本来は風が葉を揺らすのですが、葉が風を起こすという詩的な表現をしているそうです。
今日はとても暑かったので、爽やかで涼し気なイメージができ、ありがたかったです。
お花は、竹の釣花入れに、伊勢撫子という花びらの先がいくつにも裂けたような珍しいものと、下野(しもつけ)と水引が飾られていました。
伊勢撫子は、光格天皇から宝鏡寺に下賜されたもので、今でも宝鏡寺で大切に育てられているそうです。
お菓子
主菓子は、先生が姫路にご旅行に行かれたそうで、杵屋さんの沙羅をいただきました。
沙羅は羽二重餅の中に黄身餡が入っていて、洋菓子のような味わいと羽二重餅の食感がとても美味しかったです。
干菓子は、鶴屋吉信さんの御所氷室と伊勢屋本店さんの塩味饅頭でした。
御所氷室はスリコハクの中に小豆が入っていて、優しい甘さの中に小豆の風味があり、とても好きな味で、京都に行くことがあったら購入したいです。
塩味饅頭は、汗をかく暑い夏にピッタリでした。
台子薄茶点前
前回のお稽古に引き続き、2回目の台子薄茶点前だったので、少しはスムーズにできました。
「わん・けん・ばし」の火箸の扱いがまだ慣れませんが、回を重ねて上達したいところです。
私は、0から1を作るのは得意ではありませんが、型があってそれを学んだり、反復したりすることは好きです。
集中でき、無心になれる茶道は、私にとても合っていると思います。
感想
先生が茶道の歴史について色々とお話してくださいました。
伝統文化として受け継がれ続けていることや、そのために変化し続けていることが本当にすごいと思いました。
また、今日は社中がいろいろと質問してくださったので、より多くのことを伺うことができ、ありがたかったです。
様々なお話を伺う中で、特に印象に残ったことがありました。
お茶の世界のトップは男性です。
しかし、女性がトップになれないと悲観することはないという話になりました。
上に行くことが目的ではなく、お茶が生活の中にあって、美味しいお菓子とお茶が飲めて楽しい時間が過ごせることが幸せなことだからです。
お茶のことではありませんが、上を目指している時には、男性だから・・とか女性だから・・とか思ったことがあったなぁと過去を思い出しました。
良いとか悪いとかではなく、同じ世界にいても、自分が何を目的にしているかで見えてくることは変わるんだということを改めて感じました。
その時その時で前を向けたり、楽しめたりする捉え方をしていきたいです。
今日はなかなか食べられない和菓子をいただけたり、たくさんお話を伺うことができて、いつも以上に充実したお稽古になりました♡
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