過度なダイエットが生んだもの

大学2年次、そこそこお金が貯まってきた。友達との付き合いでご飯に行くこともしばしば。

そうとなると1日1000Kcalでは到底おさまらない。
体重は減らなくなった。

友達はおいしそうなお菓子を食べている。
いいな。私も食べたいな。でも太るな。

ふと思いつく。
「口に入れて噛んで袋に出せばいいのかも。」
これは私がのちに気づく『チューイング』と言う行為だ。

“「チューイング(噛み吐き行為)」は、食べものを口に入れてくりかえし噛み、飲み込まずに吐き出すという行動を主とし、正式には「チューイング&スピッティング・アウト(chewing & spitting out)」と呼ばれます。
ICDでは「非定型神経性過食[大食]症」とされており、DSM-5では「他の特定される食行動障害または摂食障害」の「排出性障害」とされることが多く、摂食障害の重症度と関連があると報告されています。“

当時は知らなかった。これを今の今まで引きずるんだから。
私がこれにずぶずぶ嵌っていくまでに時間はかからなかった。
実家暮らしだった私は大量の食べ物を部屋に持ち込み、噛んでは吐いてを繰り返した。
のちに3食のご飯までチューイングすることにもなる。

当然体重は減った。
168センチ59キロだった私は43キロにまで落ちた。

周りからは「隣に立ちたくない。」「ちゃんと食べてる?」「ガイコツみたい。」と言われた。
それですら喜びを感じるほど感覚は麻痺していた。

足には身に覚えのない青あざ、目の下には謎の赤い何かができた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?