飽き性

飽き性すぎて、気をぬくと自分の人生に飽きてしまいそう。だから自由研究始めます。

最近、クリエイターとしてとてつもなく飽き性な自分の性格に疲れている。
大抵のことは一度経験すると満足してしまい、同じことを繰り返すのが苦痛だからだ。
※ある程度極める必要があるものや、ハマるほど奥深いものは別

特に完全燃焼レベルで作り込んだものに関しては、「商品化できるんじゃない?」と言ってもらえたとしても「同じものを作るのは…」と気乗りしない。クリエイターとしてそんな風に褒めていただけるのは本当に嬉しいのだけれど、エネルギーを注ぎまくったものほど”2回目”はない。

だからハンドメイドが好きでもショップを作って同じ作品を作るなんて絶対続かないんだろうな、、と思う。なんだか悲しい。


「これはできた」という満足感=飽きなのかも

「飽き性なら毎日新しいことをすればいいじゃん」
という考え方もできるけれど、現実はそう甘くない。

例えば人生を「生活」と「仕事」に切り分けて考えたとして、
「生活」はほとんどがルーティン化されている。逆にある程度ルーティン化されていないと生活が回らなくなるし、そこで変化をつけるのは結構難しい。

さらに私は超・インドアなので一日のほとんどを家の中で過ごす。
そんな私が「生活」カテゴリーで工夫できることなんて、料理にこだわるとか部屋の模様替えを頻繁にするとか野菜を育てるとか魚を育てることくらいだ。

でもそれも、毎日続けるとルーティンになってしまう。
飽き性の私にとって、”できないことができるようになる”のは嬉しくもあり悲しくもある。最初は新鮮だったことも、続けることで習慣になってしまうからだ。

私が何かを継続できないのは、飽き性というよりもその行為に対して「これはできる」という”確認”をしているからかもしれない。(そして試した結果、満足する)

「生活」より難しい問題が「仕事」だ。
生活に飽きたってせいぜい飽き性な自分を持て余すくらいだけど、仕事は違う。

仕事はある程度経験を積んで一定のクオリティ(以上)を出せるようにならなきゃお金をもらう資格がないと思うし、それが出来ていないのに”飽きる”なんて最低だ。

でも、仕事に対しても”似たようなことを繰り返すのが辛い”というスタンスは変わらない。仕事は好きなのにな…。

例え好きなイラストやデザインであっても、似たようなことを繰り返すとだんだん”作業”みたいになってしまう。(厳密には一つ一つ別物であって、”似ている”と一括りにするのはとても乱雑)

基本的に、頭を使ってアドレナリンがドバドバ出るような仕事をしていないと、脳みそが怠けて溶けてしまいそうになる。

だから私は、普通の人が嫌がるような短期スケジュールやその場での無茶振が意外と好きだ。限られた時間の中で、その場で何か作ってと言われると、そのスリルがなんだかゲームみたいで面白い。(いつもうまくいくわけじゃないし、うまくいかなかった時はもれなく落ち込む)

会社の仕事に限らず、「これって実現できるの?」みたいな構想とスケジュールをヒヤヒヤしながらこなしていく感覚も好き。


会社に勤めてから受け身になったのかも

フリーランスの頃はとにかくお金がなくて、常に何かをやって頭を働かせていないと不安で仕方なかったから、もっとガツガツしていたかもしれない。(正直絵を描いてばかりでほとんど稼げていなかったけど…でもこれは今めちゃくちゃ役立ってる)

お金の不安は精神的なゆとりをなくすから、今考えると本当にストレスフルだったなと思う。でも一方で、その危機感みたいなものが自分の原動力になっていたのも確かだ。

私は今の会社に「デザイナー・イラストレーター」として就職し、”私の仕事”が与えられるようになった。
デザイナー・イラストレーターのカテゴリーに収まるものや、関連した何かなど。

正直今の段階でそれなりの作業量があるのでそれをさばくので精一杯なところはあるけれど、”与えられること”に慣れるのは怖い。

与えられた仕事の中で創意工夫をするのは当然のことだけど、与えられた仕事以外のところでも自分ができることを探すから面白いんじゃないのか?
自分が見つけた仕事だから楽しいんじゃないのか?
そんな風に思う。

だから今の私はきっと怠けてるんだな。(入社したてでそこまで考える余裕がなかったのもあるけど)
自分ができることをもっと貪欲に探していかないと、自分主体で何かできないと、きっと満足できないのだ。そういう性格なのだ。


仕事以外で自由研究するのはどう?

この前誰かのツイートで見かけたんだけど、デザイナーさんか誰かすごい人が、「仕事以外の時間で自分の制作に取り組む時間を作る」のをおすすめしていたらしい。(部活がどうとか?)

だから飽き性の民は仕事以外の時間で自由研究したらいいのかもしれない。

私がやりたいのはこういうことで、これが仕事になったらいいなと思う。
毎回毎回、自分の中にないエピソードにアイディアを膨らませて、それっきりの、その一回のためだけのものを作る。
二度と同じものは作らない。(私自分はアーティストじゃないと思ってたけど、そういう意味ではちょっとそっち寄りなのかも、と最近思った)

この仕事をさせてもらえたのが大きかった。
この制作がきっかけで、自分がやりたいことがクリアになった。

でも、今のところこの仕事に名前はない。
色んなものを掛け合わせると言っても、それぞれの技術が未熟だと、作品とは表現できても商品にはならない(商品にしたいか?と聞かれるとそこも微妙だけど…)

だから私は自由研究をすることに決めた。
自分を飽きさせないために。自分の創作をもっと面白がれるように。

それなりにお金も時間もかけて、仕事以外の時間で1ヶ月にひとつとか、2ヶ月にひとつとか。(期限決めないとまた他の”すぐできること”に手を出してしまいそうなので、必ず2ヶ月にひとつは完成させる)

その自由研究を重ねていくことが、私が自分の人生に飽きないための唯一の方法なんだと思う

今気づいたんだけど、最近はイラストやデザインがお金を稼ぐツールとして機能するようになったから、仕事以外で制作にお金かけるっている価値観が欠落してしまっていたのかもしれないね。
気づけてよかったよかった!


いかに自分を飽きさせないように生きるか

飽き性の自分は辛い。
でも、新しいことにバンバン挑戦したい性格は強みでもあると思う。

だから仕事では自分で自分の仕事を探すし、仕事以外の時間は自由研究を頑張ろう。

とにかく自分の人生に興味を持てるように頑張ろう。
アドレナリンドバドバ出せるような毎日を生きよう。
これ書いてる今もめっちゃ気持ちいい。
描くのも書くのもやっぱり楽しくて、最高だな。

世の飽き性のみなさんが、どうやって”飽き”と戦ってるのか気になる。

まとまりないけど、終わり。



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