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私の親友について語ろうじゃないか。


親友の定義とは何なのだろうか。

そして、何人親友と呼べる人がみんなにはいるのだろうか。

私は怖い。出会いがあれば別れは絶対につきものであるからだ。

第一、自分が親友と思っていても相手が思っていなかったら?そんなことまで考えてしまう。

「私たち、親友ね!」という条約を交わすのも痛々しい。

ある人から言われたことがある。


「ずっと友達でいる保証なんてないけど、これからもよろしくね」


この人とはもう友達ではない。人間ってなんでこんなにも残酷で怖いんだろう。

今日は一方的に思っているだけかもしれないが、私の親友の話を皆さんにお届けしましょう。



1.出会い



彼女との出会いは、高校1年生。

第一印象はよくある「性格悪そう」だった。

でも彼女だけじゃない。彼女の周りの人たちも正直性格悪そうに見えていたし、高校時代なんて性格悪くて当然だと思っている。(持論)

そして、実際喋ってみるとそうでもなかったというのがオチである。

白々しくマアヤ「ちゃん」なんて呼ばれていたが、その辺はおいておこう。

ただ、出会ってからの話をここからつらつらと書きだしたいのだが、なんと記憶がないのだ。

そう、出会いは高校でも、そんなに仲良くなかったのだ。

遊びに行ったりご飯を食べたり、地元の古臭いプリクラ機でプリ撮ったりしたのは覚えているが、片手で数えられるくらいで、そんなに遊んでいない。

第一、彼女は文系、私は理系、とクラスが完全に違っていたので学校内で会うこともあんまりなかった。



2.始まったばかりの友情



本格的に仲良くなって連絡を取り合ったりするようになったのは、大学受験が落ち着いた卒業シーズンだ。

「遊ぼう!」「会おう!」と端的な言葉で済ませがちな私たち。

いざ会ってみると緊張というか、自分を取り繕おうと必死になるわけだが、なぜか彼女の前ではそれがなかった。素の自分でいられるのだ。

そう、彼女は出会った頃からガラッと性格が変わったからだ。



3.恥ずかしながら、彼女の良いところをあげよう



クッション言葉

彼女はよく、クッション言葉を使う。相手に「とても」気を遣えるということだ。

こんなにももう仲良くなった私にも敬意を忘れない。

「自分の話ばっかりしちゃって申し訳ないんだけど」

「いま時間大丈夫?」

いざ文字に書き起こそうと思うとなぜか出てこないが、まだまだたくさんある。

まとめると、自分中心ではなく、あくまでも相手を中心にしているのだ。

これだけでも完璧である。汚くて下品な言葉を使う私となんで仲良くしてくれるんだろうというくらいだ。そんな不思議な彼女も好きだ。


ピュア

これだけ聞くと、恋愛面でピュアなんだろうと感じられてしまうかもしれない。(否定はできない)

彼女はいい感性を持っている。

例えば、きれいな星空を見たとき、「きれい」と素直に言うし、景色の写真を見せたとき、「私も行ってみたい」「良いところだね」と言う。

声の抑揚を表現できないのが文字の悪いところだ。

でも、しっかり、ニコッと純粋な表情をして、心から「素敵」という意味を込めていうのだ。

なんというか私もロマンチストなもんで、きれいな景色、空、建物を見てしまうと気分が高まるので、彼女と感性があっているのかもしれない。


当たり前のことを当たり前にできる


大学生になって人間関係の幅が広がって、当たり前のことをできない人をたくさん見てきた。

時間を守れない人。「ありがとう」が言えない人。「ごめんなさい」が言えない人。人の気持ちを考えない人。発言に責任を持てない人。非人道的なことをする人。

彼女はそれらが一切ない。

逆に生きにくさを感じているのではないか?と思うくらい、人としてしっかりしているのである。

彼女は何でストレスを発散しているんだ?不思議である。


人一倍優しい

悩みがあるときは電話で聞いてくれる。電話するほどの元気がないときは長文でメッセージをくれる。こんな人はきっと私の人生の中にこれから現れることはないと思ってる。いや、現れたとしても数人だろう。

彼女の優しさはどういう教育をされたら引き出せるのだろうか。
これは彼女の両親にしに行くしかない。



4.恐ろしいことに気が付いた



悪いところがないのだ。

唯一あげるとしたら、「気にしすぎる」ことだろうか。

でもそれは、彼女の本来持っている優しさのせいなのかもしれないし別に悪いことではないと思う。むしろ私からしてみれば自分のことを気にしてほしいとまで思っている。(?)

聞こえてるかい、これを読んでいる我が親友よ。聞こえてるかい。



5.最後に



私は友人関係でたくさん悩んできた。小学校も中学校も高校も。

だから今でも正直怖い。

いつ嫌われるのか分からないし、いつ離れていくのかわからない。

この年齢で、いまだに孤独が怖かったりする。


大学生になって私はいわゆる里帰りというか、高校のみんなとは全く関わりのないところに越して来てしまった。

卒業後は、私と遊んでくれる友達が多かった。引っ越しの直前まで毎日のように違う人と遊んでいた。

「寂しい」とみんな言ってくれたのだ。

だけどそれから3年たった今は、連絡を取ってくれる友達は数人しかいない。

SNSのアカウントも変わり、連絡の手段が何もない。

悔しい。こうやって静かにどんどん離れていく運命なのかと思うと悲しさまで募る。


私なりの親友の定義はこれだ。

連絡は頻繁でなくとも、いつも私の心の中にいてくれる人。


見ておるか。親友よ!

出会えてよかった、もっと早く出会いたかった。

正直あなたについて知らないことはまだたくさんある。だけど助け合って生きていこうじゃないか。

私はあなたを大切にできる自信がある。

これからも頼んだぞ!


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