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不揃いバウムクーヘンだっていい



これはNetflixで制作された「THE BOYFRIEND」という作品を見終わったあとの感想

完全なネタバレになるから、見ようと思ってたけど見れてない、みたいな人は絶対に読むな


読むな、と言われると読みたくなる、
そもそも人類自体、アダムとイヴがりんごをあーだこーだしてしまって生まれたわけだから禁止されると逆に読みたくなるようなものだが、それは作品を見終わったあとの楽しみにでもしていただきたい
(大学がキリスト教のあーだこーだだったので一応そういうことにしている、本当は全ての始まりはビッグバンが起こしているもので世間一般的な神はいないと思っている)


では、始めようか


そもそもこの話は何か銘打つとすれば
「ゲイの恋愛リアリティショー」だ


だが、そんな甘っちょろい作品ではないと感じている


社会の歪さ、他人との関わり方、この2点の描写がとても琴線に触れる作品だった


いびつは歪という漢字なの、なんかいいな
不正とかいて歪ですか、いいですね


社会の歪さについて


そもそも今の社会において良くない点なんか挙げだしたらキリがないし

自分たちがどうすることもできない、ということは何も考えなくていいし

でも、自分たちがどう捉えているのか、についてはきちんとした意見、意志をもつことは非常に大事だと思う


やはりこれは何かしらの作品(これは映像であったりアートであったりもする)から、それに対して共感、拒否、思考なんでもいいがアクションを起こすもので

そのためのアーティストなんだと私は思う


そしてこの作品では、今の社会の歪さをありありと感じることになる、だろう、知らんけど


そもそもゲイ、バイとセクシュアルに関する言葉がある前提に「一般的な普通」として男女、異性が好きという感情を元に関係性を構築していくといった思想が無意識下にある


これはもう致し方ないことだし、そうしないと人類は滅亡しているのだから


ただし、それが普通だからといって、そうじゃない人たちを「普通じゃない」としていた今までの社会

ここをすごく感じることになるし、この作品はそれだけでも意味があると思う


パートナー云々とかの制度の話もやっぱりクソ喰らえだ
人間はみな平等だ

それを当たり前にしろ、はやく


彼ら彼女ら(以下面倒なので全て彼らとする)はこの社会からマイノリティとして扱われて生きてきたからか、作品中でも自分たちの思考の前提をはじめに確認したり、自分の状態を伝える(カミングアウト)といったこと、自分たちを取り巻く環境について深く考えたりすることが非常に多いんだなと感じる


そんな彼らは非常に心優しいし、感情に敏感だし、拠り所を探している

そしてこの作品がある


彼らが共同生活をおこなう「green room」非常にいいネーミングセンスだと思った、映画「Green Book」だって白人と黒人のエピソードだったじゃないか(それに由来してるのかは知らないけど、してないと思うし)


とにもかくにも、平たい目線を持つという意味で、私たちはこの作品を観ておくべきだとおもった、義務教育の教材として扱うべきくらいだ


最後に、他人との関わり方についてだ


やっぱり自分の考えは相手に伝えないとどうしようもない

自分は過去、相手に自分の考えていることを伝えずに勝手に自己完結したりしたことが何度かあった


もっと過去にこの作品があればな、とも悔しくなるくらい改めて言葉にする大事さについて考えた


当の本人たちで解決しなきゃ
そのままにして自分の思う通りになるなんて
そんなおままごとやってんじゃねえよ

そうやって人は前に進んでいくんだと、手を取り合っていくんだと感じた


あとなあ、男女の友情はないと頭ごなしに否定するやつは全員これみろ


彼らは絶対に友情や絆が芽生えている

ただこれらおめえらからみると男女なんだよ

な?男女の友情はあるんだよ

だからといってそのなに、なんでもしていいとかそういうわけじゃなくて

なに、その男女の友情はあり得るだろうが、という点において言及したいって話、アーユーオーケー?


あと、構成が綺麗すぎる、作品として綺麗すぎる

シュンが親をしらないまま育って精神的にも子どもだけど
ちゃんと周りのみんなが教えてくれる
シュンもピュアだからちゃんと真っ直ぐ受け止める


シュンがひねくれてるだけの人間だったらこの作品はまじで最悪な作品になってた

そういう意味では彼が一番主人公だなと思った


ユーサクはスタッフ陣もびっくりの使えなさだった

筋トレして鶏肉食べただけじゃねえか


アラン、お前は本当にいいやつだったよ
最初色物が途中から来たなと思ったけど
お前は本当にいい奴だった

人を好きになるには自分を好きにならないとねって

あとイクオ、お前まじでユーサクの代わりに最初から最後までいたら未来変わってたかもな
お前だけ就活生みたいなスーツ姿やったけど


とりあえずシュンダイ、カズトアランには幸せになってほしい
今の社会が受け入れられる状態じゃないかもしれないし
死ぬまで一緒にいてねとかエゴはなくて
満足できるまで幸せでいてほしい


長くなったし、本当はもっと書くことがあるんだろうけど
一旦ここで終わりとする、
おれにはラストマイルの感想を書く時間もいるんだ
推敲とかしてないから誤字脱字とかあったらごめん


もしここまで読んでくれてる人がいたら時間を使ってくれてありがとう
駄文に付き合ってくれてありがとう


では





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