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【第2回 貧乏暇ナシ美】私は皆さんに大量投資していますが、皆さんは私に投資してくれませんね。

 こんにちは世界。ナシ美だよ。世の中には最近、もうイヤ~~~になるくらい大量のコンテンツや商品が出回っているじゃないですかあ。例えば飲食店だったら日本に67万あるらしいんです。毎日67万の飲食店が1億3千万のお客さんをとりあってる。みんなが毎日外食してくれれば1店舗あたり190人のお客さんが来るってことなんでしょうか。あってる?アタシ計算苦手だからわかんない。
 全国民が毎日外食して、1店舗あたり190人。現実的に考えたら全国民が毎日外食するわけはないので、そう考えるとなんか、せめてアタシは毎日外食に行かなきゃ……。と思うわけ。広告とか見てめっちゃ興味ないやつでも「あぁこの広告を出してる会社の製品を誰かが買わないと、この会社潰れちゃうんだ……。」って思うし、駅にたまにいる和菓子売りのおじさんが結構売れ残った状態で撤収作業しているのを見ると「もう少し力(財力)があれば……!」って悔しくなっちゃう。ナシ美はフリーターなので、和菓子売りのおじさんを見かけるたびに和菓子を買っていたら破産してしまうんですね。なので、ある程度取捨選択しなくちゃいけない。無闇矢鱈に全部にお金を使うんじゃなくて、良さそうなもの、評判のもの、面白そうなもの、にお金を使いたいと思っている。でも、この間「MEO」という概念を初めて知って、あぁアタシは自分で選択して消費行動をおこなっているようで、選ばされているんだ!ということに気が付いたの。全くもって、イカン。

  MEOっていうのは、アタシもよく分かってないんだけど、「Googleで検索した時にお店が上の方に表示されるようにするサービスやシステム」のことらしい。例えば、この辺でカフェ無いかな〜ってGoogle検索で探した時に、比較的距離が近いカフェが表示されやすいんだけど、それ以外にも口コミとかSNSの更新頻度とか諸々の「上位表示されやすくなる条件」というものがあるらしい。それを多く満たせば満たすほど上の方に出てくるから、じゃあ「そのお店がGoogleに上位表示されやすくなる条件をできるだけ満たせるようにお手伝いしてあげましょう!」というのがこのMEOという広告のサービス?なんですって。要するにアタシが美味しいカフェに行きたい!と思って検索した時に見つかるのは素敵な美味しいカフェではなく「広告が上手くてGoogleの条件を多く満たしたカフェ」になるわけ。アタシはこれを知った時に本当に悔しい!と思ったし、Googleで検索するのなんてやめてやる!と思ったの。かといって広告に踊らされないなんて無理だし、ナシ美が好きだと思った物たちも大抵広告が関わっているからこそナシ美の元に届いているわけ。

 だから、ナシ美は出来るだけ、「リアルの空間で良いなと思ったものを買う」「ちゃんと好きだなと思えたものにはたくさんお金を使う」ことを信条にしたの。商品やコンテンツを販売するみんなに還元したい、でも広告にばかり振り回されたくない、でも広告を全て無視するのは無理。そう思っているナシ美が小さな脳みそで考えた信条ね。

 ファンクラブとか結構躊躇いなく入るし、好きな人が本を出していたらあんまり面白そうじゃなくてもとりあえず買うし(積読しちゃうけど)、破産するほどは無理だけど、駅で和菓子を売っているおじさんに話しかけて、おじさんが良い人だったら和菓子を買う。本当は気に入らないものであっても全て買ってみんなの暮らしを豊かにしたいけど、まあそうはいかないし。

 そんなわけで、アタシは広告に踊らされたく無い!と日々闘いながらも、湯水のように金を使うのでいつもお金がないの。アタシには誰がお金を払ってくれるっていうのかしらね。

 以上、ナシ美でした。

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