チョコとミントのアイスクリーム

夏になると、必ず耳にするフレーバー。
"チョコミント"

子供の頃は、チョコミント味なんて歯磨き粉を食べてるみたいで、お世辞でもおいしいと言うことはないくらい、好きではなかった。

でも、いつからだろうか。
モヒートの味を覚えてからだろうか。
今では毎年夏になれば、必ず1個はチョコミント味のアイスを食べるほど魅了されてしまっている。

ある時。築うん十年と経つ古家に引っ越した時。
庭のあちこちに、アップルミントが溢れ返るように伸びていた。
それを刈って大量にミントシロップを作り、ミントソーダを毎日飲んでいる時期があった。
しかも、前に住んでいた家から持ってきたミントも何種類かあったものだから、それぞれの使い道を模索しながら、一時期は庭、花瓶、冷蔵庫や部屋のあちこちがミントだらけになっていたものだった。

そんなある日のこと。町中のお店屋さんで、チョコミントパフェ始めましたの旗を見た。
もうチョコミントの季節か…チョコミント…
試したい思いが拭いきれずに、帰るなり冷凍庫にあったバニラアイスに、ミントシロップとココアパウダーをかけてみた。

うーん、悪くはない。
手作りチョコミントアイスのレシピでもよく紹介されている通り、モナンシロップのミント味を混ぜ込むほうが、ずっとイメージの味に近付くのはわかっていた。
でも、ミントのシロップなんて買うのも勿体無いくらいミントに困っていなかったし、それに今、シロップがかかっているこの形のものも、悪くなかった。
でも、奥行きがなく、物足りなさを感じた。

そこで、シロップを作った後のクタクタになったミントを使ったらどうか、試してみることにした。
（これも、生えてるミントの次に使い道に悩むのだ。）

アイスクリームのベースを作り、刻んだミントとチョコレートを混ぜただけの、シンプルで素朴なチョコミントアイス。
シロップだけの時よりも、ミントが鼻を抜けていくのを感じられる。

でもやっぱり味にまとまりが感じづらい、だから、チョコとミントのアイスクリームと言ったほうがしっくりくるかもしれない。笑

改善の余地あれど、アイス作りに拍車がかかると生クリーム代がばかにならないので、今夏のチョコミントアイスは、このチョコとミントのアイスクリームでひとまず落ち着くことにした。