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「男」「女」の友情って

男女の友情って成立しない、結局女は仲良くなったら好きになる、結局男は下心、そんな話をよく聞く。だけど私は男女の友情は成立すると思っていた。もう何年も仲良くしている男友達がいるからだ。

だけど男女の友情って薄っぺれーなと思ったことが1度だけある(1度というか1人だけである)。


大学2年か3年の頃、私には好きな人がいた。同じ大学の先輩で面白いのか面白くないのか分からない一風変わった人だった。だけど気づくと私はその先輩を好きになっていた。

仲良くなってしばらくして、先輩が酔っ払って電話をかけてきたことがあった。君に聞いてほしい、話したい話があるんだと。(こんなカッコいい言い方ではない)

すごく端的に纏めると、その先輩の家族が亡くなってしまった話だった。発する言葉も、話し方も、心から苦しんでいることが伝わってきて苦しくなって一緒に泣いた。

それからも何度か、酔っ払うとその話をすることがあった。今思うとその度に「助けたい」だの「明るく生きて欲しい」だの後輩ながらに思うようになっていた。今思えばこの母性的な単なる「人」としての感情を恋愛感情と勘違いしていたような気もするが。

まあそうだとしても、私はその人が好きだったし少なからず力になりたいと思っていた。


私がその人に気があることは、私の態度からも周りの話からも先輩本人に伝わっていたと思う。何度かご飯に行ってくれたり、電話したり(単位取るためのモニコ^_^)、ホテルに泊まったこともあったけどその所々に、「先輩は私に興味がない」ことが伺えた。だから途中から付き合って欲しいとか、好きになって欲しいとかそんな欲は1mmも無くなった。まあ忘れるまで好きでいればいいかなくらいに思っていた。


だけど暫くしてまた連絡を取っていた時、その人が私に対してめんどくせーな、と感じている気がした。勿論直接言われたわけではないしLINEしかしていなかったけれどそんな雰囲気を感じたのだ。私自身もほぼ冷めきっていたから1mmも傷ついたりしなかった。それからどーでもいいLINEをどーでもいいと思いながら続けて、暫くして一切連絡を取らなくなった。


どーでも良かったはずなのに、私はとても悲しかった。好きな人に嫌われたかもしれんとか、連絡できなくなったとかそんなんじゃない。「友達」としての、「人」としての繋がりがプツリと切れたこと、切られたことがとても悲しかった(自分も悪いのだが)。色々あって結局最後はこうなってしまったのかと。

勿論こちらの好意をこの上なく気持ち悪いと思ったとして、LINEすらしたくないと思ったのなら申し訳ないと思う。一応謝っておこうか、好きでいてすみまへんでしたよと。^_^


だけど私は「女」とは別に「人」としてもその人と関わっていたはずなのだ。「人」として彼を心配していた。本当に。死にたいと言われれば「今日は生きているのか」とふと不安になったり、家族の話題を誰かが出せば必死になって話題を変えなきゃとさえ思った。人が簡単にいなくなってしまうことを私も身を持って知っていたから。

別に見返りを求めていた訳ではない。勝手にこちらが心配していただけなのは分かっている。それでも何故関係を切るような人にそんな大切な話をしたのかと、何故死にたいなんて言ったのかと、何故涙を見せたのかと思ってしまう。まあ要は心配させないで欲しかったというわけだ。まあそもそも酔っ払っていて死にたいと泣きついたことすら覚えてないのかもしれんが。


私は22年間ぬくぬくと育ってきたからこんな風に人との繋がりが一瞬で切れるような経験がなかった。ちなみに先輩のことを「男」としていい奴だと思ったことは1度もない。とっても曖昧だったから(ごめんなさい^_^)。でも「人」として見ていたのに、不器用で分かりやすくて「人」らしいところが好きだったのに、詰まるところでは「人」として分からなかった。最後まで。

 

まー思い出すと嫌な気持ちにしかならんからLINEもインスタも消してもうた^_^ (ネチネチされんのがダルい)。好きなだけ女と遊んで楽しめよくらいにしか思わん^_^ 


まあこんなことがあっても、男女の友情が成立するとは思っている。だけどそれは想像以上に薄っぺらい脆いものだと思うようになった(勿論ある一定レベル以上の男友達に対してはそうは思わないが)。他にも色んなことを思うようになった。恋愛感情によって友情が消えることほど悲しいことはないと。自分の相手への心配や思いやりを双方向の友情と勘違いしてはいけないと。男女の友情が成立するのはお互いを「人」として見ている男女間だけなのではないかと。

 

#おーなかなか深い文章ですね #自画自賛 #色々思うことはあるけどシンプルに男友達大好き #馬鹿すぎておもろい #って思う自分も多分パボい #パボは韓国語で馬鹿 ^_^ #人生観 #友情 #男女 #恋愛 #あち子のつぶやき