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嫉妬と結婚。

時々感じる妙齢独身女性の罪深さったらない。年齢聞かれて、配偶者の有無を聞かれて、いないと答えると、焦らなくて大丈夫とかこれからだよって謎のフォローをしてくれる。家族・親戚間にいたっては、彼らの無意識にフルボッコされてる気分。

そんなに結婚って素晴らしいのかな。好きな人と結婚できれば嬉しいなって思うけど、それこそ至高なのかしら。好きな人がそばにいるだけじゃダメなのかな。老後の安心とか言われましてもピンとこない。いつの自分に向けて結婚しないといけないの。

私は恋愛に気づいた時からずっと、ひとつになりたい願望がある。その人と溶けて溶けて混じり合って融合して、私とアナタが一緒になってしまえばいいのにって割と本気で思っている。だけど、そうなれないってことなんてとっくのとうに気づいている。私たちはどこまでいっても二つで、私はひとつだということ。それは結婚したって同じで、家族になれてもひとつになることはやっぱり無理だと思うんだ。前に、ふとん圧縮袋でカップルを真空パックする写真家の作品をみて、私はとても強く共感したことがある。だけど、私が信じてやまない世界は10秒ほどでカップルを死に至らしめるのだった・・・。だから、うまく言えないけど、結婚は私にとって万能薬ではないんだと思う。

それに、結婚には嫉妬心を消滅させるような悟りの効果はない。嫉妬はあらゆるところで発生して私を悩ませる。恋人に限らず、仕事でも友達でもいろんな場面で。私と同じように色々な要素で構成されている彼を、私の嫉妬だけでつかまえておくことなんてできない。昔、大好きだった彼にキヨシローの「三番目に大事なもの」という歌を教えてもらった。付き合っている間、寂しいなあって思ったけど、そういうことなんだなって勉強した。相手にかまけることは簡単だけど、自分に誠実でいることはとても難しい。

結婚を難しく考えるつもりはないし、できることなら経験してみたいと思う。だけど、結婚を目的にして今の自分を生きようとするのはできないな。そういう予定もない自分は寂しいと確かに思ったりするけどね。でも、大好きなcharaの新曲を聴いて自分の気持ちを信じようとやっぱり思った。charaはいつも確実に私の恋心を一歩前進させて自分の気持ちを強くしてくれるから好きだな。ひとつひとつの恋に後悔しないマインドはcharaが鍛えてくれた気がするよ。そしてその度にちゃんと自分を頼る。本当はひとつなった世界をいつか見てみたいけど、永遠に叶わないからこそ素敵な私の夢。


2017年07月11日

「サウダーヂな夜」という変わったカフェバーで創刊された「週刊私自身」がいつの間にか私の代名詞。岡山でひっそりといつも自分のことばかり書いてます。