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発明家。

缶切りをキコキコ動かしていると、発明した人すごいわ〜と一人で毎回感心してしまう。世の中でうまれているヒラメキの数にまたしても一人で感動する。最近のお気に入りはダイソーで、特に上から目方がみえる計量カップと1キロの砂糖を入れるために作られたタッパは私の中でベストセラー入りしている。計量カップは目線をカップまで合わせる必要がないし300ccまで入るというのが素晴らしい。砂糖のタッパはスリムなボディで大さじを擦り切る深さと直線がありがたい。どちらも感動もん。無駄買い好きの私にとって、100均は安物買いの銭失いにうってつけの場所だったから長いこと遠のいていた。100均一創世記だった小学生の頃、ミーハーな祖父に連れていってもらった100均で、青いキャンバス生地でハイカットな厚底スニーカーを買って地元で履いてたら褒められまくった。以来、味をしめた私はお小遣いをせっせと100均で使い切ってしまったほろ苦い思い出がある。(大抵すぐに使わなくなる。)だけど大人になった今、再び通いだすとなんて便利な場所なのかと思う。

それにしても人は、もっともっとと、何かを良くするための発明が好きだなあと思う。「地球最後の日にアナタは何を食べたいですか?」と聞かれたら大抵の人は「ごはんとみそ汁」みたいに原点回帰するくせに、日々のごはんは、スパイシーやら創作料理やら次世代の〜なんてどうにか工夫をこらそうとやっきになっている。

私は最近バタートーストにハマっていて、やっぱりシンプルが一番だなあとしみじみしていたところだったけど「あ、これに蜂蜜かけたら…」とか「あ、あのスパイス…」とか考え出して部屋の中でガサコソ食材を探す自分に気づいてはっとした。さっきまでシンプルが一番とか言ってた自分の移り気の速さったら一体…。だけど試さずにはいられない。だってもっと美味しいを知りたいんだもの。

毎日変わってないようで、私も人も日々発明している。もっとの先を求めて。いつか私も世界がびっくりするようなヒラメキを見つけてみたいものだ。


2017年07月20日

「サウダーヂな夜」という変わったカフェバーで創刊された「週刊私自身」がいつの間にか私の代名詞。岡山でひっそりといつも自分のことばかり書いてます。