手放して罪悪感のない世界に戻ってきた

「ひとりっこなの？かわいそうに」

温泉で会ったおばさんに、
近所のじいさんに、
たまたま街で触れたおばあさんにも言われた

言うのはみんなその世代

うるせー！
かわいそうにとかお前が決めるなよ！
かわいそうって言われた子どもの気持ち考えた事もないだろな！
思考停止、想像力欠如！老害でしかない！

言われる度に、胸をえぐられ、
二人目を妊娠できない自分を責めた。
娘への罪悪感も募った。
すれ違うだけの人間をなんで平気で傷つけるんだ？私はあんなよりたくさん子ども産んだよって優越感に浸りたいのか？
クソつまらん優越感だな。

二人目欲しい！って必死になってダメだった時傷つくのが怖いから
そのうちできたらなんて、自分さえもごまかして涼しい顔してた。
そんなんやめて、自分にできる事全部やろう！と妊活してみた！
もう42だった。
いいと言われる事何でも試した！
鍼にも通ったし体外受精にも2回トライした。
45まで頑張ったけど無理だった

妊活してたら毎月生理が来るたびに落ち込むんだよ？
知ってた？
流れ落ちる血にすっごい喪失感味わうんだよ。
自然にできたらななんて涼しい顔してた時も、気づかぬふりしてたけど喪失感感じてたから、もう7年、毎月だ。

なんかそれもういい加減飽きたよ。
二人目妊娠出産した人避ける感じももう飽きた。

なんだこの悲劇のヒロイン？
二人目授からない限り私は不幸なのか？？
いつまで授からない罪悪感背負って生きてくんだ？
今、夫と娘がいて幸せなのに？

私は自分で自分を不幸にしてないか？
そう気づいて潔く諦めた。

ひとりっ子がかわいそうだと決めていたのは私だ。
兄妹がいないから不幸だと思ってたのは私だ。
だから、人からそんな言葉をかけられたんだ。

ないもの数えて不幸な気持ちに浸っても仕方ない。
ひとりっ子だから得れる幸せを進めばいいだけだったんだ。

気づいたらすごく軽くなった。
7年ぶりに罪悪感のない世界に戻ってこれた。