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外出自粛歴3年の私が語る、心晴れやかなおうち暮らしのコツ

ついにこの話題に触れる時が来てしまった……という感じもしますが、その筋の人である以上、自分が蓄えてきた知見をお伝えすることにも意味があるのかな?と考えまして、外出できない時の心晴れやかな過ごし方について書いてみることにしました。

私は2016年11月に病気になってから外出自粛(ホントは外出不能)の状態にありまして、最初の1年間は近所のお散歩くらいなら出来ていたのですが、2018年〜現在に至る2年間は寝たきりになってしまったのもあり、家から出られていません。

なんの因果か新型コロナウイルスの波に逆流するかのように4月頭からバリアフリーが整い、ウッドデッキで日向ぼっこしたり、中庭に作った道を車椅子で押してもらったりして過ごすようになりました。それまでは家の構造上、窓の外にも玄関の外にも一切出られなかったので、平衡感覚が狂って目眩がしたり、体調への影響も大きったです。

ようやく屋外に出たり散歩的なことができるようになり、2年間ずっと屋内に閉じ込められていた開放感もあってか、「ついに外に出られたー!」と、幸せすぎて感動しているのですが、よくよく考えれば今の私の状況は、世間一般で言われているところの「外出自粛」「外に出ない」よりよっぽど外出できていない状況だと思います。実際、いまだに公道にも出ていませんし、本来の意味でのお散歩もできていません(今は推奨されていることではありませんが……)。

このように、ほぼ屋内でしか暮らしていないにも関わらず、私がある程度の幸せを感じられるのは、この2〜3年で培ってきたおうち力があるからなのかなと思います。

よく、「今はこの戦いを耐え抜こう」というようなフレーズを聞きます。しかし私はこの表現に不安感を抱いておりまして、その「今」がいつ終わるか分からない場合、「今この時だけ」のように「今」を短い期間だと捉えてしまうと、もしも長引いた時に強いストレスを感じることになります(私もまさかこんなに何年も病気のままだとは思っていませんでした)。

世界的に何十万人もの人が病気になっているということは、それだけ回復、感染の流れを断ち切ることに時間を要するということです。「もうすぐ終わる」「今が正念場」ではなく、「これからずっとかもしれないけど」、それくらいに腰を据えて捉えないと、短期的な100%の頑張りは長期間において持続しないので、心が潰れてしまいます。だから、まずは「この状況が1年間続いても大丈夫な暮らし方」を見付ける、それくらいの心構えが必要になってくると思います。

と言っても、この緊急な事態を「これからずっとかもしれない」と捉えるのは、そのこと自体、強い葛藤を伴うことだと思います。経済的なこと、生活的なことの切迫した事情がある場合はなおさらでしょうし、まことに心が傷むのですが……この領域に関しては正直、小市民である自分に出来ることは何もなく、政治的な面での広い支援があることを願うばかりです。

さて、ここまで概念的なことばかり書いてきましたが、続いては実践的なことを書いてみようと思います。3年も外界に出ていないと、今更どんな風に家の中で過ごしているのか、どこが普通と違うのか、自分でも分からなくなっていることに気が付き愕然としておりますが……


○笑ってしまう何かを見る

心が死にそうになったら無理矢理にでも笑うことが必要です。これはもう家の中で生きていくことにおいて必要不可欠で、笑いなくしておうち暮らしは成り立ちません。

ところで、「笑う」という行為にもいくつか種類があります。お腹を抱えて笑うのは、いわゆる日本のお笑いや海外のコメディを見た時に起きる反応です。爆笑するのには体力を必要とするので、体調が悪い時には向いていません。そんな時は優しく微笑むことを試しています。かわいい動物やキャラクターを見た時に起きる反応ですね。

その他、ほくそ笑むとか、小馬鹿にするとか、いやな笑いもあるのですが、健康面に良いのは最初に書いた2つです。


○物語の世界へ行く

現実に耐えきれなくなったら、想像の翼を広げて物語の世界へ行ってしまうとトリップできます。物語の取り入れ方は、文章、映画、ドラマなど、好みに合わせて、見やすい長さのものを選べば良いかなと思います。


○五感を一つでも多く満足させる

外に出られないと、閉塞感から五感のスケール感が小さくなり、満足度が下がっていくのが分かります。ですから、個別でも掛け算でも良いのですが、五感が満足するような行為をすると心が快の方向へ向かいます。

・おいしいものを食べる(味覚)
・よい香りを嗅ぐ(嗅覚)
・気持ちいい肌触りに触れる(触覚)
・好きな音を聴く(聴覚)
・好きな物体を眺める(視覚)

五感については全体的に好みが分かれるところなので、具体的に何が良いとも言えませんが、私の場合、おやつをゆっくり眺めてから味わったり、柔らかいぬいぐるみを抱っこしたり、好きな絵を飾って隅々まで見たりしています。植木鉢や切り花を飾るのも自然が感じられて好きです。

特に視覚は重要で、室内という閉鎖空間では、物体の物理的移動というものが基本的にありません。外にいれば無意識にでも背景で人や車などが動いていますが、室内ではペットでも一緒でない限り、見るものが無くて退屈してしまいますし、家族と暮らしていると、家族しか見るものがないので些細な動きさえも気になってしまいます。

それらも踏まえて、やはりテレビやパソコンなどの大きな画面で映像を流しておくことは、ストレス軽減の大きな装置になります。

快を一つ増やすとまではいかなくとも、不快を一つ減らすだけでもストレスは軽減します。気に入らない家具・雑貨や、肌触りの悪いタオル、においの気になる寝具など、小さなものからでも無くしていくと、積み重なって心が開放されていきます。


○窓から遠くを眺める時間を作る

冒頭にも書きましたが、ずっと壁に囲まれて過ごしていると、だんだんどこが縦でどこが横か分からなくなってきてしまいます。そうして平衡感覚が狂うと目眩がしてしんどいので、意識的に遠くを眺める時間を作る必要があります。私は昼と夕方に1度ずつ、窓を開けて、何をするでもなく空を眺めていました。歌をうたったりすると雰囲気が出て楽しいです。その他、暇なとき、疲れたときは、眼球を上下左右に動かす体操も効果的です。


○たのしみ・やりがいを見付ける

どんな暮らしの中にも何か一つ、自分の力が発揮されている実感というのがあると、生きている実感というのが全然違ってきます。私の場合はそれが文章を書くことであり、最近はおいでよどうぶつの森をめちゃくちゃプレイすることでもあります。文章はともかく、どうぶつの森に至っては完全に誰の役にも立っていない自分だけの楽しみですが、そういう息抜きや骨休めも必要なのだと思います。


○おわりに

いつも読んでいただきありがとうございます。今回は、今までの暮らしで自分が学んできたことを少しでも何かに活かせればいいなと思って書いてみました。説教くさく感じられた方がいらっしゃれば申し訳ありません。初めて読んだよ〜という方は、直近の2年間の分のリアルタイム記録的なものがこのnoteに収録されていますので、読んでいただければ、外出できないことについてどのように心を整理していったかが見えるかもしれません。

とはいえ、外出できないということはやっぱり凄まじいストレスなのだな、と、先週くらいから日向ぼっこできるようになって痛感しました。ストレスが溜まりすぎて爆発してしまうことが右肩上がりで増え、正直もうダメだなという瞬間は何度もあります。どうか少しでも右肩下がりになるように、肩が並行になるように、ところで左肩はどうなってるのかな、ということを思うばかりです。

自分のこの2〜3年間のストレスを振り返るに、世界がストレスで満たされていくことを想像するにはあまりに容易く、ニュースには悲しい映像ばかり流れていますが、どうか少しでも早く収束しますように。皆さま方の心からご健康をお祈りしています。

なぜかお祈りメールみたいになっちゃった。


おわり


P.S. いつもコメントを返さずリアクションもゼロでごめんなさい……ありがたく読ませていただいてます!リプライなんにしたらいいかなとか一日中考えていろいろと緊張してしまう性分なので何も反応しないことにしてしまっておりますことをお許しください……!


HAPPY LUCKY LOVE SMILE PEACE DREAM !! (アンミカさんが寝る前に唱えている言葉)💞