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最後の日の夜。求めあう母と私。

仙台に旅立つ前の夜。
初めてキスをした母と私。

私にとってこれが正真正銘のファーストキス。
初めて経験する触れ合った唇の感触。
自分が想像した以上の柔らかい女性の唇の感触。驚くよりも気持ち良く、頭がボーっとしてまとまった思考が出来なくなる。

あぁ、ついに自分もキスを経験してしまった。
でも相手は母なんだ。これからどうしたらいんだろう。
とんでもないことをしてしまった。
すごく気持ちいい。
もっと、もっと、キスがしたい。
もっと母と、、、その先まで、、、

まとまらないながらも色々な考えや感情がもの凄い速度で頭の中を駆け巡っていく。
ただ、駆け巡る思いと身体は切り離されているように本能に突き動かされます。
左手で母の肩を抱き寄せ右手は母の頭を抱え、夢中で唇を吸い舌は母の舌を求めるように口内に入り込み這いまわりました。
初めてのキスでしたが、なんというか人間は本能的にキスの仕方を知っているんだなとぼんやり思ったことを覚えています。

母もまた私と同じように夢なのかと思うような現実感の無い心象と、動物の雄のように本能を剥き出しに求める息子に対して性の部分を刺激される興奮を覚えていたのだと思います。私に答えるように唇を吸い返し舌を絡ませてくれました。

私はこの瞬間、母を異性として、女としてたまらなく欲していました。
母の行為もまたそれに答え、私を男として受け入れたいという意思を表しています。
確かにあの時、言葉は無くても母と息子という続柄を無視した男女の本能的な合意をお互いが感じたのです。

私は腰を突き出して下半身を母の太ももに強く押し当てました。
今までは母に淫らな思いを絶対に悟られてはいけないとその部分は腰を引いて必死に隠してきたのに。
本当に本能的な判断としかいいようもないですが母に対しての溢れそうな欲情をぶつけなければと思いました。
しっかしとした弾力で反発してくる母の太ももに強くそれを押し当て何度も上下に擦りつけるように腰が勝手に動く。

一旦母から唇を離し下半身を擦り付けたまま母の顔をみると今まで見たこともないような涙とは違う潤んだ瞳にせつなそうな表情。
「渉、渉・・・」
そのまま二度僕の名前を呼びました。
ああ、母も私と同じだ。親子の情以上の口には出せない感情と身体から溢れる性的な欲望を感じているのだと確信しました。

母もいやらしい気持ちになっている。私と同じように息子に男を求めている。
そんな事実に私の頭と下半身は震えるようなゾクゾクするような激しい興奮に支配されていきます。
必死に腰を振りながら
「ああ、お母さん、お母さん!」
私も何を言ったらよいのか言葉が続きませんが身体は止まりません。

母はもう一度、
「渉、、」
と私の名を呼ぶと今度は母から激しく僕の唇を吸いました。

男女の経験の無い、そもそも今日がファーストキスだった私には耐えられない刺激が頂点に達しました。
母の太ももに擦り付けた私の下半身に痺れるような感覚が走り、
次の瞬間には母への欲望が形を成して流れ出すように二度三度脈動して激しく精を噴き出していました。

思わずぐったりとして母に身体を預けスウェットからは精液が染み出して母のレギンスをも濡らしていました。
お互い何も話すことが出来ず息遣いだけが部屋に響いている。

しばらくして、
「お風呂入ってきなさい、明日早いからね。もう寝ようか。」
と母が私の顔を見ずに声を掛けました。
私も母の顔を見ることは出来ませんでした。
「うん。分かった。」
それだけ言いリビングを出てお風呂へ。ぼんやりしたまま身体を洗い母とは顔を合わせず自室に戻りました。

布団に入るとさっきの現実ではないような母との行為が否応なく思い出され頭から離れません。
母はもう寝たのだろうか。

今すぐにまた母の顔を見たい。
母と抱き合いたい。母とキスしたい。
母の身体をまさぐって唇を身体中に這わせて。
母と、母と、

『母とセックスがしたい』

何度も何度も。この気持ちが落ち着くまで好きなだけ母と愛し合いたい。


その夜私はほとんど眠れず何度も何度も母を想いながら自慰を繰り返しました。

次の日の朝。
母は至って普通でした。忘れ物は無いか?次はいつ帰省できそうなのか?入学式には出るから向こうで食事を・・。
などなど当たり前の親子の会話が続きました。

夢では無いけれど夢のような出来事にしなければならない。
言葉にしない母のそんな想いが十分に伝わり私も昨日のことは口に出しませんでした。

そうして私は住み慣れた岩手、母の元から離れました。


最後の夜。私が母を想い自慰を繰り返していた夜。

母もまた私を想い同じ行為に耽っていたことを後になって聞きました。
母子でありながらお互いに淫らな欲望を募らせ、同じ屋根の下で背徳的な自慰を繰り返したのです。

私達はこの夜に既に気持ちのうえでは母子の垣根を超え精神的なセックスをしていたのだと思いました。
もし、この時に私が、もしくは母が抑えきれずに相手の部屋へ赴いていたならどうなっていたのだろう。

考えても意味の無いことですが今でもたまに思い出し言いようのない想いに囚われることがあります。

#恋愛 #エッセイ #母子家庭 #近親相姦

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