6/10(sat) Beadroads 25周年記念ワンマン カウントダウン! あと2日!
結成25周年Years. カウントダウンしながら色々と昔のことを振り返るブログ。今日は最初から最後まで通してリハーサルをしていました。本番直前の最終リハですね。こちらでその様子をチラリと見ることができます。
前売りチケットのご予約は明日までなので、ぜひお願いします。
さて、今日は、「SUNSHINE」について。2018年リリース。
大人になっていくに従って、みんな様々な環境の変化や、如何ともし難い事情によって離れてしまう時がある。このアルバムの制作に入る直前、約10年間共に活動したBass 斉藤スグルがバンドを離れることになった。辞めたくて辞めたわけではないのだけれど、お互いに前を向いていくための決断で、最後のミーティングは自由が丘の喫茶店だった。大人なのにちょっと涙を流してさよならをした。
4人しかいないバンドの中で、一人が欠けるとかなり推進力が減ってしまう。良い時は4倍に、悪い時は1/4になってしまうのがバンドなのである。
そこで、次のアルバムは素晴らしいベーシストの方々に手伝ってもらおうじゃないかということになった。バンドのモチベーションアップのためでもある。スティング宮本さん、隅倉弘至さん、金戸覚さん。ロックベーシスト日本代表みたいな布陣。そして、過酷になるだろうことが容易に想像されるレコーディング合宿にも、涼しい顔でついて来れそうなベーシストということで菅野章仁くん(かんちゃん)。スティング宮本さんから紹介してもらった、若手の注目株、臼井雄飛(Chama)くん。
もう、先輩方はさすがというか、音の良さ、引き出しの多さ、そしてスピリット。全てが段違いだった。楽曲のクオリティーはかなり上がった。初めましてのChamaくんも、素晴らしいテイストをバンドにもたらしてくれた。(そして、今でも一緒に演奏してもらっている。)
レコーディングは、かんちゃんについてきてもらって、日立にあるレコーディングスタジオ、Chapter Hausで最初のクールを行った。エンジニアの樫村さんはものすごく独自のこだわりを持ったエンジニアだ。海外のスタジオの音を目指して建物から設計したというスタジオで、マイクもほとんど改造してあった。「尖っているけど柔らかいタッチでボーカルを録りたい」と無茶苦茶なリクエストを出すと、「わかりました」と言ってスタジオの奥のデジケーターからマイクを取り出してくる、マイクのソムリエみたいな人である。グランドピアノの音は芯があって、今までで一番良い音で録れたのではないかと思う。
休憩時間に、近くの海辺でセルフタイマーでアーティスト写真を撮った。大きな船の前。ずっと籠もってばかりだったので、なんとなくその時の風の感じとか、暖かな日差しが印象に残っている。
そしてこのアルバムのトピックといえば、初めてkeyあつこがメインボーカルを取る曲が入ったことである。いつもお世話になっている、新横浜Bells(現在は新横浜LiT)の小山さんが、あつこボーカルの曲を入れるように強く進言してくれたからである。けれど、本人がいっこうに曲を書いてこないので、榊いずみ(現 和 -IZUMI- / ex 橘いずみ)さんに先にあつこ曲のプロデュースをお願いした。そして、その場にいたベースの金戸覚さんにベースもお願いしてしまった。お二人とも快諾してくれて、外堀を埋める作戦は成功したのである。それにしても豪華だよな、羨ましい。
金戸さんにスタジオに来てもらい、せーので演奏した。ベースアンプのヘッドはMarshall。
歌入れの時、いずみさんはとても細かく考察していて、歌い方や言葉の一つ一つ、あつこに伝えていた。あつこも一人のアーティストとして曲に向かい合っていた。二人の会話はとてもクリエイティブだった。
マスタリングは塩田浩さんにお願いした。
Chamaくんも遊びに来てくれた。なんか髪型が今と違うなぁ。
ジャケットはいつもお世話になっている、安彦裕介さんの最新の作品からお借りした。SUNSHINEというアルバムタイトルなんですと伝えたら、今、個展やってるから観においでよと誘ってくれた。その会場で見た一連の作品群が、ジャケットの中にふんだんに盛り込まれている。アートディレクターもいつもの村手景子さん。お二人の力で、素敵なアート作品に仕上がった。
ちなみにですが、SUNSHINEの制作過程を詳しく知りたい方にはこのページをお勧めします。
明日は最終回(ライブ前日!)かな、新しい物販を紹介しようかなと思ってます。
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