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"テレワークの正論"について思ったこと

今日は、日経ビジネスの『新型コロナウイルス対策に「テレワークの正論」は通じない!』を読んで思ったこと。

<記事のタイトルで気になったこと(読んだきっかけ)>

この記事のタイトルで気になったのは以下の点。
・"テレワークの正論"ってなに?
・じゃあ、なにが通じるの?

"テレワークの正論"ってなに?

この記事の中では以下が正論として挙げられている。正論というよりも定説といった方がしっくりくるかもしれない。これらに対してわたしなりの考えを示す。

"テレワークでは、機密情報が漏洩するリスクがある"
筆者と同意見。おそらくPCの持ち出しを想定してのことだと思うが、テレワークだから機密情報が漏洩するリスクが大きくなることはほとんどないと思う。PCを常に持ち歩くとなると紛失や盗難のリスクがあるが、持ち帰った後は家から持ち出すことがなければそのリスクもかなり低減されるだろう。

"離れていると、部下の仕事状況が分からず、評価がしづらい"
これは筆者に半分同意。離れているから評価がしづらいというのは評価する側の怠慢だ。この点は同意。
ただ、評価の方法については別の考え方をしていて、非常時だからこそ「成果」で評価するようにすべきだと考える。難しいのは理解できるが、見える化するために新たにツールを導入するくらいなら評価方法を変える方がよいと思う。

"「紙」ベースで仕事をしている会社、テレワークができない"
これは筆者に同意。証跡として必要になるだろうからいきなり紙をなくすのは無理だと思う。写真撮ってメールで送るくらいできますよね?たぶん。

"テレワーク時は、自律的に仕事をしなくてはいけない"
これって正論なんでしょうか?論点がよくわからない。そんなにサボる人って多いのでしょうか。テレワークじゃなくてもそうなのでは?と思う。

"チーム仕事は、コミュニケーションがとれないので、テレワークではやりにくい"
ここだけちょっと変な感じ。解決策が示されていない。。と思ったら、最後のZOOMの紹介につながっているのか、と納得した。でもZOOMをサクッと使い始められる企業はどれくらいあるのだろう?
それはさておき、わたしのこれまでの経験に照らすと、程度の差こそあれ、やりにくさを感じることはある。「こうしたらいいのでは?」という意見を出せる環境を整えることが大切だと思う。

じゃあ、なにが通じるの?

ZOOMです、というのが記事の内容だと思う。かなり乱暴だけどそういう風に読めた。ZOOMは使ったことがあるが、わかりやすいUIで使いやすい部類に属するツールだと思う。詳細は記事本文を参照。

<記事本文を読んで思ったこと>

そもそも「在宅勤務指示」を出している会社は制度等がすでに整えられているのだと思っていたけど、ここ最近のテレワーク関連のニュースや記事を読んでいるとどうもそうではないらしい。その裏側には以下の事実がある。

国は、補填をすると言っているが、たとえ給与の何割かが補償されたとしても、企業にとっては、「仕事が進まない」という事実に変わりはない。

仕事が進まなければ困る人・会社が出てくる。複雑なサプライチェーンによって成り立っている経済をストップさせてしまうことを意味する。これは避けなければならない。よって、「在宅勤務指示」なのだが、その準備が十分にできていたとは言いがたい。つまり、BCP(Business Continuity Planning)が不十分だったのだ。

本来であれば、以下の抜粋のように時間をかけて取り組むべきところを先延ばしにしてきた結果、半ば強制的に制度だけを導入せざるを得なくなったという会社が少なくないと思われる。

テレワークは、「制度の導入」だけでなく、「業務の見直し」「システムの導入」「意識改革」など、働き方がガラっと変わるために、時間と労力をかけて、しっかり取り組む必要がある。

おわりに

記事にも書かれているが、今の状況をチャンスと捉えて動けるところが生き残れるんじゃないかと思う。
ところで、「テレワーク」ということばになんとなく古臭さを感じるのはわたしだけ?
テレワークについては『テレワークをはじめようとしている方に伝えたいこと』というnoteも書いたのでもしよろしければ合わせてどうぞ。

それでは、今日はこの辺で。
Photo by Matthew Henry from Burst

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