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自宅の音環境を整えた話

こんにちは〜

去年(2021年)はほとんどがコロナ禍で身動きが取れず、頭を切り替えて音環境のグレードアップに勤しんでおりました。(かなり寄り道もしましたが…)
自分の中で一区切りついたので、線を引く意味でも今のスペックを晒してみようと思います。

実家にいた頃のスタジオ
2021年1月まで実家にいたんですが、その辺に転がってた机とかカラーボックス重ねてなんちゃってブースを組んでいました。

木造で夜も静かな住宅街なので大きい音も出せず、モニタースピーカー(画面左)とPCの位置も全然セッティングも気にせずにやってましたね…機材の環境はこんな感じでした。


 ①オーディオインターフェース
  SSL - SSL2+
 ②モニタースピーカー
  KRK - VXT4
 ③サミングミキサー
  Mackie - 1202VLZ(初代)
  ※リンクは第4世代

当時はレーベルやるとかも全然考えてなくて、ただ制作するのにいい環境にしたいなとは漠然と考えていました。籍を入れるにあたり引っ越したのもあり、せっかくならこのチャンスにしっかりと環境を整えようと思いまして。

新居でスタジオを作り始めて一年程…

去年(2021年)の年末の時点で機材周りもひとつずつ吟味して揃えていった感じになりますね。

というわけで一つずつ見ていきましょう。

1)オーディオインターフェース
 [RME - FirefaceUCXⅡ]

所有感 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 10/10
音質  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 10/10
コスパ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 10/10


これです。これが届いたので勢いで記事書いちゃいました。
肝心のオーディオインターフェースが届いておらず悲しい気持ちで年を越したのでありました。そう、自分の中では未完成だったんですよね。どこを完成とするかは人それぞれでしょうし永遠に完成しない!ってのも十分わかってるんですが、ある程度基準設定しとかないとキリがないですもんね…?

というわけで満を持しての着弾ッ…!!!


いや〜去年の10月上旬にサウンドハウスで発注して、長かったですよ。ようやく僕自身2022年始まった!という感じしてます。

RME製品含め、有名どこのオーディオインターフェースのチップ(DACなのかな?)が旭化成の例の火災で供給不足になってるのは界隈では有名な話ですね。

そんな中、今年の初頭にはチップの新製品のプロトタイプが出回り、一般供給は秋口からになる見込み、とのニュースが流れました。

これを見て、目処が立ったのに一安心するも年内で届けばまだマシか…と腹を括っていたので「え、結局なんだったん!?」ってのが正直なところです。ただ周りには届いてるって声は聞かないので、初期ロットがたまたま回ってきただけかもしれません。ラッキー!!!
UCXⅡ導入に当たり、やっぱりいろいろ候補はありました。同社の名機BabyfaceProFSでもいいかなーと思ったんですが、ハード直録りしたかったってのが一番の理由です。ADATで拡張できるのも知ってましたが、単機での取り回しの良さも重視したく…またmidi in/outに関して、初代UCXに比べてがブレイクアウトケーブルを使用することなく直挿しできるのも個人的に非常にポイントが高いです。据え置きで移動させないならまだしも、現場でPC+ハード併用のライブセットの場合はやっぱり直挿しが安心ですし、もし共作とかで持ち出すときも忘れ物少ない方がいいですしね。
界隈でもこのハーフラックサイズで念願のFSモデルってことで、せっかくなら話題の新機種でしょ!ってことでかなり助走をつけて飛び込みました。いや〜ポチッたときはSiXの時くらい震えましたね…
ちなみにI/O数ではMOTU UltraLite mk5も候補にはありました。値段、倍近く違いますしね…RMEにしたのはドライバなどのサポートが永続的…と言うと語弊がありますが、20年前の製品が現役で使えてるサポート体制の良さ、安定性、音質、評判を頼りにするしかないですが非の打ちどころがなかったです。
初日はドライバがM1Macのセキュリティに引っかかるのでその設定をシステムに潜って…などで終わり、正直音を出すだけで精一杯でした。情けなし。購入検討されてる方は、僕みたいに躓かないようにリンク張っておきますね。
Driver Install Guide for M1 Mac
いろいろいい噂もいまいちな噂も聞くTotalMixだったり、Liveの中でソフト/ハードの垣根を超えてルーティング組んだりとやりたいことはたくさんありますが、ある程度慣れたら個別で記事にしたいですね(有言不実行かもですが)


2)モニタースピーカー
 [Focal - Shape50]

所有感 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 10/10
音質  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ 9/10
コスパ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ 9/10

めっちゃいいです。
音質はSonarworks SoundID Referenceの補正込みで☆10という感じですかね。
趣味嗜好にかなり影響されるので、コスパがいいかと言われたら???という気持ちになります。めちゃくちゃ主観が入るとこだと思います。
とはいえ個人的には去年買ったものの中で一番よかったと断言できます。
導入の経緯についてはこちら。

3)サミングミキサー
 [SSL - SiX]

所有感 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 10/10
音質  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 10/10
コスパ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 10/10


導入についてはこちら。


どんな現場でも間違いなく鳴らしてくれる、マシンライブでの選択肢として現時点でのゴールの一角でしょうね。
BiGSiX、、、あれ現場に持ってく人いるんですかね…?(ほしい)

4)モニターヘッドホン
 [phonon - SMB-01L]

所有感 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆★ 9/10
音質  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 10/10
コスパ ☆☆☆☆☆☆☆☆★★ 8/10

これは上のMNGの記事で触れてましたね。
言わずもがな、抜群にいいです。
というか、見えすぎて曲作りが辛くなるレベル。
顕微鏡でのぞき込むような感覚になります。

5)キャリブレーション
 [Sonarworks - SoundID Reference]


所有感 ☆☆☆☆☆★★★★★ 5/10
音質  ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 10/10
コスパ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 10/10

めっちゃいいです。
実機じゃないので所有感はあんまないですが…
ちなみにキャリブレーションする前にこの動画みてミリ単位でスピーカーの位置出ししてます。

ちなみに僕の部屋の現時点での測定値はこんな感じでした。ご参考までに。



6)アイソレーター
 [ISO Acoustics - ISO-155]

所有感 ☆☆☆☆★★★★★★ 4/10
音質  ☆☆☆☆☆★★★★★ 5/10
コスパ ☆☆☆☆☆☆☆★★★ 7/10

めっちゃいいです。
実はちゃっかり導入してました。
椅子が無段階で高さ調整できるのでそっちで高さ合わせてますが、角度調整のパーツがついてるとはいえ水平で合わせるに越したことはないのでなかなか調整がシビアなケースもあるだろうな、と感じました。

7)電源ユニット
 [FURMAN - M-8X2]

所有感 ☆☆☆★★★★★★★ 3/10
音質  ☆☆☆☆☆★★★★★ 5/10
コスパ ☆☆☆☆☆☆☆☆★★ 8/10

それなりです。可もなく不可もなく、という印象。
壁までのケーブルが短い(サウンドハウスさん、ケーブルの長さ書いといてほしいっす…)のと、口数が足りなくなってきたので近いうちにまた買おうかと思ってます。まだまだ下調べが必要な領域です。

8)電源ケーブル(モニタースピーカー用) 
 [AET - EVO1302S]

所有感 ☆☆☆☆☆☆☆☆★★ 8/10
音質  ☆☆☆☆☆☆☆☆★★ 8/10
コスパ ☆☆☆☆☆★★★★★ 5/10


めっちゃいいです。
アコリバと迷ってましたが、かごめP氏のnoteが決め手になりました。
大変参考にさせて頂きました。ありがとうございます!

2023/03/24 追記
知らん間にV2が出てましたね。


9)ラインケーブル(モニタースピーカー用) 
 [OYAIDE - PA-02 XLR V2/2.0]

所有感 ☆☆☆☆☆★★★★★ 5/10
音質  ☆☆☆☆☆☆☆★★★ 7/10
コスパ ☆☆☆☆☆★★★★★ 5/10

なかなかいいです。使ってる人もそれなりにいる印象が。
ただ、ケーブル自体があまりにも選択肢が多いのとかなり固くて取り回しが良くないので調整の余地ありかなーと思ってます。
ちなみにUCXⅡ~SiXの間も同じ製品のTRSで繋いでいます。

まとめ

結果論にはなりますが、レーベル運営を始めて感じたのが相手の能力を可視化するのって結構難しいなということ。逆にガッツリ環境整えておいて曲がダサい/ミックスが全然ダメとかになるともう単純に自分に実力がないってことが露呈するので良くも悪くも環境に甘えられなくなるなと。
また、ありがたいことに地元でもちょいちょい自宅に遊びにきたいとお声掛け頂くことも増えてきて、まあ環境ありきなんですがそういう形で何かが生まれるきっかけになっていくのもアリなんじゃないでしょうか。
あとはミックスやマスタリングを外注するにあたっても、先方とのやり取りでこちらの環境をアップグレードすることは相乗効果があるなと感じました。エンジニアさんに比べて耳が劣っている分、環境の力でカバーしてやりとりができるならいいなと思います。

というわけで、自分で今できる精一杯の環境を整えてみたよというお話でした。資金面や情報を仕入れたり、吟味したりなんやかんやで実質足掛け4~5年はかかってるんじゃないでしょうか。こんなにいい機材に囲まれてぶっちゃけ感無量です。
「これが答えだ!!!ドヤァ」 という気持ちはなく、ただただ自分の定点記録的に書いておこうと思った次第。電源もアンプ系と弱電系を分けたりなど、まだまだやりたいことはたくさんあります。
あと一番大事なのは環境整えたからといってイコールいい曲作れる訳ではないことですね(自戒)

以上です!おしまい!!

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