現代の失敗の本質『みずほ銀行』(東洋経済)

先々週の東洋経済では、みずほ銀行の特集が組まれていました。

記事では相次ぐシステム障害は、技術的な問題ではなく、組織の構造的問題であるとしています。
その原因を様々な切り口から解説しています。

今回は個人的に面白かったいくつかの話題をまとめました。

社長のネームバリューで融資を決定?!

みずほ銀行の社長とソフトバンクグループの孫正義代表は、ゴルフ友達であることは有名で、その融資額も群を抜いています。

ソフトバンクは非常に大きな企業ですが、資金繰りはそれほど良くなく、孫さんがいなくなれば、一気に会社は傾くと言われています。
そんな会社に大量の融資を行なっているみずほ銀行は、まさに一心同体です。

ソフトバンク以外にも、みずほ銀行の大口融資先は有名社長の会社が多く、またそれらの会社は近年軒並み赤字です。

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芸術的な忖度がされた人事

みずほ銀行は、歴史的には3つの銀行が合併した形になっています。
その合併は20年以上前に行われましたが、未だに旧組織の派閥が残っています。

その痕跡は、人事にも表れており、数年前までは各階級の人数が必ず3で割り切れ、それぞれの銀行の出身者が綺麗に均等配置されていました。

このような組織構造のため、部下は上司に忖度し、部署間の連携もうまく行っていません。

この結果が、相次ぐシステム障害などの問題となり、表面化しています。

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まとめ

みずほ銀行の闇について、非常にわかりやすく書いてある特集でした。
面白くてついつい一気に読み切ってしまいました。

エンタメ性だけでなく、失敗する組織の教科書とも言えるほど、典型的な組織問題を多く含んでおり非常に勉強になりました!

ここで紹介した内容以外にも、中小企業を軽視し大企業だけを優遇する体質など、興味深い記事が多く掲載されています。
気になった方は是非読んでみてください!


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