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身体が変化するきっかけとは

普段運動をされていると、なかなか結果が出ないこと、効果が現れるのが難しいケースも多いのではないでしょうか。

今回は、身体の状態や動きが変わっていくことやそれに伴う症状の緩和のためにどういった考え方をしていくべきかについての私見を述べたいと思います。


原因を追求する

まず第一に考えるべきは原因を追求することです。

言ってみれば、十分な評価に基づいて運動指導をするということですが、このときに見えた問題点がその根本的な原因まで落とし込めているかどうかが非常に重要と感じています。

例えば、膝が痛いと訴えており、大腿四頭筋の筋力が落ちている、ハムストリングスが硬い、膝蓋骨の可動性が少ないといった現象が見られているとします。

この現象に対してそれぞれアプローチされることも多いのではと思いますが、これはあくまでも対症療法に過ぎません。

なぜ、大腿四頭筋の筋力が落ちたのか
なぜ、ハムストリングスや膝蓋骨など膝周囲の組織が硬いのか

こういった「なぜ」に答えられるように考察をしていくことが私たち指導者側にとっては重要となります。

この考察のヒントとしては、その対象者の骨格を適切に評価できることと、その現象が起きるきっかけとなりうる過去や現在の習慣などを探ることを意識しています。

こういった原因は千差万別ですが、勝手に筋力低下や可動域の制限は起きないといった視点を持つことは重要かと思います。

こちらの記事もこの思考の助けになるのではと思います。


自分の身体を理解し当事者意識を持ってもらう

先ほどまでに述べた「原因を追求する」プロセスは運動指導者側の視点です。

その上でクライアント側の視点で考えると、原因を追求しても当事者意識が無い限り、課題を自分ごととして考えられず、どちらかというと何かをやってもらうというマインドになりやすいように感じます。

基本的にはもっと身体を良くしたい、というニーズがあることが多いのですが、そのために最終的に行動するべきは自分自身、ということに向き合いにくい部分はどうしてもあると思います。

例えば身体が痛いから良くして欲しいということでも、即時的にはその場で調整して症状は緩和されても、根本的にはその痛みを作ってしまった自分自身の姿勢や習慣、動き方、意識を変えなければなりません。

どちらかというとダイエットなどと近い部分もあるのかなと最近は感じています。
私たち指導者は解決の方向を示すことはできるけれども、その方向に向かって努力するのは本人ですよね。

もちろん、そのための動機付けやモチベーションを維持する、方向性が途中で誤ることがないかどうかをチェックする意味での指導者の役割は重要です。

そして、もう一つ指導者の役割として大事なことは、この現実を本人にどのように気づいてもらうかという点にあると思います。

最低限指導者側で問題点の原因を突き止めますが、その次のステップとしてはその原因をクライアントが自分ごととし、解決のために行動していくように促すことが重要です。


まとめ

どうしても身体のことは専門家にお任せとなりがちですが、自分の身体の情報をしっかりと共有し、その上で適切なトレーニングやコンディショニング等を行っていくことがとても大切です。

そういった意味で自分に合ったトレーナーを見つけて、適切な指導を受ける環境を作ることも大切ですね。

私の方でも皆様のお体についてのご相談にはいつでも応じておりますので、お気軽にご連絡ください。





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