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求められていることをやるんだよ

スタッフとの面談や指導の場面。

 

現状の結果や習熟度をもとに今後の目標設定をするときの話。

 

『今、自分が課題だと感じるものを1つあげてみて』

 

「はい。やはりお客さまをお待たせしてしまうので、技術スピードアップと、手抜きと思われないうにしっかり接客します。

あと、SNSの更新が滞るので定期的にアップいたします。」

 

『…。』

 

このような場面って往々にしてありますよね。

これはダメですよね。

 

ボクはこの時点で『だから伸びないんだな』と気がつきます。

 

 

とはいえ、自分自身も若手の頃はできなかったな…

意識しないとついやってしまっていたよな。

 

今回はそんな内容です。







 

 

【結論から】

 

求められていることをやる。

 

お客さまや上司、職場のスタッフから求められたことを、アレンジしないでやる。

 

その裏側では自信がないことも理解しているが、自分の前提や状況を押し出してはならない。

 

求められていることを徹底する。

 

 

 

【先程の件は何が良くない??】

 

先程の会話をもう一度…

 

『今、自分が課題だと感じるものを1つあげてみて』

 

「はい。やはりお客さまをお待たせしてしまうので、技術スピードアップと、手抜きと思われないうにしっかり接客します。

あと、SNSの更新が滞るので定期的にアップいたします。」

 

『…。』

 

これでは結果が出せない人の会話です。

 

上司もここを理解できないのは、上司自身の成長も必要です。

 

この場面では『1つあげてみて』と言われているのです。

 

上司、クライアントから要求されていることを瞬時に把握、理解しないといけません。そこがキャッチアップできないから、結果が出せないわけです。

 

これは才能ではなく、慣れ。習慣です。

 

いかに気が付かせてあげるか。ここです。

上司も理解していないと、延々とそのサロンは要求されている本質的なことに結果が出せません。

 

 

【具体的に】

 

この例えの場面で受け取りやすいのが…

 

言い訳っぽく聞こえる。

課題は、1つに絞りにくいよね。

部下のスタッフは良く自己分析ができている。

 

などですよね。

 

しかし本質的なことは『1つ』ということから、要求されていることに応じることです。

 

1つと言われているのだから、1つを答える。

 

屁理屈に聞こえますが、ここが本質です。

 

 

【勝手にアレンジして失客するパターン】

 

お客さまから求められていることをコミット(約束)するのが美容師の仕事の一つです。

今日は膨らみを抑えて欲しい!

というお客さまからの要求に「膨らみは抑えましたが、ここの動きはプラスしました!!」

 

よくあることです。

 

お客さまが要求していることを、薄めてしまう。

これをやっていいのは信用と信頼を重ねた関係だけ。

相手の要求を満たした後に生まれる関係性のあるスタイリストだけですよね。

自分自身の価値が伝わった関係のお客さまだけ。

 

自分自身の価値が伝わっていないのに、やることは「我」の押しつけです。

 

勝手にアレンジするんですよね。

 

親切心とか、正義感とかでやるのですが「我」の押しつけです。

だから伸び悩む人が出てきます。

全く入客できていない訳ではないのに、カルテがたまらず失客ばかりする人の一つの特徴なのかもしれません。

(*全く要求に応じないのは論外ですよ…。)

 

 

【アレンジするのが普通になっている】

 

このようなスタッフにアドバイスしても、アドバイス通りにやりません。

アドバイスをアレンジしてしまうので、これもまた結果に結びつきません。

 

前にもブログで上げましたが、自分自身の思考では結果が出ないから人にアドバイスを求めるわけです。ここにある事実は『自分の思考では結果が出なかった』ということ。

 

それなのにアドバイスを勝手にアレンジするんですよね。

結構いますよね。

 

これはもう習慣になってしまっていて、気がついてないから改善できません。

 

ここ最近はアドバイスを求められたら『勝手にアレンジしないで、言ったことをそのままやるなら、アドバイスするね』と前置きしています。

 

これは自分自身にもプレッシャーになって、下手なこと言えません。

 

 

今回の話の軸に戻すと『自分なりの解釈に変えてしまう』から結果が出ない。

 

こういうことですね。

 

 

【いくつか課題をあげる人の特徴】

 

おそらく優先順位を整理できていないからだと思います。

 

自身の成長のために必要なことを理解できていないと、あれもこれもになってしまいます。

 

これは初級技術者や伸び悩みはよくあることですから、店長など寄り添って明確にしてあげるべきだと思います。

 

ただ、クライアントが求めていることに応じることとは別のことなのでどちらも改善が必要です。

 

自信がなくて、一つに言い切れない人もいると思います。

小さい成功体験を明確にしてあげることが必要ですよね。

 

〇〇したから△△ができたんだよ!すごいじゃん!!

 

のように原因と結果を言葉などにして明確にしてあげると、本人は○○の時は△△をすると自分はできる。とインプットされるので、言葉や行動にしてあげるのが良いですね!

 

 

 

【まとめると】

 

求められていることをやる。むしろ顧客(ファン)がつくまでは「求められること以外するな」

 

こんな至極な意見に近いです。

 

お客さまや上司、職場のスタッフから求められたこと、アドバイスをアレンジしないでやる。

 

『自分なりの解釈に変えてしまう』から結果が出ない。

 

 

求められていることをキャッチアップできるように訓練し、実行することが大事。

 

店長や先輩はそこを寄り添って。

 

 

 

 

 

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