見出し画像

美容師のSNSは、プロダクトアウトばかり

美容師さんでヘアデザインのSNSを行っている人が、かなり多いですよね。

カラーリング、ツヤツヤな髪質改善。

見事です。本当に実力のある美容師が日本には多いと感じます。

そんなSNSを見ていて感じること。今回はそのSNSの発信、気をつけた方がいいと思うよ。そんな内容です。


【結論から】

髪の毛のSNSの中で「プロダクトアウト」の運用が多く見られる。

つまり「ヘアデザイン中心」の運用である。

重要なのは、どのような悩みを解決できるかなどの「世界観」である。

商品(ヘアデザイン)は、確かに美容室の広告には重要であるが、それが差別化に繋がることは滅多にない。

他の美容師と差別化されるのには、圧倒的な世界観。

世界観を語ることで、マーケットイン。

すなわち、顧客があなたを求めてやってくる。

それを補完する上で、クオリティの高いデザイン画像が必要である。

大事なのは「美容師として何を提供したのか」ではなく「顧客は何を求めているのか」という視点からサービスやSNSを運用すること。

【よく見ます】

美容師さんのSNSといえば、後ろ向きの髪型の写真です。

ボクは髪型のSNSは一切行いませんが、身の回りの美容師さんはかなり多く発信しています。

ツヤツヤの髪の毛。ブリーチオンカラーのおしゃれなヘアカラー。

どの美容師さんもとても綺麗に仕上げています。

そこにカメラの技術も加わって、、、本当にレベルの高い美容師が多いと感じます。

【美容師は勘違いしている】

ボクも美容師の端くれとして、技術力を高めることに関しては向上心があります。

しかし、この向上心のせいで「技術力」「髪型」が『差別化できる』という「勘違い」を起こしています。

素人の方が髪型の画像を見て「どちらの画像が、ガイド通りにカットできている技術力の高い美容師でしょうか??」は、わかるはずもありません。

素敵なデザインには変わりないのですが、素人の方が選ぶのは「なんとなく」かそこに描かれる「世界観」のはずです。

綺麗にカットしたから、綺麗な発色をしたから、狙い通りの技術ができたからでは選ばれることはありません。

画像で選ばれることもあると思いますが、多くは「自分の悩みを解決してくれる」がセンターピンです。

・美しい髪の毛で、自分のSNSで周りにマウントが取りたいのです。

その希望を満たしてくれるのは、どの美容師か??

ここを解決してくれる美容師を探しています。

・クセっ毛で思うようなスタイリングができない。。。

クセっ毛の扱いが上手な美容師さんを探しています。カットのデザインだけでは不十分なのです。クセの扱いに長けていることを示す必要があります。

・年齢とともに起こる髪の毛や肌、お体の変化にお悩みの方がいるのです。そこを解決してくれる美容師を探しているわけです。

これらはSNSに転がる画像だけでは、美容師を選ばないわけです。

重要なのは、悩みを解決してくれそう!!そのような期待を抱かせる「世界観」が重要です。

【経験あるでしょ】

自分を指名してくれたご新規様。

なぜか自分を指名してくれたのに「他の美容師の画像を持ってくる人」。

いますよね。

もちろんその美容師さんが通うような場所にいないことも考えられます。

ただ、髪型勝負の美容師の写真は、他の美容師さんのカウンセリングの一つになっています。他の美容師さんの業績アップのために日々発信してくれています。

具体的な写真のおかげで、カウンセリングもスムーズです。

その美容師さんが、お悩みの一つを解決できるような期待を持たせる世界観を発信していたら。。。

ご自身に新規指名が来店されました。
髪型の好みは合っていたのに・・・。

【流行が終わったらどーすんの??】

インスタグラムの次になるSNSがきたらどうなるのでしょうか。

お客様に世界観を伝えていないインスタのアカウントは、それっきりの思い出になってしまいます。

資産として資本を稼ぐような「財産」にはなりません。

SNSというプラットフォームは「変数」であり、次の流行が来たらゼロから作り始めないといけません。

ギャンブル的に「早く始めればいい」なんて甘くありません。

今まできちんと「世界観」を作った人が、プラットフォームが変わっても、そのままフォロワーを獲得して、ご予約が入り続けるのだと感じます。

つまり「世界観」が定数で、プラットフォームは流行(変数)でしかありません。

本質的ではないわけですね。

【写真のクオリティはデフォルト】

このような話になると「世界観」の黒と白の2極の話になりがちです。

しかし、自分の世界観を伝えるのには「圧倒的なクリエイティブの品質」がとても重要です。

世界観を描ければいい!という話ではなく、世界観を十分に語る「クオリティ」は、もはや説明が必要ないくらいデフォルトです。

デザイン写真は物言わぬブランドです。

言葉をいくら語ったところで、デザインが証明しなければ意味がありません。

【マーケットインだろ】

マーケットインは、顧客が求めてあなたのところにやってきます。

逆をいえば「顧客は何を求めてやってくるのか」を考え提供することです。

髪型を撮って、SNSに上げている運用は、自分が作ったものを提供することをしています。

簡単にいうと。。。

マーケットイン → 顧客が求めることを行う
プロダクトアウト → 自分がやりたいことを行う

どちらもメリデメがありますが、SNSの運用に関しては「マーケットイン」ですね。

広くあまねく顧客を呼ぼうとしても、訴求力は薄まり「その他大勢」と同じタイムラインを汚すだけになります。

しかし、顧客が求めていることや悩みに特化してSNSを運用することは、一見認知が低いように感じますが、共感できる人を増やし、着実に顧客数を積み上げていきます。

【間違えちゃいけないよ】

「特化」というと、ブリーチに特化した美容師、ショートカットに特化した美容師などが挙げられます。しかし、マーケットインの考えだと「特化」ではなく、本質的には「どのような未来が待っているか」「どのように悩みを解決できるか」を共感してもらうことです。

自分のSNSは、ショートに特化しているからOK!ではなく、そこから顧客は何を得ることができるのか、何を実現できるのか。。。ここが本質です。

ショートに特化しているのは、自分の好きなものを運用しているわけですから「プロダクトアウト」の運用と変わらないのです。

【まとめると】

髪の毛のSNSの中で「プロダクトアウト」の運用が多く見られる。

つまり「ヘアデザイン中心」の運用である。

重要なのは、どのような悩みを解決できるかなどの「世界観」である。

商品(ヘアデザイン)は、確かに美容室の広告には重要であるが、それが差別化に繋がることは滅多にない。

他の美容師と差別化されるのには、圧倒的な世界観。

世界観を語ることで、マーケットイン。

すなわち、顧客があなたを求めてやってくる。

それを補完する上で、クオリティの高いデザイン画像が必要である。

大事なのは「美容師として何を提供したのか」ではなく「顧客は何を求めているのか」という視点からサービスやSNSを運用すること。




みんなの日常のヒントになれば。


#美容師をちょっと良くするブログ




小学校入学の頃からなりたかった職業=美容師✄


高校生で美容業界に入り浸り。店長・スーパーバイザー・取締役を経て、美容業界を俯瞰して見ています🌈


夢を叶えたからこそ美容師を良くしたい❗


理想と現実の差をなくすことへの挑戦!


美容師、美容室へのサービス提供をお考えの方は、お力になれます🤞


ご依頼はDMから




個室型シェアサロン運営しています


The Apartment of Solon 


https://solonbeauty.jp




✄訪問美容 fio (フィオ)✄


https://www.fio-hairmake-houmon.com









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?