#25 勝ちパターン
東京オリンピックまであと2ヶ月だ。実施の可否の議論はともかくとして、どちらかに早く決めて欲しいものだ。一つ確かなことは、オリンピックで新型コロナウィルスが世界に広がることは間違いないだろう。
どこかで見た話だ、と思いだしてみたところ、plague inc.というゲームだった。
少し前に流行っていたのでやったことのある人もいるだろう。自分が病原菌となって世界中に伝染病(plague)を広めていくというゲームだ。人類を滅ぼしたら勝ちとなる。
意外と良くできたゲームで、伝染病が伝播していく過程やその速度感が妙にリアルだ。頑張れば1年ほどで人類を滅ぼせるが、数年かかってやっと世界に蔓延させたが、最後まで抵抗されてしまうこともある。人類側は対抗策として特効薬で病気を治そうとしてくるので、プレーヤーである病気側は突然変異を起こして、致死性を高めたり薬の開発を遅らせたりして対抗しなくてはならない。
面白いのがゲーム内のランダムイベントでリオ五輪がある(ゲームのリリースは2012年)。このイベントが生じるとブラジルから世界各地に病気が分散されるため、病気側としては開催を待ち望む構図になる。ところが死者が多すぎると開催すらされなくなる。
何度かプレイをして見つけてきた勝ちパターンは、致死性の低いうちに世界中に蔓延して、人類が気付いて特効薬を作る前に突然変異を起こして端から絶滅させていく形だ。
新型コロナの広がり方はまさにこのパターンをなぞっている。僕がプレーヤーならそろそろ勝利を確信しはじめ、ダメ押しにオリンピックの開催を望んでいるあたりだろう。
随分と不謹慎なゲームに思えてしまうが、新型コロナの流行を受けて、伝染病と戦うcureモードが追加されたのと、問題解決の為に25万ドルの寄付を払っていることは付け加えておきたい。楽しく遊んでね。
(2021/5/29)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?