なぜ大学を卒業するとみな“就職”するのか
就職活動。
大学3回生から4回生にかけて一斉にスタートする人生の勝ち負けゲーム。
当時ひねくれまくっていた私は、そう呼んでいた。
ただ、面白いことに、大学1~2回生までは金髪頭で毎日飲んだくれていた自分も、3回生になると急にネクタイを締め、髪色を黒に染める。
そしていう。
「御社を志望しました理由は・・」
“志望”なんて言葉を普段使うこともないので、少し噛みそうだ。
大学3回生の終わり。
急に周囲が就活モードに入るものだから、毅然とした態度と装ってた自分もさすがに焦る。
そうしてなかば強制的に就職活動をスタートさせたのだった。
いま思えば、なにに焦っていたのかも、だれから焦らされていたのかも、全く検討もつかないのだが、当時は死に物狂いで企業に足を運び続けていたのだった。
苦しくもあっけなく終わった就職活動
私の就職活動は、一瞬で終わった。
実際にエントリーした企業は20社。面接はうち15社。
たった1か月で複数社から内定をいただき、1社に決めた。
なぜ、それほどに短かったのか。
そう優秀だったからね。
と胸を張って言いたいところだが
実際は大学の単位が全く取得できていなかったため就活をしている暇がなかった。
大学3回生後期にでた成績で単位数が79単位しかなかった私は、4回生の1年間で、卒業必須単位数124単位を取得するために、差分の45単位+卒業論文+就職活動というマルチタスクを背負うことになった。(自業自得である笑)
あ、一般的には、大学4回生はゼミの2単位+卒論(ない学部もある)+就職活動という割と猶予があるものだが、私はサボりすぎていたつけが完全に自分に跳ね返っているタイプの可哀想な奴だった
どれだけいい企業からの内定がもらえても、学校を卒業できないと意味がない。
だから、最終優先課題は、内定<卒業だったわけだ。
だから決めていた。ぱぱっと就活してぱぱっと終わらせる(笑)
いま思えば、なめすぎた考えだが全く後悔していない。
就活の軸があったとすると
1 人に関われる仕事であること
2 市場が成長していること
3 無形商材を取り扱っていること
の3つで、なんとも抽象的な軸ではあったが
自分なりに考えた結果、“人材業界”に絞って選考をスタートさせた。
期間は1か月間と決めていたので、4回生になった4月に開始し、我武者羅に就活して5月のGW明けには就活を終えていた。
その時はうれしかった。
なによりも自分という存在が、企業に認められて価値を感じてくれたことがシンプルに喜ばしいことだった。
ただ、次第にある違和感が、どうしても自分を100%納得させれなかった。
え、おれなんで就職したんだっけ。
卒業後の選択肢は“就職”のみって誰が決めたのか
『大学を卒業したら、企業に就職をする。』
この現実に一度も違和感を感じたことがなかったが、いざ内定が決まると
と疑問が湧いた。
大学院に進学することもできたし、留学にいく選択肢もあった。
さらには、就職せず起業する選択肢もあれば、ニートになる選択肢もある。
なのに、なんの疑いもなくなぜ自分は就職を選択したのだろう。
就職するということは、いろんな選択の中の1つの選択に過ぎないのに、それが当たり前のように考えてしまうのには、なにが影響しているのだろうか
本当にそれでいいのだろうか?機会損失じゃないのか?
これが日本の就職活動の実態ともいえる。
これから自分が成し遂げたい未来
『こんな当たり前をわたしはぶっ壊していきたい。』
コーチング事業を進めていく中で、多くの学生と将来について話す機会が増えたが、みな口を揃えてこう言ってくる。
“新卒カードは大切だと聞いたんですが”
“なんかみんな就活するんでなんとなく僕もやってます”
“大手に入らないと転職しにくいって聞いたんですが本当ですか?”
私はとても残念な気持ちになったのと同時に、自分もこうだったな。と
改めて過去を振り返る機会が何度もあった。
誰が決めたかわからないけど、みんながそういうから自分もそう思う。
こんな残酷な現実は、就活に限った話ではないが日本には多く存在すると私は思う。
特に、社会人になる第一歩のファーストキャリアを、そんな中途半端な選択で終わってしまったら、大変なことになってしまう。
私は、すべての人に可能性を与え、できる限り広い選択肢に気づきを与える存在になりたいと強く思っている。
わたしが展開しているコーチング事業、リベティコーチングでは
ミッションを“人生のマニュアルを捨てよう”と定めている。
だれが作ったのかわからないけど、みなが持っている常識・当たり前がかかれたマニュアルを捨てて、自分らしい生き方を支援したいという思いが隠れている。
こんな世界を変えてみせる。この手で。
一人一人に、それぞれのキャリアを。
人生に新たな選択肢を。
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