レビューの世界で生きる私たち
ググる。
1995年生まれの私は、最後のY世代としてこの世に誕生し、1つ下の世代のZ世代とは親密にこれまでの人生で関わりを持ってきた。
だから日常的に情報を収集するときに、検索にひっかかりそうなワードを検索窓に打ち込み、情報を得ることができるようになっている。
※Y世代・・1981年~1995年生まれ
※Z世代・・1996~2000年以降生まれ
SNSが普及し、これまでの検索の概念が大きく変化しているらしい。
東京渋谷の20代女性は、お店選びをInstagramのハッシュタグ検索で見つける。またYoutubeでおすすめの店紹介している動画の概要欄からのリンクでHPに飛ぶ。
時代は変わったものだ。
Y世代最後の世代に生まれた私は、いまの画期的な検索方法でお店を探す日もあれば、アナログに従来通りの方法で、ググって調べることもあるハイブリッド型である。
だからこそ、両方のいいとこ、悪いところが見え隠れしてしまうのだ。
今日はそんな話をしていきたい。
お店を選ぶ時レビューを見てしまうのはなぜか
みなさんは、どこか旅行に行くとき、下記のどちらのタイプに当てはまるだろうか。
①ノープランで行き当たりばったりタイプ
②綿密な計画タイプ(旅行のしおりとか作るタイプ)
アンケートを取ったわけではないので、たしかではないが、多くは②の方が多いのかもしれない。
そして、②の計画を立てるタイプの人は、十分すぎるほどの情報を調べ上げるのが得意なタイプだ。
まとめサイトが大好きで、その中でもレビューは欠かせない。
そのお店にいった人の生の声を事前に知ることで、その店の本当の価値を値踏みできるのだ。
わかる。とても理解できる。私もつい先日までそうだった。
ただ、最近ふと思った。
たしかに、色々な人の意見が見れるレビューには価値がある。なぜなら、せっかく時間をかけてお金をかけて赴いた地で食べる大切な食事を、失敗に終わらせたくないからだ。
そう、失敗したくないのだ。
けど、失敗リスクは減ったものの、楽しみも減った気がした。
『自分が選ぶ楽しさ』
『未知なことが教えてくれる楽しさ』である。
自分がどう感じたかよりも他人がどう感じたかを優先してしまう私たち。いつしか、自分の選択を信じれなくなっているのかもしれない。
しかし、思い返せば、この慎重な性格は昔からのDNAから根付いているものではなかった。
学生のころ、なにも考えずバック1つでインドを放浪したとき
現地でなにをするとかどこにいくとか、そういうのは全く無計画で旅をしたことがあった。
結果、失敗もあったし、眠れない夜もあったが(ここでは語り切れないエピソードがある笑)、計画してたら起きえなかったいい経験を得ることができた。
失敗を恐れ、準備することを悪く言っているわけではない。大切なことだ。これは車の機能でいうブレーキにあたり、危険信号を察知し、自らを止める働きをかけることで、事故死を防止する役目を担っている。
しかし、慎重すぎるあまり、本来得られたはずのビックチャンスを逃してしまうこともありそうだなと。
SNS時代に生きる私たち。
レビュー文化に生きる私たち。
この先の未来の中で、どう生きていくのか。
ここはとても重要な問題なのかもしれない。
少なからず、わたしは自分の選択を優先したいと思った。他人の意見を参考にしつつも自分が行きたいと思った道を歩みたいと思った。
価値観は人それぞれ。みんながどう思うかはわからない。
けど、きっと自分を信じた道はなんかワクワクを感じさせてくれる。
私は、調べかけていた口コミサイトとそっと閉じた。
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